トキの幼鳥は飛べば済むのだろうか、給餌は?

2012年5月31日(木曜日)

トキのヒナが巣立ちをして、今日は飛び立った映像が見られた。

 

報道の担当官は飛んだ飛んだと笑顔、一方で給餌の場面は無かった。巣立ち後の幼鳥は飛べば済むのではなく食べなければならない、それも盛大に。

 

給餌1
親鳥より大きく見える雀の幼鳥。

給餌2
ヒナは親を追って狂わんばかりに餌をせがみ、親は憑かれたように与え続ける。

 

雀、燕をみる限り給餌は数分に一回の頻繁さだ。来たるべき厳しい環境における自立に備えて、親は目一杯エネルギーを与える。そのため幼鳥は親よりも大きく見えるほどだ。

 

成鳥の餌の一日量は体重の10%前後といわれる。幼鳥であればもっと多く必要だろう。1,5~1,8キロの体重を考えれば呑気に飛んでいる暇はない。田には人が居る、頼みのビオトオープで餌は足りるだろうか。

 

ところで本日の幼鳥は餌が不十分なため、まさか空腹に耐えかねて飛び出したわけではあるまい。民家の屋根に佇むやせこけた姿をみるにつけ心配だった。

 

親は巣に残っているヒナにも給餌を欠かせない。今日人間も大変だが、トキ親子にも文字通り生死を分ける厳しい試練が続く。

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