倉石隆の男女 絵画ホールの青空。

2014年3月15日(土曜日)

寒かったが午後から陽も射した日、樹下美術館は今年の初日を迎えました。

初日はいつも静かで、今年も常連さん達とホームページをご覧になった方達だけのお客様でした。
午後は上越タイムスの記者さんが来られ、お茶を飲みながらお話をした後館内を巡りました。

興味をもってご取材いただき感謝しています。
本日は展示中の「倉石隆の男の像&女の像」6点の中から2点を掲載してみました。

みつめる73,0×52,0(1985年)男から「見つめる」(73×52㎝)。
エゴン・シーレ風の荒々しいタッチで描かれています。

夏の午後145,5×112,1(1981年)女から「夏の午後」(145×112㎝)
倉石氏らしいモノトーンの大きな裸婦像。力強い下肢が大変印象的です。
(記者さんもとてもいいと仰ってました)

以上に男女1点ずつを見ました。
かしこまる男性は倉石氏自身のようです。眼や手と全体に緊張とぎこちなさが漂います。
一方女性は力の季節・夏の午後を、強靱かつ伸びやかにくつろいでいます。

他の1点の女性も堂々と胸を張り、もう一点は感情豊かです。しかし他の男性の二点はそれぞれ声もなく沈黙しているのです。
男女、そして生命について倉石氏の洞察は鮮やかです。

皆様の印象はいかがでしょうか。
小ぶりなスペースに大小6点の男女、どうかご覧下さい。

009絵画ホールの天井はこのように半月に切られています。
設計者・大橋秀三さんの見せ所の一つです。午後から明るい青空が覗いていました。

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