2025年4月22日

春の庭、よく名を尋ねられる花三種。

2025年4月22日(火曜日)

野も樹下美術館も新緑の候となりました。一方花は芽出しを喜んでいたのもつかの間、一斉に開花が始まり花はめまぐるしく移ろっています。

そっと咲いていた紫色のイチゲが終わり、ヒュウガミズキの黄色の小花やコブシとモクレンの白い花、そしてあの圧倒的なソメイヨシノもあっという間でした。
一方随所で様々に椿が満開となり、ジューンベリーが淡雪のような可憐さを見せ、山桜とクリスマスローズが粘るうち、各場所でツツジが色を競い始めました。

忙しい庭で来館者さんからよく名を聞かれる花に以下の三種があります。

「八重咲きイチリンソウ」

「黄花ホウチャクソウ」

「長寿桜(チョウジザクラ」
フジザクラとも呼ばれるようです。

●八重咲きイチリンソウ:お茶人や花好きの人には案外知られています。しかし地面にくっ付くように群れ咲く白い花を初めて見たと仰る人も少なくありません。どこでも育ちきますので当庭ではあちらこちらに株分けしてあります。

●黄花ホウチャクソウ:ホウチャクソウの黄花種です。長年同じ場所に咲きますが開花期間が短いためでしょうか名を知っている人は少ないようです。上掲の写真のように蕾も愛らしいので既に見頃かもしれません。

●長寿桜:桜と呼ばれていますが、見たとおり沈丁花科の花です。背が低く、かすかですが良い匂いがします。鼻を近づけたり風の無い夕刻などに香に気付くことがあります。目立つ所に数本あり長く咲くのでしばしば名を尋ねられます。

※長寿桜は丁字桜と書かれることもありますが、長寿が一般的なようです。

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