庭仕事と読書は似ている 新堀川の自然な桜。

2025年4月14日(月曜日)

今夕、外来を締める直前に救急案件があり急いで病院に電話をして紹介状を書いた。それで昨日記したような診療後の庭仕事(施肥)は短縮の止む無しになった。それでも一定の用土とトンプンをくべることが出来て満足だった。

庭仕事はどこか読書に似ている。寝る前や病院の待ち時間に本を開いたり、新幹線の2時間などを加えるうちに、いつしか読了が近づく。庭も同じで少しでもヒマをみて雑草を取り土や肥を足す間に、黙々と力を蓄えいつの日か見映えが良くなる。
それは特に大きな果実をもたらすわけではないが、いずれも「成長力」ともいうべきダイナミズムを有し、日々の手当によってしかるべき時が来たら、私達の胸を温かく膨らませてくれる点で本と似てはいないだろうか。

理屈をこねればこんなことでもあろうかと、仕事場から美術館に向かった。間もなく到着で新堀川を渡る時、堤の桜は眠りにつこうとしていた。そしてほんのひととき、昼間の色と異なった僅かな赤紫を帯びた。魅力的な色はすぐに消えたが寝る前のお化粧かなと空想した。

暮れるいっとき
ひとしお鮮やかな桜。

昨年樹下美術館で展覧会をして頂き好評を博した高宮夫妻が本日金沢の帰りにお寄りになった。お二人の希望で妻が新堀川の桜を案内した。午後会いすると“私達が観たかったのはああいう桜”と、喜んでくださった。それに比べればゆっくり眠ることも出来ない観光地の夜桜は少し気の毒である。

明日も仕事終わりから施肥を続けたい。

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