懸案の小山作之助生誕160周年記念イベント最終回が終わった。

2025年2月23日(日曜日)

昨年来懸案の小山作之助生誕160集記念事業の三つ目最終回が本日開催され“無事”終了した。心配された長期寒波は小康となり新潟市からのゲストの皆さんも無事に到着された。

本日昼の潟町の通り。

上掲はプログラムの一部です。

ロビーにおける作之助の資料、写真の展示及び講演、さらに演奏の準備は大変念入りに行われ進行は完璧だった。市長、実行委員長の挨拶に続いて私の講演。
荷重くも記念講演と冠されているので粗相は許されない。折角だからほとんど語られることが無かった事柄を中心にタイトル「小山作之助の系譜・中島幸子と欧州」を話した。
緊張しながら作之助誕生前後の時代背景と生誕に関係する親族の状況を前半に、後半は作之助のひ孫、ヴァイオリニストの亡き中島幸子の生涯と残された音楽の系譜に言及した。

残りの時間は一昨年春、幸子さんの国立音楽大学の先輩で音楽研究家、指揮者、音楽プロデューサーの中島良史氏から届けられた4枚組レコードアルバムからモーツアルトのバイオリンコンチェルト第3番第1楽章に針を落とし、皆さんと聴いた。

ザルツブルグで高名な教授のもとに学び、師を支え、ほどなくリサイタルに立ち、トリオを結成、ヨーロッパを巡り各地で絶賛を博すことになる中島幸子さん。日本でも何度かのリサイタルとオーケストラとの共演、NHKの放映やFM放送出演など、短い生涯にも拘わらず明瞭かつ大きなスケールで美しい足跡を残された。

彼女は大潟区潟町の小山作之助の実家で誕生している。
僅か二ヶ月余の潟町だったが上越市大潟区は彼女の立派な生誕地。この先作之助とともに語り継がれることを心から望み、この地で音楽がより親しまれ先人に続く音楽家が多く生まれる事を期待したい。

会は進行し後藤丹、上越教育大学名誉教授のお話は作之助が作曲した音楽の構成上の特徴と先進性をピアノに触れながら語られた。お聴きして、なるほど研究者の脳はこのようなことも理解するのかと驚いた。

ゲスト演奏は後藤先生が新潟から呼ばれた声楽家の梅沢ゆきのさんの歌、ピアノ伴奏は高橋雅代さんだった。日本の美しい四季を7曲、アンコールは「夏は来ぬ」だった。
作之助が育てた滝廉太郎の二曲、わけても「荒城の月」はやはり素晴らしかった。中田喜直「むこうむこう」は中田氏らしく心に響いた。数メートル先の席で聴く声楽家の命の歌声は圧倒的で聞き飽きることが無かった。

お終いにコーラスおおがたのみなさんが作之助の曲三曲と「海」を歌い有志が加わり相馬御風作詞小山作之助作曲の「潟町青年團歌」が高らかに歌われて終わった。

そう、そう、作之助イベントに捕らわれていましたら、今年の開館準備をすっかり後回しにしていました。遅くなりましたが急いで取り掛かりますのでどうか宜しくお願い致します。
開館しましたら中島幸子のレコードを皆さんと聴く機会を持ちたいと考えています。

後日記プログラムの掲載が重複し文が分かれましたこと、申しわけありませんでした。

2025年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

▲ このページのTOPへ