2025年2月9日

寒波は峠を過ぎ小林古径記念美術館へ 昼抜きの食事例。

2025年2月9日(日曜日)

2月2日立春ころから始まった今冬一番の寒波が本日ようやく峠を越えた日曜日、小林古径記念美術館の「花にまつわる物語展」に行った。

除雪された雪は道路の両側に1,5メートル前後積み上げられてはいたが路面はきれいに現れ交通はスムースだった。

雪に降り込められていると美しさと新鮮さの美術館は別天地の如く感じられる。以下に印象的な作品を並べてみました。

小林古径による志賀直哉の小説題字と朝顔の扉絵。朝顔の色がなまめかしく、雪の時期に観るとハッとする。

古径さんが絵付けした湯呑。古径さんの器で熱いお茶を飲んでみたい。

かつてまちかど交流館で見た峯田敏郎の「白い百合のある庭」が入り口で迎えてくれた。穏やかな朱色の配分が清々しく、心込められた百合が愛らしい。

1896~1970年の上越市出身画家、斎藤俊雄の屏風。前年東京でみた田中一村を思わせる南国の画風。思いっきり良くかつ鮮やかで、とても雪国出身者の作品とは思われなかった。

エミール・ガレのガラス作品セット。うす褐色が施された透明硝子の花模様が軽やか。

同じくガレ作品。アール・ヌーボー趣味満点の上品さ。

北大路魯山人作の金彩に四季の花が描かれた10枚の皿セット。カットしたお肉に野菜の煮込みなどを分けて取ったら幸福であろう。

お馴染み齋藤三郎作品。手前の壺は青空を背景に辰砂のモクレンが美しく、もうしばらくすれば当地もこのような春が来よう。

齋藤三郎のお弟子さん、志賀重雄作品。黒釉に蝋抜きを思わせる筆で梅が描かれている。夜の梅は夜桜とは異なる粋な風情がある。

お馴染みの東洋越陳人は堂々の屏風。こうして美術館に展示されているのを知った天国の作者は喜んでいるに違い無い。

以下は本日の夕食と朝食です。

夕食は肉入りの熱いお蕎麦。

野菜炒めが付き。

ポテトサラダも。
ちょうど6時頃から
一時間少々かけゆっくり食べます。

昼食抜きの生活になって3年半が経った。因みに以下は本日の朝食です。

あずきが入った玄米ご飯、脱脂ヨーグルトにブルーベリーソースをかけ、家で採れた金柑の砂糖煮が二つ(金柑は皮だけ食べます)。かって野菜もありましたが、何か面倒なので最近止めました。もともと飲めない人間ですが、10年ほど一切アルコールを口にしていません。

朝・夕の食事前は気持ち良くお腹が空きますので身体に良いのではないかと感じています。

日米首脳会議は何とか無事に終わった 強風下のカモメ 道路に出て来る鳥たち。

2025年2月9日(日曜日)

一昨日は我が石破首相と米国のトランプ大統領の会談について書いた。政治は苦手だが外交はある種ゲームを見るような側面があり感想文として書かせて頂いた(比べて内政は感情論があらわで心臓に悪い)。

さて両首脳会議が一応の結果を迎えたのは外交官の努力あってのことだったと考えられる。会談、会議、会見に際し仮想応答を練りに練り上げ、何度もリハーサルをしたのではないだろうか。首相の行儀の悪さを耐えるトランプ氏のタフなマインドに驚かされたが、米国にとっても切迫していた事情があったからに違い無い。

気がかりなのは首相が大盤振る舞いを約束した事だった。一方今後のトランプ氏について、パナマ運河やアイスランド、ガザ、カナダへの食指のほか国連やWHOほかパリ協定など世界が真剣に積み上げてきた国際的な機構への否定的関与はまず人道にもとり、リーダーとしての資質の行くへが心配される。
また文化、学術、環境への熱意が伝わらず、これらにも目を向けてもらわないと世界は沈黙の中で冷えるばかりではないだろうか。

心配は切りが無いので午後は上下浜へ行ってみた。

遠くに点々と見えていた鳥の群。

来た群はカモメだった。
カモメはほかの鳥と違い、
あまり羽ばたかず滑空する。

カモメは次々にやって来た。

その昔、美術館を始める頃
にもこんな写真を撮った。
カモメは強靱でカラスも避けるという。

次ににいつもの田圃へ向かう。

道路にいた普段見慣れないシギ。

車を走らせると道路に出ている鳥たちと数回出会った。お腹を空かせているのだろう、逃げる気配も無く危ない。何年か前もそうだったが、急な大雪になると可哀想なことに鳥たちは最後の餌場と考え、道路へ出てくる。雪国の雀は一冬に三分の一は数を減らすという。

昨日の上越市大潟区高橋新田で。

この度の日米会談では高校時代の英語教師を思い出した。かなり前に書いたが見ず知らずの遠い親戚と聴いた教師のもとへ、学校に内緒で一年半ほど通った。月に2回の教材はジューヌ・ヴェルヌ原作の冒険小説から始まりジョージ・オウェル、バートランド・ラッセル、ジョージ・ケナンなど思想、政治の分野へ進んだ。
ラッセルは終始寛容であることを説き偏狭を避けよと繰り返した。懐かしいジョージ・ケナンの教材は外交についての評論「Power Politics」で新鮮だった。
教師は当持のケネディー/フルシチョフの華々しい外交を報じる新聞を批判、外交は優れた外交官たちによる普段の地味な努力の上に成り立っている、浮かれてはいけませんと諭された。

この度無理を承知で日米首脳会談などを記載しながら、65年も経った高校時代の記憶がおぼろげながら蘇り、知的で美しかった英語教師が脳裡に浮かんだ。
全共闘が高校にも及ぶ時代、肺結核で闘病するばかりの私をよく引き受けてくださったと、今もあこがれと共に大切な恩人として深く感謝している。

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