本阿弥光甫のお茶碗で飲みたくて木村茶道美術館を再訪。

2024年11月28日(木曜日)

先週の日曜日に柏崎の木村茶道美術館を訪ねた事を3回にわたって書かせて頂いた。お席の晩秋の趣き、駐車場の事、郊外の野道などを記した。その折、当日お正客に出された本阿弥光甫(号:空中)のお茶碗があまりにも素晴らしく、年内にもう一度伺い是非ともそのお茶碗で飲んでみたいと書いた。

帰宅して光甫の茶碗の素晴らしさを妻に伝え、もう一度行くが一緒に行かないかと話した。本日休診の日、風強くあいにくの空だったが二人で出かけた。

不思議な事だが園内の紅葉は前回よりも鮮やかだった。

お正客になれれば空中の茶碗で飲めると踏んで時刻を計って到着した。だが順番通りにならず目指す茶碗に当たらなかったが、スタッフさんの配慮によって私も飲ませて貰えるようにして下さった。

赤楽と名付けられてはいるがカテゴリを越える素晴らしい茶碗。しみじみとするばかりの風情、ひたすらデリケーで美しいとしか言いようがない。思わず空中とはどんな人だったのかよぎった所、「私はここにいます」と茶碗が答えている気がした。
当初から人気で美術館のポスターになっているほどの茶碗だが、長年の使用により変化が進み実用の限界に来ているらしい。それで今年限りで仕舞う予定と説明があった。

ああそれならなお再来して良かった。願いがあれば諦めてはいけない、本当に今日来て幸運だったと思う。

上掲は前回撮影し忘れていた宗旦の花入れ。詫びに徹した人らしくひたすら簡易。だが長く愛された年月の重みが現れている。ミソハギの紅葉とハマギクが時を惜しんでいた。

以下帰路の園内。秋は詰まりに詰まり、木々は渾身の鮮やかさだった。

 帰りの福浦八景はひどく荒れていた。

荒れるのもご馳走のうちか。

 美術館に帰るとスタッフが
ホットサンドを作っていた。

新潟からお見えのお客様、ホットサンドは如何だったでしょうか、お寄り頂き有り難うございました。

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