2024年5月
お菓子が無くても美味しく飲める紅茶。
皆さまには日頃何かとお世話になるばかりか頂き物などをしてかたじけなく思っています。
本日夕食は服を汚しながらカレーうどんを食べました。
食べ終えてからお世話になっているお茶人から頂いた紅茶を飲みました。
布のティーパック。
マリアージュフレールの
「マルコポーロ」という紅茶。
パッケージを空けて良い香りに驚き、
鈴木秀昭さん(右)とババリアのカップ。
ババリアにはマルコと記されていた。
ひとくち口にした妻がアッと声を出し、この紅茶は美味しくてお菓子が要らないと言いました。
皆さまには色々頂き、勉強させてもらい、常に恐縮しております。
若き日、よくラジオなどから流れていた「岬めぐり」。旅情があって良い曲だった。
昔は美しく安定した山河を前にすると、何かと戸迷う不安定な自分がいて、しっくりしない感覚を覚えていた。しかるに50年60年が経ち、いつしかそれが薄まり、漠然とではあるが自然や風景に自分が無理なく取り込まれているような感じなっている。
年は単に取るばかりでなく感覚や反応に知らず大きな変化を生じていることがあるようだ。
鈍感になったとも言えるし、加齢の恩恵かもしれない。
出来不出来は別にして今月はよくブログを更新できた。
眼科受診 北条の方 切り無き草取り。
小生の白内障手術の日程が決まり、既に先日胸部X線や心電図、血液など主要な検査を終えていた。そして本日13:30より手術法や具体的段取りについての説明と詳細検査があった。
70才後半まで入院も手術も未経験であることを密かに自慢していたのが、2021年7月の夕刻心筋梗塞を発症して救急搬送、初めて入院医療を受けた。2回目の入院は一昨年9月、挿入されているステントの状況と心臓の状態チェックのため短期入院だった。
そしてこのたびの白内障。医療機関によって入院せず日帰り手術もあるが、私の場合循環器科でお世話になったためそこの眼科でお願いすることにした。
一泊入院による手術だが主たる臓器の検査、眼科単体の検査と手術方法の説明、術後検査など丁寧な手順を踏む。二回に分け両眼を行うので先ず6回の通入院を行う予定となった。
心臓は突然発症の救急搬送だったのである意味ぶっつけ本番(当然ですが妻に検査、処置の場面場面で説明と理解、承諾が求められていた)。それに比しこのたびのような予定手術には一泊ながら徹底したインフォームドコンセントがなされるむことを、身を以て知らされた。
そんな訳で昨日から緊張しながら早寝した。幸い当日木曜日は休診日ため午前は気晴らしを兼ねて美術館で例の芝生の雑草取りを行い、ゴルフボールを打ち、来館者さんが見えるころ、持参した朝昼兼用の小さなホットドッグとノンカフェインのコーヒーを美術館で摂った。
清々しい午前の庭。カエデの幹が美しい。
設立のころは精一杯の幼木だった。
食事すると本日最初のお客さんがお一人見えた。柏崎市からJRで二つめの北条から犀潟まで電車、駅から歩いてこられたと仰る女性のご老人だった。途中田んぼへ出て妙高山を眺めてから来られたということ、とてもお元気(意欲体力とも私よりずっと)とお見受けした。
他と同じ過疎が進む北条のあれこれをお聞きしているうち、北条を訪ねてみたくなった。当館は何度か来られたと仰り、もしかしたらいつも早い時間と決めておられるのかもしれない。“ここの庭は手入れされる人の気持ちが伝わる。木々のそよぎが良く、癒やされる“と褒めて頂いた。
正午を過ぎ受診の時間が迫ったので一旦家に戻り仕度して病院に向かった。
午後の診察は手術(白内障)を受ける6名の患者に向けた検査と説明の時間。眼圧、詳細な視力、眼球サイズ、眼底、角膜撮影などの検査が続く。待ち時間が長く、本かスマホを持参すれば良かったと後悔した。
最後に受診者全員が集まり、医師と看護師から術前後の段取りと注意事項の説明を受けた。
初めて受ける眼科手術。少しずつ緊張が増すのを覚え、皆さんも同じだろうと実感する。
16時をかなり過ぎて美術館に帰ると急にお腹が空きお茶とケーキを注文して一息ついた。17時閉館と同時に再び「草むしり」に精を出した。もう6回目、どれだけやれば気が済むのかと言われそうだが、せっせとむしりながら「草とり爺さん」でいい、ムチの罰さえなければ「草とり奴隷」でもいい、と思った。
ところでこの冬から風景や写真、絵画などが黄ばんで見えるようになり進行していた。特に写真がそうで、カメラの故障かと本気で疑い、買い換えも考えるほど切迫していた。本日検査を受けながら白内障のせいではと気がつき、医師に尋ねると多分手術すれば戻りますよと言わた。そうであれば本当に有り難い。
本日はドイツのお二人 カフェ丸テーブルの小さなスケッチ帳から。
いっときも止むこと無くシトシトビチャビチャと降り続く雨は明日まで続くらしい。そんな本日長野市のご夫婦がドイツ人のご夫婦をお連れして寄って頂いた。去る土曜日、外国人向けに展示内容を示すカードを作ったばかり。カードはとても喜ばれたと聞いたが、日本の同伴者さんがいて随分助かった次第。
カフェでお茶とホットサンドを食べ、齋藤三郎の図録をお求めになったという。
ところでカフェの丸テーブルに小さなスケッチブックを置いている。コロナの間止めていたのを今年から復活したところ再び皆さまにお描きいただくようになったのでご紹介させてもらいました。
思い思いの気持がこもった絵ばかりでした。皆さまの視線と幸せが伝わりとても楽しく拝見しました。またどうかお描き下さい。
プロのような方がいらしてびっくりしました。
油性の色鉛筆も置きたいと思いました。
昨日は妙高市でゴルフ 草むしり ビーフン。
昨日日曜日、妙高市の松が峰カントリー倶楽部でゴルフをした。久し振りのゴルフは終日爽やかな空のもと妙高山を目にしながら沢山打ち沢山歩き楽しかった。
風はなく良いコンディション。
100を少し切る成績だった。
1万3000歩も歩いている。
外国人旅行者に簡単なカードを 木陰のベンチでランチ。
今年になって数は多くはないが外国人の旅行者さんがちらほらお寄りになって下さるようになった。これまでは外国人でも主に当地に縁のある方たちだったのが、今年は少し異なるように思われる。
今週は二組の方が寄ってくださった。最初の方は欧米の親子さん。銀髪で上品な60代のお母様と息子さんお見受けした。時間が無く何処からとも尋ねず挨拶だけさせてもらった。後でスタッフから聞くと、息子さんが日本語を少し話され、上越は素晴らしいと仰り、齋藤三郎の図録と小生の写真を買っていただいたと聞いた。
もう一組は一昨日、若いカップルさんだった。女性は陶芸室で美味しいと仰りケーキでお茶をされ、男性は庭を歩かれたという。
こうなると少々焦りを感じる。少なくとも何を展示中かくらいは知って頂かないと手抜きであろう。
どんな動機で来館されたかなどは別にして、差し当たり最小限の展示案内をカードにしてお渡しするべくシンプルなものを作ってみた。
上は、-陶芸- 1916-1998の陶芸作家齋藤三郎による「文様展」、下は-絵画- 1916-1998の画家倉石隆による「日々を生きる展」と書いた。
スタッフには「フォトOK」と言いながら渡してと伝え、簡単な英会話集を作ることにした。
ホームページに英語を附記するなど考えないといけないが、旅行者さんたちはSNSで発信される傾向が窺えるので一先ずこれでやってみることにした。
さて本日も風薫る好天。昼下がりのベンチでランチをされる女性達を目にし、楽しそうなので一枚撮らせていただいた。
木陰のベンチでランチをする三人の
女性。
Three female visitors taking lunches on a bench
.in the shade of a tree。
庭の道の修理 前島密顕彰の方々 鵜の浜の夕焼け。
美術館庭の南側に枕木を用いた一応の小道がある。美術館以前に庭を造って以来30年ほど経過し傷みが目立っていた。危険へ備えて近隣の方に頼み造作し直してもらった。未だしゃんとして使えるものに加え石版や敷石を交えて工夫し三日かけて仕上がってきた。
異なる資材の表面をお互い
水平にならしてある。 隙間の目地はコンクリートで埋める。
デザイン性が加わり楽しい小道が期待される。
昼過ぎて上越市が生んだ偉人前島密を顕彰されるグループからお二人が来館された。当家に伝わる前島密の扁額をご覧になることが一つ。扁額と我が家のことについてグループの皆さまが話を聞きたいというのがもう一つの用件だった。
日程をすりあわせ、近々10人ほどで来館されカフェで食事の後小生がお話をすることになった。扁額については拙ブログ記事がきっかけと仰った。お二方の熱意が伝わり当日は皆さまとご一緒して楽しみたいと思った。
本日少々混み合ったうえ、午後10名ほどの婦人グループが来館され、しばらく駐車場が一杯になった。
このところ珍しく毎日掲載が続きました。お読みくだされば励みになります。
異骨相(いごっそう)の草むしり。
よく晴れ蒸し暑さを感じる一日となりました。今夏はどんな空となるのでしょう。まず冷夏などではなく、皆で散々文句を言う暑さになるような気がしますが、如何でしょうか。
そんな日の午後は時間をとり再三の芝の草むしりでした。
ところで当地では手で行う除草のことを「草取り」と言い「草むしり」とは言いません。上に「草むしり」と書いたのは、一昨年亡くなった高知の同級生、Nへの一種供養です。
大学病院時代のある日、何かの拍子にNは、自分の田舎では除草を「草むしり」と言うと話しました。普段Nは囲碁が強く、私など何目置いても鼻歌交じりで応じ、あっという間にひっくり返されます。あるいは研究室の実験が終わると真剣で居合抜きの練習を行うなど土佐の気骨「異骨相(いごっそう)」振りを垣間見せていました。
それが「寅さん」映画をよく観に行き、診療の合間にふとそばへ来て、寅さんのセリフ「見上げたもんだよ屋根屋のふんどし」などと小声で言っては立ち去ります。
そんなNが私達が言うところの草取りを高知では「草むしり」というと話したのですから、土佐の気骨が妙に可愛く感じられ、不思議と耳に残りました。
「取る」より「むしる」ほうが生活感があり、どこか可愛いくありませんか。
この時期、草取りをしていると頭に「草むしり」の声が響いては消えるのです。
前にも書きましたが、亡くなった人のことを思い出すと天国で眠っていた本人は目を醒まし、喜ぶという「青い鳥」の一章を思い出しました。
保育園の健診 児の成長と国の成長。
薄曇りでやや肌寒い本日火曜日、午後から区内の保育園で健診があった。春秋二回、昭和50年から携わっているので当初あどけない顔をしていた園児たちはもう50才を過ぎている。
早い遅いは別にして彼らの性格や境遇の変遷は如何ばかりだったのか、と思う。
本日はゼロ才児から5才児までを診た。0才児はみな保育士さんに抱っこされ、せいぜいつかまり立ちがやっとという幼さ、どこか鳥のヒナの面影を宿している。
二、三才児は顔の色つやよく目元くっきりとまことに美しく、一方個性は主に顔の造りだけに留まっている。それが5才児では急に大人びる。目に光りが表情に雰囲気が現れ、いわゆる個性が出てきて、どんな大人になるか何となく伝わるようで興味深い。
ある子に「楽しい?」と聞いてみた。すると「うん!」と答えた。傍らで記録を執っている園長さんが「担任冥利だね」と言い、付き添う保育士さんは「嬉しいです」と喜んだ。
わき水のように澄んで個性豊かな園児たち。大切に育てられるこの子らを、この先一色に染めたうえ戦争などで死なせるような事はあってはならない。
願わくばどの国も子らのように学習し成長し、トカゲの如き旧態から洗練へと変わる努力を続けなければならないのでは。
元気すぎる芝生の雑草 若い来館者さん 水田と美術館。
昨日日曜日、お茶会にお邪魔した後美術館に戻り夕刻から芝生の雑草取りをした。芝生は一見きれいに見えるが、そうは行っていない。今冬は温かく、冬期間あるいは雪の下で雑草が我が世の春とばかり旺盛に増え一種群となって芝に混じっている。畑をしている人達も、今年の雑草は異常だと口々に仰っている。
芝生の雑草は2種類あり、スズメのカタビラとツメクサ。
近くで見た様子。
白い頭は全てツメクサのつぼみ。
地面に貼り付いているので厄介。
先が二股になっている道具を刺し、
一度草を起こしてからむしる。
本日も仕事の後取ってみた。
主にスズメノカタビラを取った。
まだ十分の一も処理できていない。
裏の水田の代掻きが終わり一部では田植えも終わっている。あぜ道にお邪魔して樹下美術館の写真を撮った。
2010年5月の田と樹下美術館。
田の大きさが変わり、
美術館も初々しい。
以前に比べて若い来館者さんが増えていると思う。館内のメモからカフェともども本当に様々な動機でお出で頂いていて張り合いを感じる。
去る18日、「にいがた観光ナビ」の「たびきち」に当館が掲載されました。熱心に取材されたスタッフお二人に厚く御礼申し上げます。
“まことに有り難うございました”
近く40名様の団体さんが作品鑑賞に来られると知らされました。
浄興寺で表千家同門会新潟支部茶会 美味しいお茶をご馳走様でした。
本日空は予報より好くなり温かで過ごしやすい日和だった。上越市髙田は浄興寺で「表千家同門会新潟支部 第34回支部茶会」が催され、午後妻と有沢宗香先生社中のお二人にお相伴してお茶を頂きに上がった。
第一席と二席に座らせてもらった。
以下一席目の田邊和子先生のお席。
本席のお軸「福不可受盡」
“幸福は独り占めせず分かちあう”
貴重な高僧文人、江月宗玩筆
唐物の耳付き花生けに大山蓮華。
一輪で広間に生気を与えている。
頂いたお濃茶は香り良く艶々として滑らか、とても美味しかった。
向こうから左入の黒楽茶碗、珠光緞子(じゅこうどんす)の仕服、覚々斎作茶杓「むかし」、瀬戸の茶入「松の翠」。いずれも大切に伝えられている風格のお道具。
終わってお水屋から出られたご主人にお会いした。茶に染まったエプロン姿でニコニコされ、お二人の睦まじさは心温まるご馳走だった。
続けて2席目のお茶は野村征子先生のお薄。
不肖正客に当たり、征子先生とのお話に夢中になり写真が撮れなかった。表千家八代啐啄斎(そったくさい)の上品な消息、ふうろう草など愛らしいお花、坂倉新兵衛の爽やかなお茶碗、何より野村先生のお元気を嬉しく思い、美味しい一碗を堪能した。
私どもは裏千家のお世話になっているので表さんなど流派の異なるお席は一種旅情が感じられて楽しい。
表千家の皆さま、本日は誠にお目出度うございました。
終始温かにして頂きとても感謝しております。
荒れ模様の昨日、本日爽やかに晴れる ハクセキレイは求愛していたのか。
昨日は朝から風強く時折雨も吹きつける予報どおりの荒天。そんな日の午後は病院の眼科受診だった。
数年来進行していた視力低下が今年著しくなり運転免許更新もやっとだった。読書やpcを見るのに時に拡大鏡をかざす必要があり、紹介状を自分で書き、お世話になっている病院眼科受診となった次第。近々白内障に対する手術の見込みとなった。
昨日は終日荒れ模様だったが本日は爽やかに陽が射し、風に吹かれた大気は澄んだ。
田植えを終えた田にハクセキレイ。
カメラは自動的にピントが合うので助かる。
強く美しく鳴くハクセキレイはオスであろう。近くに二羽、メスと思われる鳥がいた。オスは懸命な求愛をしていると考えられ、鳴いては時折ひるがえるように鮮やかに飛翔した。間もなく飛び立ったオスの後を二羽のメスが追った。
もしかしたら鳴いていたのは親鳥、追ったのは若鳥で、飛翔トレーニングということも考えられた。またあちらこちらの枝で親に餌をせがむ雀の幼鳥の鳴き声が暗くなるまで絶えない。
仕事場の金柑に蝶 美術館に金柑を植えた。
去る4月28日の当欄に金柑の花のことを書かせて頂いた。青々とした木に咲く白い花の清潔な美しさは格別だった。
花が終わったその木に本日クロアゲハが取りついているのを見た。
以下2枚は本日やってきた蝶。詳しくはないがクロアゲハではと思われた。
こんなに傷んでいるので越冬をした個体ではなかろうかと思った。それでも飛翔は不自由なさそうに思われ、何処かへ行っては戻ってまた木の回りを忙しそうに飛ぶ。産卵している風な場面も見られた。
アゲハに欠かせない柑橘類。だが長く鋭いトゲを無数につけている。木はトゲで蝶への防御としているのだろうが、このイバラをくぐって産卵する蝶も命がけかもしれない。
ところで4月に見た美しい白い花が気に入り、美術館にも欲しくなりネットで苗を求めた。植えたばかりだが仕事場のよりも大きな実が二つついた60センチ少々の大きさ。
葉数も多く頼もしい苗だが、いずれアゲハ蝶がやって来て産卵し幼虫に食害されることだろう。
一年目はある程度卵の処理をし成長を促した方が良いと思うが、悩ましいところだ。
今夕の餃子はご近所のA氏作の皮で、先日に続いて2回目。氏は蕎麦、ラーメンが素晴らしく、近時餃子が始まった。
備中(岡山県)倉敷市玉島は円通寺から届いた良寛椿を植える。
今年正月に京都→髙松、倉敷を巡った。最終日は倉敷市西部の玉島は円通寺だった。新潟県が生んだ聖僧良寛が若き日10数年に亘り修行した曹洞宗円通寺。それは厳しい風雪に見舞われる越後の冬とは別天地の晴れ晴れとした瀬戸内を見下ろす山中の古刹だった。
伽藍のなかに覚樹庵跡あり現在は納骨堂にあらためられているが嘗ては良寛に与えられた小庵だった。その場所に樹齢200年という良寛椿という大きな白玉椿があり長年親しまれていた。それが2005年から花が絶えてしまったという。
その後関係者と樹木医の努力により15年を経て再び開花しはじめた。これを期に発足した「良寛椿の会」が熱心に挿し木により苗を作り、有志をはじめクラウドファンディングでも資金を集め「円通寺境内下の土地に「良寛椿の森」造成を目指して植樹が行われるようになった。
植樹されている「良寛椿の森」
良寛椿の会のホームページから。
正月玉島を訪ねた後、同会の熱心な推進者で新潟県ご出身の早川氏から「良寛椿」の苗が届けられてきた。上手く行かない人も多いようですので頑張って、と添えられた。
その苗を本日前庭に植えた。
岡山県円通寺の覚樹庵にある良寛椿の苗が越後の樹下美術館で無事活着し育ち、開花するのを是非この目で見たい。
燕を撮ってみる 田植えの暖。
曇り空から昼には晴天となった本日、大気は清々しかったが寒さを感じた。美術館裏の田んぼに水が入り、代掻きが始まっている。
見ると燕が田の上を往き来している。彼らの飛翔は非常にスマートで、パタパタした羽ばたきなどはほとんど目に付かず、大変な早さでスイスイと飛ぶ。
かっては燕を撮影たが、このところ何年も撮っていなかった。素早い燕を撮るのは結構大変だったことを思いだし、いままだ写せるだろうかと試みた。
遠くから素早く上下左右ジグザクにやって来る燕をファインダーで見ながら写すのはまず無理。そこで10メートルほど先にピントを合わせておき、ファインダーを覗かずに、やって来る鳥の動きに合わせてカメラを向け連続シャッターを押すという、いい加減な方法で行った。
多くは写っていなかったりピントが合っていないのだが何枚かはまあままという結果だった。
後でpcの鳥ファイルを見ると燕を撮ったのは2020年以来だと分かった。かっての写真はもっと沢山上手く写していて、やはり年だなと落胆したが、気を取り直しこの先また試みたいと思い直した。
ところで田の燕は遠くへ行ってしまうこともあるため待つ時間が生じる。それもあり農道で風に吹かれて立ち続けるのは結構寒い。
切りを付けてカフェに入ると知っている方がおられ、ご一緒した。幼少に山間の農家で過ごされているので田植えのことなどを色々お聞きした。
田にいると冷える、とよく耳にしていたので、伺ってみると、「田植えでは時にワラを焚いて暖を取っていた」と仰った。はじめて聞く話だったが、やはり田は冷えるのだ。特に山の田は水が冷たく余計寒かったのではと思った。
この餃子の皮はご近所の方の手作り。この人は蕎麦、ラーメンなど麺類を大変美味しく作られる。このたびは餃子の皮だった。ちゃんとした厚みとなんとも言えない香りがあり、野菜いっぱいの妻の具も美味しく、今後の楽しみの一つになった。
大型連休最終日 手作り絵本 書類作成。
ほぼ好天に恵まれていた大型連休。今日月曜日は振替休日だった。空は日本海沖の低気圧に影響され終日曇り、熱風が吹き付けた。
ところで連休中、美術館で販売している小生の手作り絵本「森のトマト畑」の最後の数冊が売れて無くなってしまった。それでプリンターにパソコンの原稿を刷らせ、その間近隣のスーパーセンターへ芝生の目土用土を買いに出かけた。ところが珍しいことに欠品しているという。
品揃えの良い店で切れているとは。今期一帯で如何に多くの人が芝生管理に精出しているかを物語っているのではと思った。
帰って美術館によるとカフェにお馴染みの方。ご自分も芝を管理されていて、お話を聞いて色々為になった。用土は姉妹店に尋ねてみればと仰り、電話で在庫が確認出来、明日出かけるつもり。
帰宅して刷り終えた森のトマト畑をホッチキス止めし、製本テープを施し20冊仕上げた。
手作り絵本「森のトマト畑」
本文24ページ一冊700円です。
今年は扉を追加してみました。
業者さんに頼んで製本という方法もありますが、手作りの味もまた良いという意見を頼りに楽しみながら作っている次第です。
拙紙は窓口にありますので宜しければお手に取ってみて下さい。
明日からの仕事に備え午後は溜まっていた意見書や紹介状などに費やしました。
新潟市は秋葉区へ。
風麗しく香る憲法記念日の祝日、秋葉区金津へ行って来た。同所は今年3月上旬、寒風吹きすさぶ日に身をこごらせて行った。
それから二ヶ月、あの横殴りの冷たい雨は幻となって去り、今や春陽温かく心弾む季節に変わっている。風光の変わりようはまさに魔法だ。
以下秋葉区行きを並べてみました。
食べずにいた家の朝食を美術館へ持参しベンチで朝昼兼用として食べた。全体の分量が少ない分は春風に当たり麗しい大気を吸って栄養とした。
高速道路を燕三条で降り下道を走った。およそ1時間50分、丘陵地のフラワーランドや県立の文化施設群に着いた。美術館のスーパーリアリズム展は時間の関係で次回とし、県立植物園と民間施設のフラワーランドおよび初めてとなる県立埋蔵文化財センターを訪ねた。
まず植物園。
熱帯植物ドームです。
前回と違い、たっぷり日光が入り全体が生き生きと冴え、一部で花が異なっている。
以下埋蔵文化財センターです。商物円からゆるい坂道を北方向?へと歩きます。
土偶は面白い。
遮光器土偶は植物への尊崇の意味合いが指摘されはじめた。しかし展示のような単純な造形をみていると「子供のオモチャ」「子供のお守り」だったのかと思ってしまう。死亡率が高かった縄文時代の子供は今よりさらに貴重な存在だったにちがいない。
50年近くも前の開業当初、ある薬剤問屋さんの若い営業マンが自ら見つけた土偶の完品を持っていた。何とか譲ってくれないかと持ちかけたが「絶対だめ」と取り憑く島が無かった。採取場所を教わり何度も歩いたが当然見つからなかった。日本に土偶は2万点ほどしかないと、かって書いてあった。
縄文から弥生、さらに鎌倉期まで土器~焼き物が空白無く並ぶ。生活を豊かにという願いが滲み出ていて遠い遠い時代へのシンパシーが湧く。
三つ目の施設はフラワーランド。
「無い物はない」ほど充実している。
ラベンダー、乙女百合、シラネアオイほかを求めた。花の育成は何度も失敗しているが、大反省を行った今回は最後の挑戦。植物はバイオ技術の発達のせいであろう、かってより安価になったものが少なからずある。
上越から秋葉区は遠い。ナビに従って三条燕ICから下道を走ったが、高速道路で秋葉区へ直接行く方が時間を短縮できるのではないだろうか。数多い信号、分岐の走行はやはり疲れる。いずれにしても植栽が楽しみ。
27日日曜の種々(くさぐさ)。
去る4月28日日曜日は午前の開館前の美術館で芝生に目土をし施肥した。良く晴れた春の午前の庭仕事は気持ち良く予定通りに終了、残り時間に雑草を取った。
目土や施肥は足腰の負担を考え1回の分量を軽くし回数を増やした。
終わると開館時間になり、次々お客さんが来られた。
普段の昼は美術館でサラダを食べているのを、お腹がすいたのでベンチでホットサンドセットを食べた。
食べ終えて予定の木村茶道美術館へと柏崎市に向かった。
始まったばかりのお席に加えて頂いた。
床に副島種臣「龍」の大字軸。
広やかな一幅で、
種臣は能書家と説明を受けた。
茶は岡部嶺男の志野茶碗で頂いた。
銘「石清水(いわしみず)」だった。
「石清水」はのどかさと緊張が絶妙に調和した素晴らしい一碗。
最上屋さんのお菓子を食べ心こもったお点前で頂いたお茶は美味しく、幸せな一服だった。
この菓子器は大きな深鉢で、当日の席はもう一人の男性先客と二人だったため以下の南京赤絵皿に菓子が盛られた。相客をさせて頂いた方、有り難うございました。
瑞雲と梅枝のさわやかな菓子皿。
柿右衛門の水指と風合いが似ている。
櫂先が大きいのが特徴という瀬田掃部の茶杓と柏崎の塗師内田宗寛の黒大棗(おおなつめ)。同館は常に地元の宗寛作品を重んじているのはとても良い事だと思う。格調高い作品も十分それに応えている。
お茶のあと展示室で人間国宝の茶碗展を観た。
作品はみな驚嘆だったが以下お二人のが特に気に入った。
美術館を出て緑いっぱいの庭園を歩いた。
途中、シャガの花が咲いているところがあった。傍らの水草の中で蛙がグッグッと鳴いていた。
赤坂山の東斜面を使った山道。個人の山荘というけれど流れあり赤欄干の橋が掛かり、昔人の何と贅沢なことだろう。
木村茶道美術館と松雲山荘庭園を辞して帰路、柏崎コレクションビレッジ「風の丘」に寄った。
遠く日本海を望む丘に三棟の大きな施設があり、その一つ「同一庵藍民藝館」を訪ねた。
多くのコレクターを生んだ柏崎市。同館はその一人、染めや食器など庶民の日常にあった藍色の生活用品にこだわった正法寺住職・松田政秀の内外にわたるコレクションを主体にしていた。
かっての職人さん達の仕事着、
印半纏(しるしばんてん)。
以下は同館で企画されていた柏崎市の作家作品展から、吉田正太郎の版画。
濱谷浩が撮影した吉田正太郎と齋藤三郎のツーショット写真がある。氏は柏崎における齋藤三郎の支援者の一人だったが、このように愛すべき作品を生み出す方とは思ってもみなかった。ちなみに風の丘、コレクションビレッジ三館の一つ「黒船館」は正太郎と弟・小五郎お二人のコレクションが展示されている。
懐かしい「幻灯」のコレクション室もあるなど多彩で面白かった藍民藝館でした。
樹下美術館に帰ってクリームソーダーを飲み、閉館後は幾つかの花の苗を植栽した。
色々忙しく動いた一日でした。翌28日みどりの日、今度はゴルフで明日掲載予定です。
明日木曜は休診日なので5連休が始まる。一泊でよいから今から行ける所があるだろうか。
色々載せました。
- 花頭窓、二十三夜塔、庚申塔、社寺
- 樹下だより
- 齋藤三郎(陶齋)
- 倉石隆
- 小山作之助・夏は来ぬ
- 聴老(お年寄り&昔の話)
- 医療・保健・福祉・新型コロナウイルス
- 花鳥・庭・生き物
- 空・海・気象
- 頸城野点景
- ほくほく線電車&乗り物
- 社会・政治・環境
- 明け暮れ 我が家 お出かけ
- 文化・美術・音楽・本・映画・スポーツ
- 食・飲・茶・器
- 拙(歌、句、文)
- こども
- 館長の作品。
- かって認知症だった人、晩年の「ありがとう」は「好き」だった。
- 妙高市はいもり池の近く「ギャラリー峨々」を訪ねた。樹下美術館も紅葉。
- 再び良寛椿の苗。
- 1本の木にキンカンとカラタチの実が。
- 秋晴れの日のゴルフ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その3。
- 本日ジョケラさん初日。
- 明日からジョケラさんの展示会 高宮あけみ展のご来館有り難うございました。
- 別れ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その2。
- 講演会「良寛さんに学ぶ」が無事終了した。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その1。
- 来たる11月7日からラッセル・ジョケラさんの展示会 晩秋の花 近隣のコハクチョウ
- 先週末の種々。
- 高田高等学校創立150周年の秋 いたくら桜園 近隣の秋。
- 「ラッセル・ジョケラ木工展」 可愛いお子さんとおじいちゃん。
- 本日今年最後の同業ゴルフ。
- 今夜のコンサート カッチーニの「アヴェ・マリア」。
- 信州は須坂で江戸時代の料理を食べる 満月、私達の奇跡。
- 失った1枚 栗。
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