2023年12月29日

びっしりの電線雀、変わった発信器を付けたコハクチョウ、突然現れたハクガンの大群。

2023年12月29日(金曜日)

昨日木曜日は仕事休みの日。午前から午後のいっとき、年賀状を仕上げ、手紙を1本書き、読書(海辺のカフカの再読開始)をしました。年賀状は以前医師会の仕事をしていた頃に350枚もあったのが減り続けて今年は180枚でした。

気持ち良く晴れた昨日、白鳥を探しに車を走らせました。目的地の前に気になった場所へ寄り道をしました。田んぼに4,50羽のコハクチョウの群が二つ見られました。
車を止めた所の電線に今どき珍しくビッシリ雀が並んでいました。長く数を減らし続ける雀がこんなにいるのは非常に珍しく、昔のようでありほっとしました。

ビッシリ並んだスズメ。
電線と田を往き来してました。

コハクチョウを撮りながらふと見たモニターの個体の首にバンドと変わった物体が付いている事が分かりました。足環なら分かりますが、カメラ?のようにも見えます。何でしょうか、初めて見ました。

 

 

イヤがっているようで
外そうとしている様子です。

バンドが回り、拡大すると
41という数字が書かれていました。

驚いた事にもう一羽、
同じ首輪をした個体がいました。

初めて見た機器に最初はカメラかと思いました。ふる里シベリア(ロシア)の機関による飛翔先や経路などの生態調査でしょうがカメラなら満一軍事目的かもと心配しました。
調べてみるとやはりロシアの調査機関がつけている太陽電池による位置情報の発信器らしいことが分かりました。

白鳥は首の発信器を嫌っているように見えました。調査研究とはいえ度を越えた過重な負荷が掛かっていないでしょうか。見ていて可哀想に思いました。

そうこうしていると、突然遠くから盛大な鳴き声とともに雁の群がやってきました。午後3時すぎですので朝日池に帰っても良い時刻ですが、大挙して反対のこちらに向かってきます。

大編隊を組んで高らかに鳴きながらやって来ます。通過するかと思われたのが、頭上で何度も旋回を始めました。

近くに来た雁は白く、ハクガンではありませんか。年明けてから、もしかしたら来ないかも、と思っていたのが突然現れたました。しかも私自身見たことが無いほど大きな群です。

翼の両端が黒く、とてもきれいです。

2回3回と頭上を旋回しながら降りて来る。

旋回するたびに一部が舞い降りる。
美しい花びらのようだ。

全てが降り、しばらく賑やかに
鳴き交わす。

落ち着くと餌を漁り始める。

今年生まれの若鳥が混じる。

首輪のコハクチョウと一緒に食餌。

ああまさか、まさか、予期せぬ鳥が予期せぬ時に、しかも大挙して目の前にやってきた。なんという幸運だろう、胸は高鳴りレンズから目を離すことが出来なかった。

本日はここでびっしりの電線雀、変わった首輪発信器をつけた二羽のコハクチョウ、予期せぬハクガンの大群に出会った。何か罰でも当たらなければ良いがと、用心しながら帰ってきた。

それにしてもハクガンは何時飛来したのだろう、ほかにも群は来ているのだろうか。

何十年も前、愛鳥家たちはたった一羽で飛来したハクガンに大騒ぎした。それが今日大きな群となって現れるまでなった。関係する国々の研究者の長い保護活動の成果にちがいない。

日本を、この地を忘れずに飛来することがとても嬉しい。

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