2023年6月

売れた写真。

2023年6月27日(火曜日)

去る6月15日~7月11日の館長の写真展は少しでも経費を節約出来ればと、展示している写真が欲しいという方がいれば販売する事にしている。

価格は一枚2000円で展示用に百均で買ったスタンドを一緒に付けることにした。本当に売れるものか、心配していたがここへ来て三人の方から4枚お求め頂いた。掛かっている経費のおよそ半分であるが、一枚でも売れれば助かるのである。

ある方が本当に2000円で良いのですか、と仰ったという。何と有り難い話だろう。
写真は芸術の範疇にあるが、作品展で販売するのは一般的な事なのか、私は全く分からない。しかし「作品」とされるもので、買いたいという人がいれば(値段は相談だが)売ってもよいのではないかと思う。

物を造り売ってみる。あるいは人が作った作品を買ってみる。実際の売り買いを通して真価に近づき、創作力と鑑賞眼はより深められるのではないかと思っている。(熱心な美術館巡りとともに)。

赤字ながら売れたのはひたすら嬉しい。以下はその写真です。

「ほくほく線の虹」

「柿崎海岸の波浪」

「春のほくほく線」

「雪の日の道」

のどかな写真とともに厳しい情景が選ばれたのも有り難い。

さて連日の奮闘は2週間後の拙絵画展。一昨年から準備したものの、三年目の目前であたふたしている。皆さまにお知らせするとより切羽詰まるので連日ここにお出ししている次第。

「土底浜の秋」

常に他者の眼でみることは大事なことで、こうしてみるだけで色々問題が見える。

今日は少し時間があったので夕食をだしてみました。

豚ロースの生姜焼き。

 

ひじきの煮物

今朝4時に絵の夢をみて起き、そのまま絵筆を執りましたので眠いのです。

風景画の現在。

2023年6月26日(月曜日)

拙写真展が中ばを迎え絵画展が2週間を余すだけになった。絵画は労力を要し、仕事の合間にも手を入れているが果たして予定したものがみな間に合うか危うい場面になっている。

本日は風景画の中から2点の現況を掲載させて頂いた。

以下は何度かお出しした「秋の畑」。実は3点描いているが気がせいていて既に昨日サインを入れてしまった。

サイズは以下3点ともF4(縦横24×33センチ)

 

並べてみるとあらためて柿を赤く描くことや遠景など1枚目が最もしっかりしている。2点はあらためて手入れが必要だ。

次は「春の畑」。これは1週間ほど前から始め、「秋の畑」より幾分描きやすく感じている。

「春の畑」。サイズF6(32×41センチ)

二人の人物の足元ほかに野菜を描くつもり。何の疑いも無く梅の花を一つ一つ描いたところ、山下清みたいだと妻に大笑いされた。確かにである。
ほかに左の小屋や右の竹掛けなどは要らないようだ。日本画のようでもあり、花の描き方を変えないといけない。

「春の畑」は以下2点も同時進行中。

これは少々大きくP8(45,5×33,5㎝)。

F6です。

上掲2点は以下の写真を参考に描いた次第です。

頸城区榎の井で

大潟区坂の下で

描いている間、気がつかない事がこうして掲載してみると分かってくる。私は人生のことは何も分からないが、何事も時間が足りないことだけははっきりしている。

ちゃんと休めた本日休診日 デイのご一行 ど根性カエデの苗 ショックを禁じ得ない新潟労災病院の閉院。

2023年6月23日(金曜日)

以下は一昨日6月22日木曜日の出来事です。長くなったため日をまたぎ23日金曜の日付け記事になりました。

以下本文です。
本日木曜日は休診日。私の仕事では休みと言っても表向きの感があり、時に急患、時に悪化の用件で仕事や相談が入る。
7月11日開始の絵画展に向けようやく作品が仕上がり始め、出来れば休日はじっくり絵を描きたいところ。そんな日の前日夕刻に39℃の発熱の90才代の方の電話相談があった。デイサービス利用中の発熱は検査でコロナ抗原は陰性ということ。様子から尿路感染症が疑われ服薬で様子をみてと、ご家族に来て頂き抗菌剤をお渡しした。

すると20時近く、再度の電話で熱が下がらず苦しそうと言って入院を希望された。入院の可否は基本病院の判断に委ねられ、重症度、緊急性、社会的事情などが問われる。まず発熱一日目の電話相談だけではかなり無理、そもそも私自身が診ていなくては話にならない。

出かけてみるとさほど苦しむほどではなく、酸素濃度は維持されている。子どもさんの座薬があれば挿しておいてと話してあったのでそれが効き始めているかもしれない。
抗生剤を入れた点滴をすることにし、それをお宅の室内物干し台に掛けることにした。問題は血管。太い血管は肘のみでギリギリの末梢に射したものの動かされて漏れた。次にうっすら出ている前腕も漏れ、額に汗して入れた手の甲の血管がかろうじて使えた。

イヤがる水を“大事な水なので一生懸命飲みましょう”と促しすとスプーンをすすり始める。肝心の抗生剤はゼリーにまぶして飲めたという。点滴や説明に手間取り40分ほど滞在しているうち本人の表情が和らぎウトウトし始めた。

物干し台は高さが足りず点滴の落ちは緩徐だ。5、6時間は掛かるかも知れないと言うと、いくら掛かっても私起きています、と介護者さん。入院への焦りは消失していた。
翌木曜日、万一高熱が続くなら病院とのやり取りと紹介状を書くことになるかもしれない。しかし本日午前の電話で落ち着いているという。水と抗生剤が飲めれば点滴の必要もなくひと先ず安心だった。

もう一人、発熱で既に1週間は通っている100才の方が気になる。皮膚が脆弱で点滴が難しい。およそ午後から発熱されるが昨夕から落ち着き安定していると連絡があった。懸案のお二人の佳良な様子に本日何とか休診日として過ごす事が可能になった。

午前から午後の三時間ほど取り組み中の風景画三枚を仕上げに掛かり、美術館に顔を出した。このところ三回に分けてある施設のデイの方が写真展を観に来られているが、最後の回の方達と出会った。


中のお一人Aさんにはその昔筆者の脚本で一緒に芝居をした時、大道具を担当していただいた。男前で腕も気っ風も良い人だったが、杖を使われていた。皆さんに何点か説明をさせてもらったが、近隣のものが多いので地元の人には説明しやすい。

介護者さんを入れて6人のご一行。見終わるとAさんの顔が懐かしく、お茶とクッキーをお出しして休んでもらった。

話は変わり、カフェにおられた長岡市の方が窓下の石の中から出芽していたカエデの苗を所望され、スタッフが採って来た。小型の葉が特に気に入って欲しくなった、ということだった。

 

このような石の中から時にカエデやケヤキが出芽してくる。くだんの方は植物に詳しく苗は無事育つと思われる。

発熱の方の事を書かせて頂いた。過日当方でも若い方にコロナの陽性反応が出た。全国的に緩やかな増加傾向がみられるという。今後特に高齢者における高温多湿と脱水の影響が案じられる。

本日新潟日報の一面トップは新潟労災病院閉院の記事だった。いつかは、とは思ってはいたが現実となりりショックを禁じ得ない。

夜間に再度絵を描いた。日曜日には何とか仕上がる「秋の畑」をお出しできるような気がする。

デイサービスの利用者さん お年寄りと戸外 カフェのメモから。

2023年6月20日(火曜日)

昨日に続いて本日もデイサービスの利用者さんたちが見えた。介護者さんが一生懸命説明される様子は大変印象的だった。
前回も触れたが閉じこもりがちな高齢者さんにとって外へ連れ出すことほど心身に良い事はない。身も心も軽くなり、大気のもとでは、諦めていた立ち上がりや歩行が突然出来ることさえある。あるいはそれらが無理な方でも少なくても笑顔が浮かぶのである。自然が有する力には本当に驚かされる。

さて拙写真展が始まっている。入場無料の手軽さもあるのか賑わいというほどではないもののそこそこ観て頂いていると思う。私の作品という以上に昨今の写真そのものの人気がそうさせていることもあろう。

カフェのノートに柏崎市の方から以下のメモが残されていた。
「写真展の日に来れてラッキーでした。厳しい日もおだやかな日も「虹」の日も素敵に切り取られています。「春のほくほく線」「雪の日のホテル」私もめぐり逢ってみたいと思いました。

挙げられた写真を以下に掲載してみました。

「ほくほく線の虹」

 

「春のほくほく線」

 

「雪の日のホテル」

上掲のメモに書いて頂いた「切り取る」という言葉。シャッターを押す私はおよそ慌てているので「切り取る」という意識を持ったことがありませんでした。それは何度も耳目にしていましたが、いざ自分には無い心境でした。
これからはその事を意識してみたいと思いました。そうすればもう少し覚悟の決まった良い写真が撮れそうな気がしてきました。メモをお書きになった方、大変有り難うございました。

デイサービスの方々 今度は絵画展が迫る。

2023年6月18日(日曜日)

近隣のデイサービスの利用者さんたちが三回に分けて拙写真展を観にこられることになり本日1回目の方達が来られた。
鳥や電車あるいは海や雲などの情景が多く、高齢の方々にも親しみ易かったのではなかったかと思われる。

なによりもコロナで難しかった外出をされたことを喜ばれたにちがいない。母で経験したことだが、お年寄りにとって戸外へ出ることがほど心身に有益なことは無い。行き帰りに田んぼ道を走ることも喜ばれたことであろう。

利用者さんには十分な介護者さんが付いてこられる(写真は妻の撮影です)。在宅や外来で診ている方も混じり、先生と声を掛けて頂き嬉しかった。

ほかに本日午後近隣の精神障害者施設でコロナワクチンの接種があった。20人ほどの希望者に行ったが、心配をよそにしっかり受けてくださり、安堵した。

写真展が始まると同時に一ヶ月もしないうちに自分の絵画展がはじまる。写真は出品までの仕上げに専門店のお世話になったが、絵画は最後まで自ら手を入れなければならない。それまで毎晩の徹夜ではないだろうが、i一種馬車馬に近い集力が必要になってきた。

初日の拙写真展 頂いたチマキ ビワ。

2023年6月15日(木曜日)

本日休診日の木曜日。ドタバタと休館日の水曜日に展示替えを行い木曜日が初日の樹下美術館。例によって一日目の本日、騒ぎになることもなく静かに始まった拙写真展。ウィークデイが初日だからそれでいいのでは、と妻の言。確かにである。

本日も心配顔でお見えになったフジフォートの藤野さんは展示をご覧になり、方法について「新しくとても良い」とコメントされた。つまり陶芸作品の展示台それぞれに一作品ずつ写真立て(小さなイーゼル)で展示。額無しのやや小さめのパネル(ワイド四つ)作品で統一。全ての作品に照明が当てられている、ことをユニークと仰った。

上は昨日の館内。写真だからといって必ずしも壁に掛けなくても良いようだ。台上の1点展示は私の写真でさえどこ存在感が増すように見えなくもない。

そしてお忙しいのにいつも来て下さる小林古径美術館の宮崎館長さん。何かとお世話になっている宮崎さんは当館にとっても大切な方。

熱心にご覧になり、望遠ですかと聞かれた「柿崎海岸の波浪」(向かって右)。

過日は青、次ぎに白のホタルブクロ。本日は赤紫。これが一番多いか。

本日頂いたチマキ。この人の作る食べ物はプロ級と妻が言う。ほかに大豆の塩煮、紅ショウガ、紫蘇の醤油漬けなどを頂いた。

具合の悪い方がいて本日も往診した。帰りにぎわお宅で獲れた琵琶を頂戴した。

手で皮が剥け、口中に果汁があふれ出す琵琶。種が小さく外観は美しい。個人のお宅でこんなに美味しい果物が育つとは。

写真展の展示作業が終わった。

2023年6月14日(水曜日)

本日6月14日は明日から始まる杉田玄写真展の展示作業を皆で行った。陶芸用の展示台からアクリルの被いなどを取り去り写真立てを並べ、壁に6枚有孔ボードを掛け、題名キャプショを付けて展示した。台、ボードとも23枚ずつ、合計46点の写真が並んだ。

 

壁際の台を中央に出して壁面との間に通路を作りました。上掲2枚は壁のボードに照明が当たる前の場内です。

 

 

有孔ボードはA4サイズの組写真としました。タイトルは「タゲリとコハクチョウ(4点)」「孤独なコブハクチョウ(4点」「柿崎海岸の夕暮れ(4点)」「海に残す(3点)」「朝日池のオオハクチョウ(4点)」「大潟区に飛来したトキ(4点)」です。

作意も演出も無い近隣中心のスナップです。被写体の動きや旅情、自然の力や美しさに惹かれて撮りました。

ブログ開設の頃から始めた写真。発表など考えたこともありませんでしたが、近年何人かのお勧めで初めての試みとなりました。大変恥ずかしいのですが、自然への憧憬や何かしらの和みを感じて頂ければ嬉しい限りです。

ところでポスターなどですでにトキの写真をご覧になった方から、あんな近くでどうやって撮ったのですか、と聞かれました。
トキ撮影のいきさつを述べますと、2018年2月3日午後、区内のある田んぼを走行中、うす赤い大きな鳥が車の前を飛んで横切り近くの雪の田に降りました。
まさかトキ?車を止め半信半疑でコンパクトデジカメを向けながら近づきました。逃げる様子も無く探餌をしている鳥は確かにトキでした。人工孵化後、放鳥された個体のうち本土に渡ったメスだと、後に分かりました。
放鳥当初いつか佐渡の自然の中でトキを撮りたいと念願していましたが、10年経って本人の方から目の前に現れたのには、本当にびっくりしました。

「大潟区に飛来したトキ」のうちの1枚。

有り難い百均 梅雨の庭 京都からお客様。

2023年6月11日(日曜日)

昨日からの宿題、写真展の台に作品を乗せるイーゼルの不足分12個を買うべく百均へ行った。調べてみると上越市に同様の店は多くあり、近い順から四店を選び巡ることにした。
それが最も近い店(車で10分)に沢山あり、不足の全部を購入できた。昨日の品よりシンプルだったが十分でしかも安価、一軒目で用が済み大変助かった。

雨模様の本日、庭はいよいよ冴えている。

芝生は何とか緑を取り戻し、カシワバアジサイはさいっそう白く目立っている。あちこち5本のバラで園内はほど良い香りがしていた。

毎年記載するクレナイアジサイ。白→ピンクになった。これからルビー色に向かって変わる。

気にされなくてもひっそりと必ず咲くホタルブクロ。白、赤紫、青紫色々あるがいずれも思案げで、とても良い。

バラに幸せなコガネムシのカップル。

さて、まる3年のコロナ禍を経た今日。春の移動と連休、開かれた海外への門戸が心配されたが、幸いなことにかってのような感染禍になっていない。このまま済むのか判然としないものの、用心しつつ美術館は図書やお客様に書いて頂くノートを再開した。

初めは躊躇される様子だったが何人かお書きになるとどんどん記載が増えてきた。

驚いたことに最も新たな記載は“京都から美術館の名前に惹かれて初めて訪れ、カフェで読書をして過ごした”という旨が書かれ“名前の由来が気になっています“とあった。

本当にこんな事があるのですね。

お答えしますと、樹下美術館の名は美術館を始めるに当たり、ある種即座に決まりました。自分は樹木が好きなこと、樹の下では人が憩うこと、お釈迦様が座られたこと、樹下美人図等々良いイメージばかりです。なにより「樹下美術館」の語感と字ずらが良かったことで他を考えることなく決めました。

以上のような訳ですが、いかがでしょうか。
それにしましても館名に惹かれて訪ねられたとは、それだけでやって良かった事の大切な一つになりました。

展示や庭は如何だったでしょうか。列車で来られたとお聞きしましたが遠方から本当に有り難うございました。

本日樹下美術館開館17年目の日。百均の写真立て 芝生の雑草 弟の鱒。

2023年6月10日(土曜日)

午後から美術館に顔を出すとスタッフが「17年目の開館おめでとうございます」と言った。
そう、確かに2007年6月10日のよく晴れた日の午前、樹下美術館は開館していた。当地には珍しい個人美術館、念には念を入れて始めたがあらためて歳月の早さに驚かされる。

おしなべて苦戦する個人美術施設にあって、当館も決して例外ではない。しかし今日まで維持出来たのは理解あるお客様と努力するスタッフの存在の賜物であり、それらにより幾ばくかでも地域の幸せに寄与したいという自身の必死な歩みを支えてもらったと言える。

さて拙写真展が正に目前となった。昨日のこと、ご協力頂いているフジフォートさんはわざわざ髙田から当院まで足を運ばれ、写真の調子の確認に来られた。

本日午後、展示用の小さなイーゼル(写真立て)を買いに今春覚えた百均(ダイソー)へ行った。ネットよりずっと安価で安全に角が丸く面取りされた良品があった。

まだ数が足りないため明日ほかの百均へ行ってみるつもり。百均は本当に便利だ。

 

カフェ前の芝生が目土と施肥で青さを増してきた。

が、良く見るとかなり雑草が混じっている。上掲はツメクサ。すで沢山つぼみをつけているので今処理しないと増える。這うように生えるため簡単には取れない。

芝そっくりなスズメノカタビラ。これは案外抜きやすい。

閉館後いっとき雑草取りをした。

いずれ除草剤の世話になるのか。

つい春のころ、皆さん一斉に植えたジャガイモがもう採れ始めている。

昨日訪問したお宅の玄関に置かれた新じゃが。頂きものだというが、とても美味しそうだった。

先日写真無しで書いた南三陸町で豚飼いをする弟から届いた鱒。昨夕はフライになった。長年の厳しい労働によって杖が必要な弟。電話の声が私よりも元気に聞こえたのはなにより嬉しい。

希望の花、カシワバアジサイの子木たち。

2023年6月8日(木曜日)

樹下美術館、夏の庭の女王と言うべきカシワバアジサイの花が大きくなり色がベージュから白色へ目立つようになった。

これまで沢山花をつけ、勢いを誇ったこの木は、昨年不思議な事に庭全体で僅か1個の花を咲かせるのみだった。肥料のカリが足りないせいかもしれないと、それを補う肥料をくべたのが良かったのか、自然の摂理に基づいたものか、今年は盛大に咲き始めている。

カフェの前、奥の矢印が開館当初からあったカシワバアジサイ(一番の親)。

5メートルほど下った所の花。6、7年前に親木の脇から生えた小さな若木を移植したもの。今では親を越えて最も大きくなった。

3,4年前、水盤の脇に植えた若木が今年はじめて四つ花をつけた。

 

過日、カフェから見える南の場所に植えた苗が活着している。

 

上掲のものと一緒に南の大きな松の脇に植えた苗も元気。
(以上5葉の写真はいずれも昨日撮影。本日夕刻から雨が降っている)

向後3年もすれば夏のカフェの窓外に5本のカシワバアジサイの花を見ることが出来るだろう。それはまだ元気でいたいという希望の大いなる根拠になる。

今夕南三陸町の弟から送られた鱒の潮汁を頂いた。味噌汁、焼き魚も良いということだが、出されたアラの潮汁は最高だった。写真を撮り忘れたのがとても残念。有り難う、本当に美味しうございました。

写真展向けのチラシとポスター原稿を作った。

2023年6月6日(火曜日)

6月15日(木)から始まる拙写真展が本当に(現実のものとして)近づいた。フジフォートさんと話を重ねながら準備をしていたが、過日“告知のチラシなどはどうしますか”と聞かれ、未だだったと慌てふためいた。当館ではこのような事は昔からみな自分でやらなければならない。

チラシ

本日、展示予定の写真を使ってチラシを作った。初めて挑戦する写真展、一応ポスター原稿もこしらえた。

ポスター

恥ずかしいため、いずれもグレーを地に簡単、地味なものになった。80才を越えた者が行う作業は今更ながらの一太郎頼みで、一応PDFにした。
心身能力から言って気の利いたものなどは出来ない。稚拙ゆえ人目を惹くかもしれない、と淡く期待しつつ胃痛をこらえ何時間も掛けてやっと終えた。

明日印刷屋さんに材料を渡し、仕様を相談する予定。現に来館される皆さまにはホームプリンターで刷ったものを差し上げるつもりです。

上掲の図は大きくしてご覧ください。

杉田玄写真展 期間6月15日(木)から7月11日(火)
会場:樹下美術館陶芸ホール 時間:10時~17時 入場無料 毎週水曜日はお休みです。

お暇の折にご覧頂ければ有り難い限りです。

夏は来ぬ。

2023年6月2日(金曜日)

本日6月2日。ウロウロ過ごしている間に暦はさっさと夏に変わった。庭で3本のヤマボウシが白い花をつけている。この花は少し可哀想で、皆を向いて咲くl。それで気を付けて見るか、幾分上から見るかしないと上品な白い花が良く見えない。

大抵すでに開花している木なのに、ああ、もうヤマボウシが咲いたということになる。先日の軽井沢では、近場の山という山、新幹線の沿線は白い花でいっぱいだった。

庭の奥の方のヤマボウシ。この木はまだ背が低いため花を間近にみることが出来る。山の木なのでどんどん大きくなり日陰を広げるので毎年下枝を切っていく。その結果花は上へ上へと行ってしまい、余計気づきにくくなる。

そして卯の花。当市大潟区ゆかりの小山作之助作曲の代表歌の一つ。やや北側の庭と駐車場脇で咲き始めた。

 

ヤマボウシや卯の花の白い花は初夏の清々しさにぴったりだ。エゴノキの白さも美しいがこれも大木になるのでもう美術館では植えられない。繁殖力が強く低木の卯の花。挿し木やヒコバエから採って駐車場に沿ってもう少し増やしてみたい。

先日上越妙高駅で下車すると、ホームのチャイムが夏は来ぬの一節を奏でた。耳をそばだてる人は少ないと思うが、作之助の母トヨは当家の人。縁者の一人として雑踏のなかでチャイムを耳にするのは密かな喜びだ。

夏とはいえ一日中しっかり雨が降り肌寒かった。過日のこと、日陰で伸び悩む小さなカシワバアジサイをさらに二つに分けて陽が当たる二カ所に移植した。その時一緒にタイワンホトドギスも一部分けて移した。今日の雨はこれらの草花には恵みの雨だった。

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