時間の早さとは 多い高齢者死亡 昔のものの美しさ。

2023年3月1日(水曜日)

クリスマス寒波の一撃から大雪を心配して始まった冬。開けてみれば少なくとも平野部や海岸部は小雪だった。
沿岸の私の所では除雪車出動や自家駐車場の除雪もわずかで済んだ。

但し医療では(超)高齢者の死亡が例年よりも多いと実感される冬だった。
疑うにコロナ検査をくぐり抜けた症例や呼吸器症状が軽微な例でも血管や免疫が影響され、一般的な老衰症状から思わぬ全身症状へと進展、悪化したのもあるでは、と思案させられた。ある病院医師も似たような状況を話し、やはりコロナでしょうかねと述べられた。

そうこうしている間に3月1日になった。
時の早さは加齢とともに本当に加速するのかと思い、若い人たちに聞いてみると一様に速いと言う。光陰矢の如しと若向きにも言われるのだから、一般論ではと考えられる。

個人的にも以前より時は加速しいている印象を受けない。美術館の16年間や医業の47年などはしっかり長く感じ、あっという間だった気がしない。但し医師会長をしていた20年前からの4年間や大学病院医局の8年間など区切られたものは瞬間的な早さとして感覚される。

進行中の時間はゆっくりで終了したものは速いのか。それで言うと年月を早く感じないためには、趣味でも仕事でも今なお続けているものがあるのは良いことだ思われる。

ところで先日の新潟行きの帰路は長かった。もう柿崎に着いてもよいのに、まだ柏崎のずっと手前だった。年取ると時間が速い論とは逆ではないか。だが答えは簡単で、疲れが早く来ただけだったに違いない。

それではと考えた。疲れを感じても良い、同じような事を続けられるならば、悲観的なほど時は速くない、と。
広げると、出来るだけ健康を維持さえすれば人生はそれなりに長いのでは。

 

砂丘館に何気なくあったタイプライター。

少々残念だが、美しさでいうと大抵の品物は昔のもののほうが美しいと思う。

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