2022年11月
温かかった日 Sちゃんのポストカード。
上越市髙田で最高気温22,9℃、最低でも16,6℃と非常に温かかった日。
一ヶ月予報は温かいと伝え、三ヶ月予報は雪が多めと伝えている。一昨年のようなドカ雪はもう勘弁してもらいたい。
以下のポップな女の子のイラスト(ハガキ)は卒業制作で来ていた孫Sちゃんの作品。
どこかSちゃん自身に似ている。
猫の絵を描いていた子がこんなカードを描けるようになっている。地味色といい、色の単純化、肩と腕の動き、顔角度のバリエーション、横並びのリズムなどいずれも良く、この子にはセンスがあるのかな、と思ってしまう。
今後色々沢山のものを見てさらに磨きをかけてもらいたい。
樹下美術館をビジネスモデルに卒業制作 プレゼン力。
昨日孫の一人が東京から抗原検査を済ませてやってきて一泊した。
来春大学卒業にあたり、デザイン科の卒業制作「樹下美術館」をまとめるためだった。夏には私の話を思ったより真剣に聴いて帰り、このたびはそのプレゼンのための資料(50数ページに製本)作成が目的。
彼女は昨夕から私が用意した美術館の細々した写真ファイルを取捨選択し文を考え、予め割り付けてあるpcに向かうと徹夜した。
学んだデザインやビジネス理論を基盤に樹下美術館をモデルとして取り上げ、その評価と展望を卒業課題(制作)としたことが、ようやく私にも飲み込めてきた。
新たなビジネス理論に基づく事業は、SGDsなどの概念と並んで、社会と個人の維持成長や幸福が強く加味されたものでなければならないことも、あらためて知った次第。
猫の絵が得意だった子が4年間の学生生活のほぼ3年をコロナ禍の東京で過ごす。
だがこのたび、私が初めて耳にするCSVという語法や事業に於けるDXのトレンドなどを自然に口にするのを聞いて、教育機関としての大学と若き日の柔軟な脳がもたらす成長作用にあらためて驚かされる。
本番はこの先。
恐らく冊子化した資料とともに講堂の大スクリーンを用いて行う樹下美術館のプレゼンが卒業試験になるのであろう。
プレゼン力、、、今どきの大学生は、今どき故に大変なんだ、と思った。
どのようにまとまり、どう評価されるのか少々心配で興味もある。
夜更けて急に腕が痛みはじめ、今夕五回目のワクチンをしたことを思い出した。
色々な意味で時代が変化している。
久し振りの方達。
日中温かだった土曜日、何度かカフェがいっぱいになった。
本日は久し振りの方や懐かしいお顔に会えた日でもあった。
かって美術館を手伝って頂いた方がご長男と一緒に見えた。
お連れしたワンちゃん。12才というがなんとも可愛い(飼い主撮影)。
その昔の来館で芝生を走り回っていた幼い日のご長男。来春医学部を卒業されるとは月日の何と早いことか。
コロナ禍の授業の大変さは同情とともに激励して余りある。
その後久し振りのA氏ご夫婦が見えた。お変わり無く元気でつもる話に時の経つのを忘れた。
再会を約束して後何度も通っている朝日池に行った。
この時間の写真は青みを帯びるときと赤味の時がある。
ホワイトバランスの調整でも変わるのだろうか。
帰る頃、北西の空に稲妻が光り雨が当たりお天気が変わった。
シューベルト「セレナーデ(白鳥の歌から)」
陀羅尼(だらに)八幡宮参り フカミ美術でお茶。
本日雨降りの勤労感謝の日。
かねて訪ねてみたいと思っていた髙田北本町の「陀羅尼八幡宮」にお参りに行った。初めて伺う八幡宮は先日までライトアップされていたというモミジはいまだ紅葉の盛り。古木、若木が鮮やかに色を競っていた。
本殿のほか子安神社、御輿殿、明治初期の学校、
縁を求めて集まった多くの石祠などが整然と佇んでいた。
裏手にモミジの苗{実生苗かも知れない)があった。
成長を祈るように根元にチップが盛ってある。
八幡宮は生命の健やかな生成を祈る場所に相応しく生き生きとした雰囲気を漂わせていた。ご当主と地域の皆さまの心入れの賜ものであろうと思った。
帰路、上越教育大学前の「フカミ美術」に寄った。二階のお茶室で呈茶があり一服頂いた、
穏やかなお点前で美味しく頂いた。
フカミ美術はこの地に出て25年だという。当初からお世話になったが、今日を迎えられたことへの畏敬を禁じ得ない。
本日お点前された方は、私の亡き茶の師のもとで同期だった人を教えておられることを知って驚き、また嬉しく思った。
本日の朝日池 タゲリとコハクチョウ。
曇り空から晴れ間が覗いた本日午後、朝日池に寄った。普通この時間だと田んぼに食事に行くコハクチョウが数十羽残っていた。
気温が高いので早々と田んぼから帰ったのか、北から到着直後で休息しているのか、池はのんびりした眺めだった。
ミャーミャーという鳴き声があちらこちらから聞こえてくる。
池は放水を終えて貯水に入ったばかりで、まだ水かさが少ない。その泥地に紛れていたタゲリの鳴き声だった。大きさはほぼ鳩とおなじくらいらしい。
泥や枯れ草に紛れて姿が見えにくいタゲリ。
ひょうきんな印象を受ける。
昨冬のように雪上でコントラスト良く見てみたい。
以下は憩う白鳥。
コロナが勢いを増している。全数報告を止め県単位の推移しか分からないが実感として周囲に普通見られる感じになっている。
朝日池の鳥たちのダイバーシティ カフェの灯りと樹下美術館の家具。
し残しの色々をやろうと計画した日曜日だったが結局昼近くまで寝て、午後は風景画の手入れをした後ハクチョウを観に出かけた。
絵は筆を進めるたびに誰かに似たり、面白かったりつまらくなったりする。油彩はつまらなくなったら塗り消すことが出来るので良いのだが、遊んでばかりもいられない。
白鳥に関して、新井柿崎線を東西に走り、小さな群を見て撮影の練習をしたあと朝日池に寄った。まだ時期が早いかなと考えていたのに、湖面に多くの白鳥が休むのを観てとても嬉しかった。
昨夕の朝日池(16:31ころ)。
向こうの林にねぐら入りする雁の群が写っている。
昨夕の湖面(15:42ころ)。
ねぐら入りしたコハクチョウや雁たち,、カモ類の鳴き声が
湖面いっぱいに響きわたり、佇むだけで幸せな気持になる。
上掲写真には枯れた蓮の茎が沢山写っていますが、黒い塊の多くはカモや雁です。雁はマガンとヒシクイで,カモはマガモ、オナガガモほか沢山いるはずです。
どんな大都会でも通りで見るのは人類と犬くらいです。
しかし周囲数キロの現在の朝日池には文字通りダイバーシティを地で行く生きものの豊かさが観られます。
一方、世界の多くにこだまする自国ファーストの味気ない叫びはつまらなく偏狭で、生物学的な幼弱さと退行が伺われ、成長や真の幸福追求からみれば望ましいことではないと考えられる。
夕暮れの朝日池にこだまする数多くの鳥たちの合唱こそ健康なダイバシティーを表象する響きではないだろうか。
4時半過ぎ静かになったカフェの窓にペンダントライトが写る。
開業以後16年間の灯りはポール・ルへニングセンによる名作「スノーボール」。
樹下美術館のカフェはじめの家具類は北欧などのデザイナース家具を多く使っています。興味をお持ちの方は眺めたり座ったり触ってみてください。
トニー・ベネットとレディ・ガガ「I’ ve Got You Under My Skin」
随分と日が短くなりましたが、冬至まであとほぼ一月、もっと日が短くなるのですね。
夕暮れの朝日池の白鳥を撮ったり、お客様が撮ったというコウノトリに出会えないかなどと楽しみです。
小林古径記念美術館の紅葉。
小林古径記念美術館の「芸能科の記憶」を観に行ったことを昨日書かせて頂いた。その日帰りに観た同館庭のライトアップがきれいだった。
古径邸や画室の明かりとあいまって雰囲気良く綺麗だった。上越の紅葉の名所の一つではないだろうか。
美術館を出るとすぐの西堀橋はいにしえの情緒。
川瀬巴水の版画の雰囲気。
小林古径記念美術館の「芸能科の記憶」展。
昨日、上越市の小林古径記念日館で開催中の「芸能科の記憶」、 学び舎から飛び立った作家たち展を観てきた。
上越地域と新潟大学教育学部髙田分校、なかんずく芸能科との関係や親しみには深いものがある。特に学校があった旧高田市はこじんまりした地方都市だが大学、それも芸能科(芸術科)を有していることに、ある種名誉や品格といった、どことなくスノッブな雰囲気を漂わせていたように思われる。
私事だが大学との距離の近さで言えば、姉、自分、弟の中学校は髙田分校の附属中学校で、校舎は本城(もとしろ)の大学芸能科と敷地を同じくしていた。また中高時代に世話になった髙田の下宿のあるじは西城の教育学部の事務職で、隣の部屋にはKさんという同校の学生さんがいた。
中学校に隣接するレンガ壁の音楽練習室から絶えず学生のピアノや声楽が聞こえ、学校給食は芸能科に隣接する厨房で作られたものを渡り廊下を通って当番が教室に運んだ。
めったに入る事が無かった芸能科合唱室は講堂のような作りで、卒業実習生の発表会を一回だけ聴いた。その時、卒後ジャズピアノの道を歩まれた飯吉馨(本名:信・まこと)さんのクラシック演奏を聴いた。
中学校校舎の東端は保健室で、その先は学生寮(公孫寮)に繋がっていた。寮は常に静かで近寄りがたく(昼間は誰もいないこともあり)、一方で何か秘密めいた雰囲気がいつも漂うのを感じていた。
ついでに言うと、高校一年生の時に校舎が火災に遭い、何ヶ月か西城(にししろ)の大学校舎を間借りしたこともあった。
以下このたびの展覧会会場の一部の様子です。
山ノ下堅一「大学祭ポスター」(シルクスクリーン)」
1974年11月15-19日、季節はちょうど今ごろの開催。
時間が止まったような懐かしい時代。
髙田分校芸能科は1982年に閉校になったが、展覧会は閉校後40周年を記念して多くの高名な教官および卒業生による全52名の展示で構成されている。
在学中の熱さ、卒後の我が道それぞれが一堂に会し、原点である教育を通して始まる芸術への情熱が、静かな館内いっぱいに溢れんばかりだった。
68年前、一緒に附属中学校へ入学した内山順一君(一嶽)は元気で、氏の書「酔月」はとても良かった。
樹下美術館が展示する齋藤三郎は同学で長く陶芸の講師を務め、自らの陶房を教室とするなど熱心な指導を行っている。当展覧会に大きな壷が展示されていた。
昭和29年(1954年)3月、教え子たちとの送別会。
後列左から3人目、齋藤三郎。
同展は12月18日(日曜日)まで開催です。とてもきれいに庭の紅葉がライトアップされていました。
昨日今期初めてのインフルエンザ、本日雪囲い。
昨日38,8度の発熱の75才の方がインフルエンザ抗原検査で陽性だった。今年初、いや何年々ぶりかで突然現れたインフルエンザ。今までどこに居たのか、ウイルスのしぶとさを垣間見て緊張が走った。
数日前からの軽い喉の痛みとくしゃみのほか平熱だったというが今朝から声がれ、午前9時に38、8度の発熱、自宅の抗原検査は陰性で受診された。当院のコロナとインフルエンザの同時抗原検査でインフルエンザのみ陽性反応が出た。何年降りかでタミフルを処方した。
症状だけでは全く両者の区別は出来ない。
症状が軽いと言われるコロナだが、数日前の20代の方は三日間高熱が続き受診時とてもつらそうだった。四日目に電話すると解熱し始め食欲だ出て来たということでほっとした。
現在連日のインフルエンザワクチンの接種が続き、平行していたある事業所の4回目のコロナワクチン接種が終わったところ。間もなく高齢者のオミクロン株対応二価ワクチンが始まる。
高齢者が受ける肺炎球菌ワクチンの方も混じり、これほどワクチンに忙殺されるのは未経験。
さて本日午後は冷たい雨が降った。その中で二人の方によって美術館の雪囲いが行われた。
雪囲いから冬タイヤ履き替え、ミゾレ、雪へと冬への行進が続く。
先週末の上京。
先週土曜日に上京し友人達と会食した。およそ25年、年末に3組の夫婦で集まっていたが今夏Aが亡くなった。コロナのため19 年11月以来ほぼ3年振りとなった食事は夫人にお声を掛けて偲ぶ会になった。
暮れてからの食事、気丈に振る舞われる夫人を交え昔話や近況を話したが、Aの姿が無いこと知っては愕然とした。
3時半ころチェックインしたホテルから日比谷公会堂が良く見えた。
公会堂は1969年オスカー・ピーターソントリオとエラ・フィッツジェラルドの公演を聴きに一度だけ入ったことがある場所。このたび食事前の散歩に寄ることにして、妻と日比谷公園を初めて歩いてみた。
今は廃墟?の日比谷公会堂。エラの時はここから入ったのか。
1947年の黒澤明監督映画「素晴らしき日曜日」で
貧乏な恋人二人は公会堂の入り口まで来てお金が足りず、
コンサートを聴くのを諦める。
お金の無い映画の二人は散々な日曜を過ごし、野外音楽堂で
“貧しい私達に拍手を励ましを”とスクリーンから訴える。
二人には「ヒアシンス」という名の喫茶店を開店する夢がある。
絵画的な先週末の公園。
黄色のツワブキの花と樹木の黄でいっぱい。
当公園は明治36年開業、日本初の洋風公演。
鶴の噴水は東京美術学校の二人の作家によって制作されたという。
公園の膨大さ、至る所のベンチ、多くの若者や家族連れ、随所のツワブキの植栽など驚くことが多かった。クリスマスローズが集められている場所も多々あったので来春の花期は再訪し樹下美術館のクリスマスローズと比べてみたい。
食事はKが選んだ三度目の有楽町のレストラン。
ウェイティングルームのグラス類と向こうにワイエスの絵。
店にはユトリロ、ブラジリエなどの本画が掛けられている。
キンキ、クエ、アオリイカと温菜のオードブル。
魚料理でオマール海老、を肉は鴨を選んだ。いずれも幹事をしたKが分量を少なくと伝えてあったため残すこと無くみな美味しく食べた。
半ばを過ぎてチーズのワゴン。
臭味の強いエポワスとTVで観ていたロックフォールを取った。
ワインは貴腐ワインに変わった。
デザートのケーキ。
果物のコンポートにしてエスプレッソを飲んだ。
食事を終えた後の支払いで、Kはスタッフたちに私達を紹介した。素晴らしいサービスを提供する彼らは、上越なら知っている、蔵めぐりで岩の原葡萄園へ行ったとにこやかに話した。
一年一度の貴重な食事のあと皆で少し歩きA夫人と別れた。年末で賑わう雑踏に消えた夫人の後ろ姿の突然の哀しさは筆舌に尽くしがたい。
翌13日日曜日、これまでしばしば美術館に行っていたのを、混雑を嫌って神宮外苑のイチョウ並木を歩くことにした。
初めて見る紅葉のイチョウ並木はとても混んでいた(仕方ありません)。
樹木も路上もイチョウで真っ黄色。
ヨーロッパ風の身なりを好むKはこのような風景が似合う。
新国立競技場のそばでタクシーを拾いホテルに戻ってK夫婦と別れ、上野動物園に行った。
何かをこらえているうちに頭がおかしくなってしまったような
シロクマ。
高い塀のあちらこちらに空いた小さなガラス窓から観る。
いくつかのパートに別れていた園内のうち半分も回らなかった。
奥の方でひたすら行ったり来たりを繰り返すシロクマやトラ、落ち着かないタンチョウヅル、広くも無い檻でじっとしているだけの大型猛禽類などなど、、、。
楽しい動物園のイメージとは裏腹に、およそ狭いケージに閉じ込められている動物たちが可哀想で、妻と私は全てを観る事ができなかった。動物たちは毛並み色つやも悪くみな病んでいるような印象を受けた。
65才以上300円。小学生以下と都内中学生は無料と入園料は安いが、観るほどに心が重くなり、特にこどもたちにこのような形で動物を見せるのは良くないと、怒りさえ覚えた。動物を生き生きと見せる先進的な取り組みが見られる時代に、一体どうしたことだろう。
コロナの時代、動物園や公園にはより多くの人が集まろう。
動物園は世界に向けた都市の顔でもある。日比谷公園に比べて上野動物園ははるかに見劣りがする。オリンピックどころでは無かった、何を置いても1番に取り組む事業だった。
色々なことがあった24時間が過ぎ、K夫妻と来年夏の約束を一つして別れた。
私達は少なくとも一つ二つの病を抱えている。だから約束とは言え何となく心もと無さを禁じ得ない。
今週末、姿の無かったAは修業を終えた僧のようであり、Kは勉強をした詩人のようで、私はつまらない俗人だった。
マーラー「交響曲第五番よりアダージェット(第四楽章)」
Kが葬式に掛けてもらいたいというカラヤン指揮の音楽。
とても長くなりました。
頸城区宮本の路傍のセンス。
午後休診の本日午,椿の絵を出して小さな作品5つに輪郭と陰影を付けた。その後あるお茶人の曲げの建水にモミジの絵を描いた。
お天気が良いので絵の後ハクチョウを探しに新井柿崎線を西へ走った。三和区の西方の田に8羽の親子を見たが、この先沢山の群を、出来れば雪景色のなかで見てみたい。
その帰路の頸城区宮本の道沿いに黄色い菊が植えられているのを目にした。
みな同じ菊ということもあり、町内が相談して植えたのではないかと思われた。
ありがちな看板も案内も無く、田に面した通りに自然な感じで飾られている。ほどよい間が保たれているので目にも優しい。
地域でまとまりをもってこのようなことを行うのは、容易ではないだろう。
宮本だけの試みだろうか。何気なさやさりげなさといい、良いセンスだなあと感心して帰ってきた。
今夜のルナ・ロッサ 赤い月。
今夜の満月は皆既月食、しかも天王星食も起きる貴重な空だった。
だが残念ながら予報も現実も雨降り。但し雲や予報から西、例えば糸魚川は晴れと出ていた。時間は十分にある、夕食を済ませると車を駆って高速道路を西へに向かった。私は尻が重いのか軽いのか、こんな時は特に分からなくなる。
名立や蓮台寺のサービスエリアはいずれもパラパラと降っている。親不知もダメでとうとう朝日ICまで来てしまった。
幸い雨は止んでいたのでこれ以上は止めにして降りた。勘を頼りに田舎道へ入り農道に出て見上げると高い雲間に赤い月が見えた。
今夜の皆既月食(20時すぎ)。
こんなにしてまで観たいのかと、自問はあったが、
来て良かった撮って良かったと思った。
リュシェンヌ・ドリールのシャンソン「ルナ・ロッサ(赤い月)」
“おお赤い月よ、夜の女王よ”と恋心を訴える
(サイトの歌詞から)。
ヴィック・ダモンがスペイン語をまじえて歌う「ルナ・ロッサ」
ヴィック・ダモンはフランク・シナトラに、声が良すぎるのが
欠点と言われたという話を昔読んだことがある。
良い声のどこが悪いのか、とシナトラに反発を覚えた。
テラ・ロッサはブラジルの赤い土、ルナ・ロッサは赤い月でシャンソンだと、高校時代の地理で恩師Y先生から教わった。Y先生は良い先生だった。
朝日の月は雲で見え隠れを繰り返し、天王星の食は観られなかったが心に残る異国の夜空だった。
※ネットで天王星食の写真を見たがとても小さくて、私には無理だと知った。
次回はここで降り入善のコスモホールでアンサンブル金沢を聴くことにしようと思った。
先週末の種々。
このところ土日のブログをさぼり、月曜に「先週末の種々」などとまとめて二日分を書くことが目立ってきた。週末は書くことが多くなる一方体を休ませたいのをその理由にしている次第。
さて先週金曜日にはシュターミッツ弦楽四重奏楽団&市村幸恵さんのコンサートがあった。翌土曜午後はクラシックファンのA氏が見え、前夜のコンサートが如何に素晴らしかったかを逐一語った。
内外の有名ピアニストを聴いている人が、何より市村さんのピアノを第一番に褒め、ピアノであんなに美しい音色を奏でる人は滅多にいないと絶賛する。
熱演の第一バイオリンかアンサンブルを褒めるのかと思ったのが、ピアノをまっ先に挙げたのには正直びっくりした。
たしかに当夜の市村さんの演奏には色や輝き、香りや感触などが漂うのを折々感じ、演奏は冴えていた。
当夜演奏直後、知人のB氏一人が控えめなブラボーをし、A氏が一人スタンドして喝采した。コロナで大声は控えられているが、感動に駆られてするスタンディングは演奏者と聴衆が感動と感謝を分かちあう優れたマナーだ。だが立つなり後ろの席から「立たないで、立たないで」と言う声がして、がっかりしたとA氏は嘆いた。
いつか上越でも演奏者の感情を遮る楽章ごとの拍手が控えられ、盛大なブラボーと大いなるスタンディングオベーションで終わるコンサートがあることを夢見ている。
さて週末の目撃です。
翌日曜日は髙田方面へ二つの用事で行った。
先日あるお茶人から無地の木製の建水(湯水を捨てる器)にモミジの絵を描いてと頼まれていた。
数年前の茶会で桜の花びらを描いてと言われ、花を散らした意匠をアクリルガッシュ絵の具で描いた。今度のモミジは花びらとは違い簡単ではなさそうであり緊張し、大嶋画廊で足りない絵の具を求めた。
ジョーシン電気は帰路に寄った。今春求めたコンパクトカメラが突然スイッチが入らなくなったためだった。
それがカメラ売り場で充電ケーブルにつなぐと直ぐに動いた。家のソケットの差し込み不十分という他愛ない原因だった。落ち込んでいたのでほっとした。
以下は夕刻の大きな雲と月
東の空で陽をを浴びている雲の上に出た月。
明日皆既月食があり天王星食も起きるという。
18時過ぎから20時40分過ぎまで、お天気に恵まれるように。
皆既月食中に起きる惑星食は今後2235年まで見られないという。果たして写真に撮れるだろうか、この間だけでも晴れてほしい。
私の初白鳥、初雁。
既に先月中旬ころには白鳥や雁の飛来が告げられていた。
本日午後、新井-柿崎線を走ると、田んぼで食餌する5羽のコハクチョウと数百羽の雁(マガン、ヒシクイ)を見た。
白鳥は少数だったが今年もまた出会えて嬉しい。
冬鳥たちは何百、何千キロを羽ばたいてそれぞれの越冬地にやって来る。下りる先は代々決まっているらしいのだが冬景色に生気と彩りをもたらし、とても貴重。
待ち遠しいハクガンはいつ、どのくらいやってくるだろう。人間は勿論、鳥たちが困るほどの大雪だけは勘弁してもらいたい。
市村幸恵&シュターミッツ弦楽四重奏団、素晴らしかったの一言。
今夕上越市内オーレンプラザで開催された市村幸恵&シュターミッツ弦楽四重奏団は素晴らしかった。クラシックのコンサートは何時が最後だったか思い出せないくらい久し振りだった。
6時半開演、その前6時15分からのプレトークも聴くべく仕事を15分切り上げて終了、雨と駐車場の空きが気がかりでタクシーを使った。そのタクシーも久し振りで何故か気恥ずかしく終始黙って座った。
プレトークにやっと間に合う時刻の到着、ほぼ満席の入りでびっくり。これだけ入ると否応なく演奏への期待が高まる。全館自由席なので最前列近く右端に空いた席に座った。
プレトークでマイクを握った市村さんは、人生の半分以上をチェコで過ごした事になる。チェコの演奏家は素朴で温かい、と述べられ、弦楽四重奏は緻密さが求められ、寸暇を惜しんで練習しかつ挑戦を続けていると説明され、巻き舌を使う“ドヴォジャーク”の発音法をやって下さった。
演奏が始まるやピアニシモは静謐で甘美、フォルテシモは弦が切れはしないかと心配になるほど力強かった。プログラム1(p1)のシューベルト「四重奏断章」は緩急、陰影鮮やかに奏でられ、作曲者の悲喜に引き込まれる。
p2ドヴォジャークの代表曲の一つ「アメリカ」は米国にあって祖国を愛し慕って歌う牧歌として心に伝わった。
いずれの奏者もあざやかに歌い、アンサンブルは勿論、折々かすめるように入るソロも美しく音楽がゆらめき立ち上がる。詳しくはないが熱演を伝えるホールの響きも良かったのではないか、と思った。
あっというまに休憩。
靴の音がすると女性が来て、もう少し後ろに座りませんか、と言う。美術館のスタッフだった。隣に座ると目線が上がってとても見やすい。
休憩で席を立ち、ホワイエに出た。すると美術館のご常連、クラシックファンのお客様三人と次々に出会い、そろって素晴らしいと仰る。切符を買ってもらった後援者の一人として嬉しい笑顔だった。
後半のp3はやはりドヴォジャークで、ピアノ五重奏曲。市村さんが初めて加わる。
第1楽章半ばに可愛い旋律をピアノと弦楽器が優しく会話をするようなシーンがあった。リリカルで涙がにじんだ。市村さんのピアノは時に流麗時に勇壮、弦楽四重奏を鮮やかなオーケストレーションをもって支えきった。
最終p3のフィナーレ後、声が飛びスタンドする人がいた。館内いっぱいの拍手が続き、アンコールは初めて耳にする愛に関する穏やかな曲で終了した。
ホワイエでアンケートに「素晴らしいの一言 市村さんは晴れて大御所になられました」と記載した。
非常に良い一夜であり、弦楽四重奏、そしてピアノ五重奏は知的で格好良く、コロナと戦争にすさぶ心を深く癒やしてもらった。
次回、来日されたならば是非ともまた聴きたい。
タクシーが時間通り来てくれたのも有り難かった。
「アメリカ」のイントロがずっと耳に残って歌っている。
祝日の大池いこいの森 愛車の点検。
本日文化の日。
祝日とも知らず普通通り目を醒まし、しばらく新聞などを読んだが中々仕事場から呼び出しがない。そう言えば祝日?と暦を見て休みを知った。
忘れていた休みに気がつくのは、目には見えない何よりのプレゼントになる。普通なら大急ぎでする朝食やひげそりを時間を掛けて行った。
日中晴れる予報どおりの晴天、11時ころ美術館に寄り昼食がわりにお茶を飲みラックのブルータスに目を通し、隣の草地でゴルフボールを打った。
木々は上手い具合に紅葉を進めている。
自らの色を鮮やかに変える大事業を騒ぐことなく行う。
私にはまったく叶わないこと。
その後近隣の県立公園「大池いこいの森」へ出かけた。
時期が遅かったが目的の一つオヤマボクチと直ぐ出会う。
出あい大橋を渡り左折した湖畔側に沢山ある。
ビオトープへ向かう道でカマキリがトンボを食べていた。
目玉と羽を残してほとんど食べ尽くし満足そう。
満腹のお腹が大きい。
直ぐそばで数羽のトンボが並んで休んでいた。
出あい大橋を渡って帰ってくる。
この日の本番はこれから。
私は作秋車を買い換え、一年点検を迎えていた。だが知らされた予定を既に二回すっぽかし、ディーラーさんである新潟トヨペット上越店に大迷惑を掛けた。
本日はその三回目の予定日。
3時少し前に入ってと念を押されているので、死んでもちゃんと行かなければならない。店は損失を生じているはずなので、菓子折くらい持って行った方が良いのかと考えたが邪道に思われた。うんと早く行って待つのがその印になろう、兎に角早く行くことにした。
かなり早く着いた店でお茶を、と接客スタッフさんに言われミルクティーをもらった。彼女いわく、私の担当で上司のI氏によると、お客様は美術館をしていてブログを書いているということ。読んでみたところ面白かったので何年もさかのぼって見たと言われた。南三陸町の弟のことまで読んでいて、地震のとき自分もボランティアに行きたいと思っていたとも話した。
I氏は熱心にして下さるのに、私は何度も点検予定をホゴにした。さぞかし怒っているだろう、と想像していたが、美術館やブログのことを部下に話して下さっている。
なんと言うほとけ心、あらためてお詫びをし感謝する以外ない。
大池湖畔で一年目の新型カローラ4WDハイブリッドセダン。
狭い道も大丈夫で雪に強く、燃費と加速がとても良い。
外観では色とオプションのホイールを特に気に入っている。
購入当時、外車ですかと訊かれた。
- 花頭窓、二十三夜塔、庚申塔、社寺
- 樹下だより
- 齋藤三郎(陶齋)
- 倉石隆
- 小山作之助・夏は来ぬ
- 聴老(お年寄り&昔の話)
- 医療・保健・福祉・新型コロナウイルス
- 花鳥・庭・生き物
- 空・海・気象
- 頸城野点景
- ほくほく線電車&乗り物
- 社会・政治・環境
- 明け暮れ 我が家 お出かけ
- 文化・美術・音楽・本・映画・スポーツ
- 食・飲・茶・器
- 拙(歌、句、文)
- こども
- 館長の作品。
- かって認知症だった人、晩年の「ありがとう」は「好き」だった。
- 妙高市はいもり池の近く「ギャラリー峨々」を訪ねた。樹下美術館も紅葉。
- 再び良寛椿の苗。
- 1本の木にキンカンとカラタチの実が。
- 秋晴れの日のゴルフ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その3。
- 本日ジョケラさん初日。
- 明日からジョケラさんの展示会 高宮あけみ展のご来館有り難うございました。
- 別れ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その2。
- 講演会「良寛さんに学ぶ」が無事終了した。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その1。
- 来たる11月7日からラッセル・ジョケラさんの展示会 晩秋の花 近隣のコハクチョウ
- 先週末の種々。
- 高田高等学校創立150周年の秋 いたくら桜園 近隣の秋。
- 「ラッセル・ジョケラ木工展」 可愛いお子さんとおじいちゃん。
- 本日今年最後の同業ゴルフ。
- 今夜のコンサート カッチーニの「アヴェ・マリア」。
- 信州は須坂で江戸時代の料理を食べる 満月、私達の奇跡。
- 失った1枚 栗。
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