落花の姿勢、水面と地面の違い。

2022年4月13日(水曜日)

ソメイヨシノ、コブシ、モクレン、スミレ、ツツジ、チューリップ、ヒトリシズカ、椿、ヒヤシンス、クリスマスローズが満開を迎え、トサミズキ、キクザキイチゲは花を終えようとしています。白々していた芝生が緑色に着色し始め、先日まで殺風景だった庭とはイメージが繋がらず、魔法を見ているような感じです。

さて以下の写真をご覧下さい。
昨日4月12日、美術館裏のソメイヨシノが散らした花びらです。

裏手にある小さな流れの花びら。
殆どが上向き。

 

木の下の石に散った花びら。
下向きが多い。

如何でしょうか、水面のはみな上向きで、石の上はまず下向きでした。
水面の上向きは何となく想像できるのですが、石上の下向きはちょっとびっくりしました。

実は仕事場の駐車場に落ちた桜が殆どが下向きなのを見て驚いた次第です。それで美術館で確かめたところ、平らな石や小さな板の橋の上ではやはり下向きが多かったのです。

一体何で水面と平らな地面で違いが生じるのでしょうか。
先ず軸の重さにより一般に花びらは上向きで落ち、落ちた直後は基本上向き。平らな地面では、そこに風が吹くと軸と花びらの間に出来るすき間に風が入り容易に反転する。
下向きに反転した花びらは地面に密着し(あるいは数カ所の花びらを一定の水平面上の支点として)姿勢が安定、風にも動じず下向きを保つ、と考えてみましたが、如何でしょうか。
水面では重い軸を下にしたまま落ちた花びらはそのままの姿勢で浮き、水と密着した花びらは容易に風の影響を受けず、浮いていられるのではないでしょうか。

最後は芝の上です。

上向きで落ちたばかりの花が手前に見えます。
向こうは時間が経った花ですが、下向きも上向きもあるようです。

すき間の多い草上では姿勢が安定せず、風によって色々な向きになるのかも、と考えました。

大した話ではありませんが、果たしてどうなのか。これから一斉に始まる落花の様子を見たいと思いました。

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