春の開館までもう少し、今年度の展示企画です。

2022年2月8日(火曜日)

早いもので12月16日からの冬期休館が半ばを過ぎようとしています。皆様には長くお待たせして大変申し分けなく思っています。現在美術館の雪はカフェの前で地の雪と屋根から落ちたものが合体し、そこだけかなりの量があります。

さて今年は開館満15年になります。特別なパーティーなどは致しませんが、催事としまして以下を企画しました。

3月15日(火曜日)~6月14日(火曜日)常設作家企画
・齋藤三郎「湯飲みと盃 展」
・倉石隆「倉石隆 コレクション展」

開館15周年特別展
・「齋藤三郎ゆかりの人々」展

齋藤三郎は作品、人柄ともに優れた芸術家で戦前の修業から復員後の髙田における開窯と花開いた疎開文化を通して多くの文化人と交流しました。
始まりに陶芸修業の師、近藤悠三と富本憲吉、支援を受けたサントリー創業者の人々、木工黒田辰秋、戦後も交流した版画家・棟方志功。その後疎開文化を期に画家小杉放庵、歌人會津八一、童話作家坪田譲治、詩人堀口大學、写真家濱谷浩と茶人朝夫人、画家松林桂月、登山文学者深田久弥、微生物学者坂口謹一郎各氏と交流し学びました。

展示は小さな樹下美術館のそれぞれ僅かずつの収蔵品ですが、貴い諸氏が遺した品々によって館内が麗しく香ることを期待しています。

開館15周年特別展
「ふるさと上越、主体美術協会の人々」展

樹下美術館常設展示の画家、倉石隆は芸術家集団「主体美術協会」に属していました。
このたびは上越市および妙高市出身で、物故者を含めた同会所属の8名の作家作品を展示企画しています。
倉石隆もそうですが、当地ゆかりの同協会所属者には、故賀川孝、故舟見倹二、故倉石隆、現役の筑波進、矢野利隆、関谷昌夫、篠原真智子、大口満の諸氏など、多くの作家さんがいらっしゃいます。
本展を通して倉石隆の同士、地元ゆかりの人々の個性と生命感あふれる作品をご覧ください。

秋から冬に15周年を一人記念して、全く勝手不遜な館長の作品展「館長のひごろ展」を思い付き企画しました。

・絵画
9月27日(木曜日)~10月27日(火曜日)
1999年から描きためた植物水彩画に、後の植物および風景の油彩を加えました。すべて小品です。
・写真
2015年樹下美術館開館を期にブログを書き始めて以来カメラを手にするようになりました。その後次第にカメラは分身のようになりました。

絵も写真も日常がモチーフの自己流。本来お見せ出来るようなものではありませんが、お暇の節にお目汚し頂ければこの上ありません。

以上の今年度の各企画展につきましては、今後さらに詳しくお伝えさせてください。

 


1957年の映画「An Affair to Remember」のテーマ曲。
エミール・パンドルフの優しいピアノ。

2022年2月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728  

▲ このページのTOPへ