2022年1月15日

「ひるのいこい」のテーマ曲 司令部通りのクリーニング屋さん。

2022年1月15日(土曜日)

私の散髪はほぼ月一回程度、大抵午後が休みの日に行く。床屋さんは近所で、子どもの頃からの掛かりつけ。先回12月は土曜日の昼すぎに行った。

刈ってもらっていると店内のラジオから懐かしい音楽が聞こえた。
何ていう番組だったっけ?と主人に訊くと、「ひるのいこい」と仰る。

調べるとNHKのこの番組は1950年{昭和25年)の「農家のいこい」から始まり、1952年(昭和27年)から「昼のいこい」、その後「ひるのいこい」に変わっている。そもそもがGHQの助言で始まったことを知り少々驚いた。

放送の時間帯は月~土曜の昼の12時台。学校に通っているとこの時間帯は微妙だが、土曜日は何とか聴けたかもしれない。内容をちゃんと聴いた覚えはないが、しばしば聞こえたテーマ曲はしっかり耳に残っている。

 

小関裕而作曲のメロディ-は如何にも日本、しかも農村や田舎のイメージを如実に滲ませる。今でもそうだが、さらに昔は農家農村や田舎に関係ある人がどれだけ多くいたことだろう。今日も番組が愛されている事がうなずける。

ちなみにかつてこのメロディーを耳にし、何故かはっきり覚えている場面がある。
高校時代、多分土曜午後の学校帰り。土曜は週一回、午後に寺町の下宿から潟町の家へ帰る日だった。
髙田司令部通りを歩いていると、青田川の右手前のクリーニング屋さんから「昼のいこい」の音楽が聞こえた。
店内が暑いクリーニング屋さんは、店を開け放していることが多いので聞こえてきたのだろう。一人だったような気がするが耳にして、懐かしいなあと思った。

このたび年末の床屋さんで聴いてしばらく後、用事で司令部通りを通った。その時記憶を確かめるため見当がつく場所を眺めた。
店は無かった。
それどころか青田川と大手町小学校のグラウンドは接近していて、店があるすき間など無い。
でもクリーニング屋さんは確かにあって、昼のいこいの音楽も聞こえたのに。
すでに60年以上は経っている。
店は閉まりその後学校のグラウンドが拡張されたのだろうと想像し、納得することにした。

私に限らず「ひるのいこい」のテーマ音楽は、時代や老若を越えて懐かしさを覚える名曲にちがいない。

小関氏作曲のラジオ番組のテーマ曲で、同様に忘れられないのが「日曜名作座」。
近々触れさせてください。

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