昨日、長くお世話になったスタッフとささやかな送別会。

2021年12月17日(金曜日)

2007年6月開館の樹下美術館は今年で15年目を終えた。
開館当初、美術館の知識も皆無、5,6年先までは何とかイメージできたが、15年先は雲の中だった。それが見よう見まねで今日まで来れたのは、ひとえに寛容な皆様のお陰しかない。

ところで開館時、いや開館前から世話になったスタッフのHさんご夫婦が今年で退職することになった。昨夕はその送別の食事をした。もう一人、10年助けて頂いたスタッフのMさんがひと区切りとなり、一緒に大潟区のサブリーユで食卓を囲んだ。
コロナに配慮して各席は1メートル以上離してセットされ、関係する5人だけで静かに食事した。

食事中、自然と開館当時の話になった。
なかでも開館数ヶ月前の春、本日のH氏と二人で練馬区の倉石隆宅を訪ねたのは思い出深い。
残った絵画の搬出、ほかに絵筆、パイプ、エプロン、書籍など倉石氏の座右の品も次々車に積んだ。

車のハンドルを握ったのは当時65才だった私。よくも複雑な都内を走ったものだと今更ながら思う。
車にナビが無く地図を頼りに走った。氏によればすんなり到着し、お宅の近くの小さなコンビニで昼食のお弁当を買って車中で食べた。
帰路も無事で、すでに舗装なった美術館の広い駐車場に戻って来た。

一方奥様には勤務表管理、パソコンや展示管理、庭の保守など大切な部分を広くお世話になった。万事几帳面に行って頂き、いくら感謝しても足りない。

また10年世話になったMさんはカフェの厨房をしっかり守備して頂いた。花好きで、庭の手入れも積極的に取り組まれ、とても助かった。

 

厳選された美味しい野菜に私は魚を、皆さんはお肉をメインにした。

思えば突然始まった樹下美術館の15年は、別世界の出来事のようであり、不思議なことに他のどの期間よりも長く濃く感じられる。決して楽では無かったが、このような経験が出来た事を幸運とし、今後さらに美術館と皆様を大切になければと思う。

Hさんご夫妻、Mさん、本当にご苦労様でした、心から感謝致してます。

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