2021年12月31日

小島正芳先生ご出演「良寛さんの修行時代 ~円通寺と諸国行脚」

2021年12月31日(金曜日)

数日来の荒天で文字通り正月寒波。
夜空にヒュウヒュウ鳴る風切り音と雪がバタバタと窓を打つ音がする。果たして明日元旦はどのようなことになっているやら。昨年並みのドカ雪だけは許してもらいたい。

さて午前中、知人の知らせでNSTテレビの放映「良寛さんの修業時代 ~円通寺と諸国行脚~」を観た。解説は樹下美術館でお世話になっている全国良寛会会長の小島正芳先生だった。

 

中央に小島正芳先生。
手前に真保恵理アナウンサーと書家の泉田祐子さん。

岡山県玉島の円通寺に於ける長年の修業後、国仙和尚から授かった良寛の悟りを認める「印可の偈(いんかのげ)」が紹介された。

印可の偈
詩のようだと語られた印可状。

師は良寛に
“愚かに見えるお前が求めた道は深く広く、自然に身を任せる心境は他者の理解を越えている”と讃え、偈と共に一本の杖を授けた。
杖は身を支えかつ方向を示す拠り所となるものだった。何と麗しい子弟関係だろう。

越後と異なり、玉島では雪も無く年が明ければ梅が咲き、その先には桜が待っている。故郷で人間関係に辛酸をなめた良寛さんにはそれだけで幸せだったことだろう。あとはひたすら厳しい修行に励んだことが想像される。

全て詳らかではないようだが、その後の旅について自筆資料と共に様子が紹介された。

旅日記の一節。
端整で上品、
乞食の長道中とは思われない美しい文字。

お知らせ頂いたAさん、大晦日にとても良い放映でした。
有り難うございました。

本日の絵でバックを描いてみたところ、イメージが浮かんできた。
正月には絵画だけでなく村上春樹の「海辺のカフカ」を読んでみたい。ノルウエイの森は一回で終了とさせてもらった。

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