野尻湖の静謐、けぶる妙高山、小さな橋に野菊 ライブに行けず残念。

2021年11月6日(土曜日)

少し古くなるが、去る10月30日午後、国道を妙高駅から東に下りて野尻湖を目指した。
20年も前のことか、野尻湖側から妙高駅へ向かう秋晴れの日、たまたま通った爽やかな道でツリフネソウやウメバチソウを沢山見た。

そこは鳥にも会えそうな所だったので、記憶を頼りに向かった。しかしそれらしい道へ入れないまま野尻湖へ出た。
すると近年賑やかな湖は静か、妙高山はけぶったように見えていた。

 

入り江が多く、その葉の形に似るので芙蓉湖と呼ばれる野尻湖。

幼少から年に一度、秋の土曜日、湖畔の藤屋旅館に一泊した。着くとボートを漕ぎお腹を空かし、夕食にワカサギのテンプラと信州味噌の汁と野沢菜漬けを食べた。夕食前、ひんやりした館内に漂った食事の匂いが今でも鼻に蘇る。

翌日曜は小父さん(宿のあるじ)の大きなモーターボートに乗って湖を一周した。湖面に響くエンジン音、次々に現れる入り江と岬の紅葉。
小父さんは毎回、鼻に響く声で湖の透明度、深さ、芙蓉湖の言われ、豊富なワカサギを自慢した。今でも当時のようにきれいな水を維持しているのだろうか。
帰りは川中島バスで田口駅(現柏原)へ。いつも混んでいた列車も何故か楽しかった。

 

湖の南の奥、管川の集落の小さな流れに真っ白な菊。
樹下美術館に沢山あるリュウノウギクに似ていた。
葉を一枚取って揉むと除虫菊の匂い。同じ仲間かもしれない。
湖畔の小さな流れに小さな橋と野菊の旅情。

さて本日土曜日、髙田の各所でジャズコンサートがあると聞いた。入場制限があるということ、朝早くから電話をしたが、いっぱいだった。
お目当ては2010年秋、髙田世界館で聴いた田中トシユキ氏のアコーディオン。今回はギターとデュオの演奏ということ。ヨーロッパ風味の楽しかろうスイングライブ。貴重な会に行けず残念だった。贅沢なコンサートに参加された方ちが羨ましい。

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