2021年8月12日

倒れる1週間ほど前に見た夢 その1。

2021年8月12日(木曜日)

発症して20日目、退院して1週間が経過した。
不思議なことに年令を重ねてからの出来事は何故かすぐに遠く、小さく、軽く感じるようになる。これが4,50代だったらもっと骨身に滲み、深く痛手が刻まれるのではないかと漠然と思う。
恐らく万事鈍感になっているせいにちがいない。このようなことは主観なので、年取って重い病気などをされた方に、貴方はどうですかとお尋ねしてみたい。

本日私より随分若い同業のご夫婦にお会いした。
この間のゴルフは欠席されましたね、と言われ、実は入院していましたと返答すると、エッ本当ですかと驚かれた。
それで7月24日の顛末をお話ししのだが、ほかでも時々同じ場面に遭遇する。そして説明する度に出来事は遠くへ、少しずつ小さく、軽くなっていくような気がする。

年令に関係無く、一般に心というのはそのような面を持つのかも知れない。
悩みや苦しみを抱えた人には少しでも自分のことを話してもらう。繰り返し、ゆっくり深めて広げて聴くということが大事なのは、その過程で傷が小さくなるという事実があるやに想像される。

さて実は倒れる1週間ほど前、鮮明な夢を2回見ました。つまらない話ですが、珍しく手帳に書きとめていましたので、ネタ切れの本日それを書かせてもらいました。

 

以下不鮮明なところも多々ありますが、ほぼ書かれたとおりの内容です。

“母校の病院だろうか、とても古く大きな建物に入って行く。
自分が紹介して糖尿病の治療を始めた人が、紹介の礼を言いたいと既に訪ねて待っているはずだった。その人はふくよかな女性で、小学4年生の担任だった近藤先生のように思われ懐かしい感じがする。部屋の隅で美しい膝掛けをして腰を下ろして座り、他の女性(母のようでもある)と楽しげに談笑している。
私はその人と話したいが二人とも気がついてくれない。するとふと女性と目が合い、こっちへ来てと言われ、近づくのはいいが、女性たちは談笑を止めないため、あきらめて部屋を出て階段を降り廊下を歩いた。

廊下に着物を着た若い女性が立っていて、あのひとたちはいつもああなんです、と言って挨拶した。
傍らの妻が、もう出ましょう、と言い大きな建物を後にする。

出るとすぐ花畑のような場所に幅が10メートルほどある横長の絵看板があった。それはダリの南国風な絵のようであり、オモトと思われる植物が沢山描かれている。妻は何かしらと言い、私はオモトだよ、と言うと、妻はオモトなら花ではなく実ではないかしら、と言い、そう言えばそうだなと思う。花畑にはさんさんとした陽光が射して華やかだった。

そばに平屋の建物があり、入ると明るい館内で植物画の展覧会が開かれている。作品はどれも月並みで、おにぎりをほおばりながら眺めた。すると案の定係りの女性が来て、食べ物はご遠慮ください、と言って容器を差し出した。それは黒い紙を蛇腹式に折りたたみ、金のふち取りをあしらった美しいゴミ袋だった。おにぎりをそれに入れると、女性はだまって去って行った。

何か参考に出来る作品はないかと、観て回るがみな大雑把なものばかり。みると会場の奥の一段高い所に美しい絨毯が敷かれ、派手な衣装をまとった年配の女性があぐらをかいて座っている。
光景はペルシャ風だった。
見ていると突然女性が立ち上がり、まるで若者のように素早く歩き、館内の人と話をしてはまた素早く戻る。動作のあまりの早さにとても驚く。
女性は作品展の会の主宰者のようであり、自身の作品は白いカラーの花が沢山描かれた大作だった。画面一杯の花と輝くような緑の葉が速筆で描かれ、精密画ではなかったが、迫力を感じた。

場面が変わり夕刻の上野駅周辺にいる。
お兄さん寄っていかないか、と近づく人。本を手に手に売っている大勢の人。腹話術のような声をだして小さな子供を操る大道芸人もいた。
雑踏のなかで、私の切符を持っているはずの妻とはぐれてしまい、どうやって連絡しようかと手帖やスマホをいじり、いつものように思案しながら目が覚めた。”

以上長々となりました。
私の夢の最後は忘れものを探す、あるいは人とはぐれて最終電車の切符を買うために、どこかの駅をうろうろするという、情け無いものが多い。挙げ句に途中で夢ではないかとうすうす気がついては目を覚まし、ほっとするというパターンが少なくない。

実際こうして面白くも無い夢を載せるのは、行儀の悪いことなのでしょう。また分析が出来る人なら、私の心理を即時に読み解くにちがいありません。
しかし年令のせいでしょう、何を指されようとさほど気にならなくなりました。ただただ鈍くなってしまっているのです。

それにしましても何故でしょう、夢の主な登場人物は私以外みな女性でした。
実は同夜続けて鮮明な夢を見て、それもまた手帳に書きました。今度の登場人物はみな男性でした。わけても学生時代からの友人Kが現れたり消えたりしたのが不思議でした。
次回よろしければそれを書いてみるつもりです。

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