白鳥たちは豪雪を避けて群馬県や長野県に避難したらしい。 

2021年1月20日(水曜日)

今年は近隣で多くの白鳥(コハクチョウ)の群を見ることが出来て喜んでいた。
しかしそれもつかの間、7、8日ころからの寒波と豪雪によって一帯は深い雪に覆われ、ついに田を餌場にする白鳥たちの姿が消えた。

この間、行き詰まった鳥は小さな群となり、私達が除雪に励む空を迷いながら飛んでいる風だった。
彼彼女らが飛来する朝日池付近の方たちから、白鳥の姿が見えなくなった、道路を歩いていた、などという話を聞いた。
案じたすえ、白鳥たちは信越国境を越え他県を目指したのか、と先日書いた。

いま鳥たちは何処にいるのか、まさか倒れてしまった訳ではなかろう、と考え「2021年 白鳥飛来 豪雪」をキーワードに、試しに群馬県と長野県を入れて検索してみた。

すると長野県群馬県双方の湖沼や川で急に白鳥が増え、東北北陸から豪雪を避けて飛来したのではないか、という記事があった。
鳥はどんな方法で目的地を探し、また到達したものか。少なからぬ犠牲を伴ったと想像されるが、野性の対応力に驚かされた。

以下今冬豪雪前の上越市大潟区や柿崎区で見ていた白鳥です。

 

 

隣県で無事過ごした後はまたこちらへ来てもらいたい。

白鳥だけではなく、雁や雀ほか小型中型の野鳥もみな餌が乏しくて難渋していることだろう。
気のせいかカラスの姿も少ないように感じられる。

昨年の無雪暖冬で鳥類は大変な恩恵を受け、数を増やしたはずなのに、今冬の豪雪寒波はそれを帳消しするように降った。

以下美しいバレーです。

 


「白鳥の湖」からウリヤナ・ロバートキナさんの瀕死の白鳥の場。
素晴らしいですね。

2011年12月に水田で弱っている白鳥を見つけた。高病原性鳥インフルが問題になっていたこともあり、保健所に連絡すると担当の方がやって来て保護された。県の保護センターまで運ばれたが、インフルエンザではなく後に亡くなったと聞いた。
鳥に近づいて見たとき、何一つ表情を変えず、じっと前を見ていた目を思い出す。あんな場面でも視線を変えない野性に、凄さと一種気高さを覚えた。

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