カプセルが回収された 空力加熱と発光。

2020年12月6日(日曜日)

本日2::30少し前、ハヤブサ2から切り離されたカプセルがオーストラリアの砂漠地帯で無事に回収された。

 

火球となり大気圏を通過するカプセル(JNNニュースから)。

火球の光は、毎秒12㎞の超高速物体の前面と大気との間に生じる圧力による空力加熱という現象による発光だという。部分的に1万度にもなるが摩擦によって全体が燃えているのではないらしい。
耐熱プラスチックや炭素層の設えによって防護された内部は50℃レベルで守られているという。回収されたカプセルの外観も一見とてもきれいに見えた。

猛烈な物理的ストレスがかかる大気圏突入中の姿勢が、一定に制御されているのにも驚かされる。カプセルはゆっくり回転が加えられているというが、不思議だ。本体からの切り離し角度やタイミングなど、何から何まで綿密な計算通りに遂行されている。
様々な試行錯誤があったはずだが、責任者が1000パーセントの成功と言うのだから凄い。

原初の地球の姿をとどめるといわれる小惑星から持ち帰られた試料。まず地球と生命の生成にどのような情報をもたらすのか、興味深い。

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