10月最後の日の海岸植物。

2020年10月31日(土曜日)

快晴の土曜日、昼食に美術館に寄り軽い食事のあと午後から柿崎海岸へ行った。
昨日書いた通り昼間の植物、特にハマゴウの実をよく見たいために出かけた次第。

 

数日荒れ模様だった後の晴れ間。海も空も良い色だった。

さて海岸線を覆うハマゴウは大方優しい紫色の花を終えていた。
一端を載せてみます。

 

僅かながら花をつけるものがあり、葉は青い。

 

これは花後の実。実は赤味を帯び葉はわずかに青みを残している。

 

この一群は実が黄色になっている。葉の色は褪せている。

 

ここでは実が黒くなり、落葉している。

海岸線を覆う低木のハマゴウは夏~初秋に花をつける。久し振りの10月最後の海岸ではごく一部が僅かに花を残すだけだった。
多くの群落を作る野性植物は季節の進行とともに一斉に同じように振る舞う。しかし本日のハマゴウは花と実の時期状態にばらつきが目立ち、少々驚きかつ不思議だった。
また、ばらつきはてんでんばらばらでは無く、幾分小さな群でまとまりが見られ、それぞれの進行に何らかの要因が働いていることが窺われたが、それが何かよく分からなかった。

だがもしかしたら、しばしばかぶる波が場所によって異なり、それが死活サイクルにわずかなばらつきを生じさせ、結果生育進度にずれが見られるのかもしれない、と想像してみたが、どうだろう?

以上くどくどとハマゴウの現象を書いてみましたが、一方ご覧のように時期ごとの実と葉の色や形状がシックで、なかなかお洒落な植物だなと思いました。皆様は如何でしたか。

 

夏を中心に権勢を誇ったコウボウムギは殆ど姿を消している。
本日見たのはこれ一つ。

 

一面に白い花を咲かせたハマボウフウは、ビッシリ種を残して花を終えていた。

 

海岸線から5,60メートルで砂防柵が連なっている。
柵の海側、山側で植物の様子が全く異っていた。

海側にハマゴウ、ハマヒルガオ、ハマボウフウなどかなり限定された植物のみ群を作っている。一方山側は、わずかな隔たりにも拘わらず、ササをはじめ野の草花など大変多様だった。
以下そのごく一例です。

 

ノイバラ

 

アメリカネナシカズラ
絡んだ糸か網のようであるが、海岸などで見られるツル性の植物だという。

 

よくお目に掛かるアオツヅラフジ

 

さて帰ろうとする車のそばにスズメがいました。

ある意味不思議な鳥、スズメ。
これは数羽の小さなグループの一羽。
クチバシの根元の色が浅く、今年の若鳥のようだ。

大きな群から離れているのは、一帯をすみかに決めたためだろうか。
厳しい冬に向かってどうか頑張ってもらいたい。
本によるとかなり多くのスズメは冬に失われるらしい。

以上のようにハマゴウを中心に学童の戸外学習のような海でした。
目を凝らすと面白いことや不思議なこともありました。
この後、頸城区の自然学習実践センター(ビオトープ)へ行きましたので、そちらは明日などに掲載させて下さい。

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