2020年7月21日

去る日曜日午後の柏崎行き その1大潟区圓蔵寺から青海川。

2020年7月21日(火曜日)

過日、ある方から新潟県石仏の会上越支部で発行された「石工の系譜-梅沢光廣とその弟子ー」という冊子をお借りしました。
石仏石塔は、ふとしたことから十三夜塔と庚申塔に少々の興味を抱き、散策がてら漫然と周辺を見ていただけでした。

それでもたまに貴重な資料をお持ち下さる方がいて、恐縮しながら有り難いことと感謝しています。
冊子の冒頭に当地大潟区は犀潟の圓蔵寺境内に安置されている大日如来の素晴らしさから、制作者である石工(いしく)とその系譜が丹念にまとめられていました。
冊子を見始めたばかりでしたが、圓蔵寺(えんぞうじ)は美術館から数分の場所。お天気の良い7月19日日曜日昼過ぎ、最初に訪ねました。

 

清々しい圓蔵時

 

境内の手前から無縫塔、大日如来座像、宝篋印塔(ほうきょういんとう)
丸みを帯び先が尖った無縫塔また卵塔はかっての住職の墓碑。
宝篋印塔は仏舎利や貴重な経典を収めたもの、あるいは墓碑など。

 

上品な光背を背負った大日如来様。生き生きとして端整な表情が素晴らしい。

冊子において、この石仏は柿崎区黒岩の石工・高橋一廣による1886年(明治19年)の造立であることが確認されています。柿崎、刈羽から離れた大潟区犀潟の一廣作品は大変珍しいという。かっての優れた石工は高い教養と技術を身に付けていたことが述べられていました。

さてこの日、久し振りに柏崎市立博物館を訪ねることにしていました。数年、庚申塔探訪や天神様祭によって同市を訪ねる機会が増えていたため、「まとめ」的に博物館が浮んでいました。
柏崎は地形に起伏の変化があり、海岸の岩や赤坂山周辺の赤い土などを見ただけで心が弾み、社寺や石仏石塔が随所に見られるのも嬉しいのです。
当日は珍くよく晴れ、本日は一応前半として途中の風景を載せてみました。

米山インターで国道へ降り、米山大橋を青海川へ下りて行きました。
柏崎はマリンスポーツが盛んです。この日も青く穏やかな海を楽しむ様子がうかがえました。
昭和50年代後半、私たちは30フィート級のヨットを所有し、同市に出来たばかりのマリーナに係留していましたので、ヨットは大変懐かしいのです。

以下は日本海に一番近い駅、青海川駅の様子です。

かわいい駅舎。
駅と海岸には次々と人が訪れていました。

 

米山大橋の直下はサケが遡上する谷根川(たんねがわ)。
採魚と孵化・放流場があり、「さけます展示施設」を見て回りました。

色々道草をしてしまい、時間が残り少なくなりました。このあと急いで柏崎市立博物館へと急ぎました。
次回にこの続きを記したいと思います。

本日樹下美術館へご来館の皆様、有り難うございました。

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