新型コロナウイルス対策で都道府県の「貯金」が痛手 深刻な三すくみの中で。

2020年7月13日(月曜日)

昨日のノートで、新型コロナウイルス感染症(COVIT19)対策に〝国や自治体が血が出るまで繰り返す以外ないのではないだろうか。と記しました。
昨日日曜日は新聞を読まず、本日になって12日の朝日新聞を手にしましたところ、
〝42都道府県「貯金」58%減ーコロナ対応 1兆円超取り崩しー〟と一面トップにあり、否応なく目に留まりました。

貯金とは都道府県が、主に緊急支出に備えて蓄えている財政調整基金です。
日本が新型コロナウイルスの災いに見舞われておよそ半年。
4月以後の基金取り崩しの調べの結果、47都道府県のうち42都道府県で残高の平均58%を使ったとありました。
90%を越える都県からゼロの所まであり、各自治体の事情や考え方などで色合いが異なるようですが、多くは相当の身銭を切って出血し対応していることが窺われました。

ちなみに東京都は8521億円(万単位切り捨て)で、残高に対する減少率は91,2%でした。石川県も90%台と多く取り崩していました。こんなに使って大丈夫かな、と思いますが、カバーできる税収や国からの他の交付金で埋め合わせするようなのです。

ちなみに我が新潟県は380億円と比較的多額の残高を有していて、この度の取り崩しは4億円で率1,1%と小さな範囲に留めていました。ほかの財源で多くをまかなったこと、発症者が比較的少なかったなどもが関係しているかもしれません。
さらに未だ感染者の報告ゼロである岩手県は5億を、反対に多くの感染に見舞われた埼玉、千葉、京都、兵庫などでゼロのまま踏ん張っているという、多様な様子も窺われました。

終息はおろか再拡大をはらんでいる感染症。
元はといえばわずか0,001㎜という電子顕微鏡レベルのウイルスがもたらしている災禍です。
くすぶる大都市圏、思いがけない劇場クラスターの発生、さらに拡大する世界の感染事情、、、。
この先どのような姿がゴールなのか、イメージしにくいのが本当に辛いところです。
そんな中で地味ながら、私たちなりに新たな生活様式に準じようと、あらためて思うばかりです。

感染対策、財政出血、税収確保。
小さなものがもたらしている深刻な三すくみ。
少なくとも1点「安心」の二文字を共通項として、国、自治体には長く長く粘ってもらいたいと、心から願っている次第です。

日中晴れ間が見え、雨が上がった本日。
終始肌寒く、夜になってシトシト、ザーザーとまた降り始めました。

雨降りが続くようです。
よろしければ作品とテッポウユリの庭に憩っていただければ、と思っています。

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