昨日、新潟県に出されていた緊急事態宣言の解除がありました。
宣言の有無に拘わらず、予防意識の維持は自然なことと思われます。但し特定地域との往来の差し控えについては、やはり現実の厳しさを実感します。一日でも早くこの方面の緩和が願われるところです。
当館は5月一杯休業の予定で、今月25日に正式に6月1日の開館をお知ら出来ればと考えています。
誠に申し分けありません。職業上、基本〝何が起きるか分からない〟世界で長くやって来ましたので、このような運びになってしまいます。
ところで現在、感染に一定の小康を得たことは、役所および医療・福祉機関などにようやく検証と立て直しの猶予が生じたと考えられます。次のステップへ、このことはとても貴重なことだと思いました。
立て直しの一つに、随分遅くはなりましたがPCR検査一日2万件の実現があります。諸解除よりもはるかに意義ある前進だと思いました。
去る4月6日のノートで、PCRへの期待を書きました。しかし検査は、その後もひどい縛りと絞りの憂き目に遭っていました。ポジションを持てない検査によって、医療は曖昧のままとなり、患者さん・医療者ともやり場の無い困惑を味わったはずです。
今、ようやく「医療機関(患者さん)-保健所-指定病院」の関係にスムーズな連携の流れが生まれようとしています(生まれている実感もありました)。
感染症において「当然出来るはずの検査診断」が行われない。先進国でこんなに悲惨なことはありません。新型コロナウイルス症は、早期を逸するとしばしば急速に悪化する怖さを有しているため、なおさらです。
検査の円滑化で、今後報告数が増える(実態は同じでも)可能性があります。ただし早期早発と確立されつつあるトリアージ先の円滑な対応が協働すれば、現場は安定し重症化リスクの歯止めが期待されます。そのことで次第に本疾患への不安と恐怖が薄らぐトレンドが生まてくるにちがいありません。
特効薬とワクチンはまだですが、検査拡大は「疾患の一般化」への流れを加速させるでしょう。これによって国民の心理に「隠蔽したい病から早期に対応したい病へ」の変化がみられるはずです。こうして疾患との距離を縮めることは疾患のマネージメントを容易にすることに繋がります。
両者の接近は感染症との共生に必要な要点であり、日常的な社会経済活動にとっても重要なポイントになるはずです。
何かと資源に不足があるこの国は効率こそ命です。容易な診断→感染元の推定→クラスター特定→治療の効率化へ。
二波、三波を前に、検査の拡大によって、本格的なスタートが切れたのだ、としみじみ思った一日でした。
「死亡者でみれば日本はまだマシだ」と言って、そこで止まるのも良いですが、「もっと良くすること」も出来ると考えて進むべきでしょう。
さて土曜の本日午後、家内はなんとか二カ所にサルビアを植え、私は芝の手入れとサルビアの種を撒きました。
各ホールに数粒ずつ撒いてみました。
チューリップに水をやる児童の気持ちです。
一人で庭にいる間、マスクには休んでもらいました。
芝生の数カ所に一株ずつバラを植えることで、家内は張り切っているようです。苗の下見に夕方、頸城区百間町の頸城園芸展示場へ行きました。ここの主は大変優れた園芸家です。