肝を冷やした台風19号。

2019年10月12日(土曜日)

先週に続く台風19号の一日目。
昼前から風が吹き始め、美術館を閉めようとしたところ、スタッフから午後1時にお二人の予約があると聞いた。まさかと思ったが閉めましょうと話していた時に、そのお二人がお見えになった。
一時間だけで、とお話しして入って頂いた。展示をご覧になりカフェに座られた。まだそれほど荒れていない時間に無事お帰りになりほっとした。

その後風が心配なため海に近い診療所で過ごすことにした。台風情報を伝えるテレビは点けたまま過ごした。ところが17 時15分頃に突然まさかの停電。まだ本体が伊豆半島に上陸した時刻だったので慌てた。

 

テレビがないと如何にも不便、以後電池切れに備えて、そーっとスマホを覗く程度で利用にした。

灯りは寝て待てと思い、横になっていると1時間ほどでぱっと点いた。
停電の中、こわごわ食を摂る覚悟していたが、有り難くも電灯のもとで食べることになった。

 

ある種非常食。

 

念のため用意したガスボンベを使い、弟の豚肉で豆乳鍋になった。
一日中ひやひやして過ごしたせいかお腹が空いていた。

 

ほっとして食後にお抹茶も服した。
お菓子は、一昨日東京からお見えになったお客様から頂戴したお干菓子をお伴にした。
茶碗は抹茶茶碗風ですが、ネットで買った4300円の洋食器。

今の所無事だが、色々考えさせられた。
危ないから外出は絶対しないで、と終日伝えたテレビ。一つの規範であろう、最近は「ただいま安全な室内から中継しています」と、ガラス越しに外の状況を伝える局が時々見られ、安全で良いことだと思った。

 室内からのリポート。

ところが遅くなるにつれて現場中継が多くなる。

 

危険な夜間に増えた現場中継。

危ないから絶対に近づかないで、と伝えながら危険地域に近づく報道。これでは折角の規範が薄れる。
各地の河川整備局には流域を監視するシステムが映像とともに整えられているという。当該の詳細情報の方が特定カ所の映像よりも遙かに現実的ではないか、と思った。

もう一つ、当地で絶え間なく防災無線スピーカーによる放送が行われた。台風に備えて窓は締め切られ、風がゴーゴーと鳴っているため、それが何を伝えているのかさっぱり分からない。重大なことを聞き漏らしてはと思い、しばしば窓を少し開けて耳を傾けたが、よく聞き取れない。担当部署は大変だと思うが、一方スマホで緊急エリア情報が流れる。このことで上手い方法は無いものだろうか。

ダムの緊急放流はまことに危険。近時、台風情報は少なくとも一週間前には十分な精度に達しているはず。予め一定の放流を続けることによって緊急放流を避けることが出来ないものかと、まことに疑問に思った。
いずれにしても未曾有の台風のこと、一夜明けた明日は本日接しなかった深刻な状況を知るに違いなく、恐ろしい。
特に700㎜を越えたという箱根の河川や土砂災害が気になる。

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