2018年8月25日

昨日積雲,今日の乳房雲 米山は孤独ではなかった。

2018年8月25日(土曜日)

一昨日の40℃を頂点(恐らく)にまだ35℃前後の最高気温
の日が続いている。

空は台風一過の爽やかさ、という訳には行かないようで、雲は
様々だった。

 

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昨夕の厚い積雲。陽は西に沈んだが東の米山の空に赤味が残っ
た。

ところでこの「米山」には呼び方で、ほかの多くの山と違って
やや悩ましいことがある。
例えば、妙高山については「妙高を見た」「妙高に登った」な
どと、山を省略して表現できる。

ところが米山では「米(よね)を見た」「米(よね)に登った」
とはまず言わない。

一方地元ではしばしば「米山さん」とさん付けで呼ぶ。
民謡三階節に“米山さんから雲が出た”ともある。
方や“妙高山さんから雲が出た”は無理であろう。
こうしてみると、米山は呼び捨てにされる事を厭がり、親しく
さん付けされるのを歓迎している孤独でプライド高い山という
ことになるが、果たしてどうなのだろう。

七五調の字余りが関係しているようだが、ほかに「○山」の
二文字が独特の呼び方に関係あるかもしれない。
日本百名山の多くは三文字以上であり、立山、聖岳など二文
字の山は11だけだ。
これらに“さんから雲が出た”式の言い方は可能だろうか。
立山ほか、焼岳、大山(だいせん)、白山、北岳、丹沢は何と
かさん付けが可能で、少々きついが月山も“月山さんから雲が
出た”と言えなくもなかった。
だが二文字にあって光岳、剣山(つるぎやま又つるぎだけ)、
聖岳、などに“さん”を付けると、前者より一音多くなり、少々
無理が生じてくる。

では上記の二文字の山や岳は“山、岳”を省略して呼び捨て可能
だろうか。米山→“よねを見た”は無理だったように。
すると、立を見た、大に登った、月(がつ)を見た、北に登っ
た、丹を見た、など一般的ではなさそうである。
これらはみな二文字四音であり、同じ二文字でも剣岳、聖岳、
光岳、など5音の山では山や岳を省略して“登った、見た”と言
えなくもなかった。
何事にも例外はあり、焼岳だけは焼に登った、焼を見た、と言
うのを聞いたことがある。地元の言い習わしによる耳慣れが関
係しているかもしれない。

以上こじつけを交えて連ねてみたが、何とヒマ人!と思われて
も仕方がない。
私は、
米山さん○  妙高山さん×
米に登った×  妙高に登った○
の図式から、妙高という山はあるが、米という山は無いのか、
という漠然とした不安を長年払拭できなかった。
しかるにこれには文字数、音数、そして字余りなどが関係して
いるらしいこと、立山、月山、丹沢、北岳etcは米山の図式に
類似しており、今やそれらの山に親しみさえ覚えた。
米山にはほかに兄弟があり孤独ではなかったのだ。

さて本論は雲でした。
以下は一昨日台風去った南の空を西から東へ移動した「乳房
雲」です。
このようにはっきり見たのは何年ぶりでしょう。
空全体に現れるのではなく、部分的に見られるのが普通のよ
うです。
雲のことですから、すぐに変化をしてただの灰色の空に変わっ
てしまうのもよくあることです。

 

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