新潟市でロンドンフィルと辻井伸行さんの演奏を聴いた。

2017年10月10日(火曜日)

昨日体育の日の祝日、新潟市でロンドン・フィルハーモニー管弦
楽団とピアニスト辻井伸行さんのコンサートがあり聴きに行った。

ほどよい雲と晴れ間の多かった日中はむし暑かった。
新潟市で万代橋を過ぎるころから、会場へ向かう左車線は著しく
渋滞した。
会場の駐車を諦め、反対の街中に折れて有料駐車駐車場を探
して停め、徒歩で行った。

春に高額で予約したのは前から二列目の真ん中という席で、本
当の所良いやら悪いやら。
とにかく大編成のオーケストラがほぼ180度の広角で広がり、音
との真っ向勝負の雰囲気だった。

 

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向こうに会場のりゅうとぴあが見える。
国立新美術館にどことなく雰囲気が似ている。

 

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フル編成のロンドンフィル、指揮者は07年から主席指揮者を務
めているウラディミール・ユロフスキ氏。
一曲目はニュルンベルクのマイスタージンガー、第1幕への前奏
曲だった。
目の前のオーケストラは鳴りに鳴り、歌いに歌い、圧巻だった。

 

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二度目の辻井氏。2,5㍍くらい直近距離で聞く事が出来た。
ピアノに座った辻井さんは素早く右手で最高音部を確かめ、
中音部に手を構えて演奏に臨んだ。
大音量の一曲目のせいで間近かなのに、ピアノの音が小さ
く感じられる。(ステージより低い場所のせいか?)
協奏曲のオーケストラは音を絞り目にしてソロ奏者と調和
を図るのであろう、間もなくピアノが力強く響きはじめ辻井さ
んは佳境に入っていった。
馴染みの曲を初めて聴くような気持ちにさせる演奏に深く感
銘を受けた。

最後の曲はチャイコフスキー「交響曲第5番」だった。
もの悲しくも美しいテーマが心に響く。
第四楽章ではそのテーマが長調に変り、運命の呪縛を振り
切って高らかに終わった。

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辻さんのアンコールはショパン「別れの曲」、オーケストラはチャイ
コフスキー、オペラ「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズだった。

 

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演奏後のホワイエにあふれる人。

 

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終了後、承諾を得て撮った会場。
赤と黒、そしてベージュの大空間は居るだけで心がインスパイア
される芸術作品。

普段一人の海を楽しい、などと言っているものぐさな自分にとって
往復3時間の運転と2000人の聴衆とフルオーケストラによる二曲
のチャイコフスキー、そして辻井さんの渾身のピアノは強力な心身
洗浄作用を有していた。

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