初夏の昼のレコード A・ルービンシュタイン、F・クライスラー、エディット・ピアフ。 

2017年6月1日(木曜日)

昨日と打って変わって気温が下がり過ごしやすかった日。

昼休みにSPレコードを持参された方と蓄音機を回し、お客様を交え
て聴いた。

A・ルービンシュタインのピアノでショパンのノクターンから一曲、F・ク
ライスラーのヴァイオリンでヘンデルを、エディット・ピアフのシャンソ
ンは谷間に三つの鐘が鳴るだった。

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機能は単純だが加工の無いヴァイオリンやピアノの音が時代を超え
て館内に響きわたる。。
当時の演奏家たちの丁寧な音は6月第1日の庭の眺めとともに安心
で心地良かった。

 


谷間に三つの鐘が鳴るは自分の中学校時代にはほかのグループ
が盛んに歌い、ラジオからしばしば聞こえた。
一人の子供の誕生と結婚、そして晩年の死を告げる谷間の鐘が歌
われている。三つの鐘は人生で鳴らされる三回の鐘の事になる。

戦後間もなく発表され、日本におけるリンゴの歌と同様に大戦で疲
弊したフランス国民に安息と勇気を与えたという。

エディット・ピアフ (1915年 – 1963年)。フランスで最も愛されている
歌手の一人。貧しい生い立ちと比較的短命で波乱の人生だったが、
国民的象徴にまでなった人。

本日聴いた盤の状態はいずれも大変良く、およそ70年前の人々に
同化してゆくようなひと時だった。

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