雀のいとおしさ、何故か滑稽なキジのオス。 

2017年5月20日(土曜日)

例年より低めの気温を感じていたが、本日は朝から
暑くなり28度はあった模様。

本日は雀とキジに目が行った。
1
夕刻近く庭で雀のヒナを見た。ジュッジュッと甘えて鳴きな
がら親の給餌を待っている。
遠目にはおとなと遜色ないが写真を拡大すると誠に幼い。
巣立ち後数週間で自立し、雨や台風をしのぎ、秋には群に
同化、実りの田んぼで歓喜し青春を謳歌する。
冬を越えられない若鳥も多く、無事春を迎えた者はつがい
を組み、すぐに産卵、子育てと忙しさに身を委ねる。
夏の終わりまでこれを二度、多くて三度繰り返すが、彼ら
の1年は私たちの30年ほどに相当すると思われる。

カメラを向けているとすぐに親鳥が来て、ジ!ジ!ジ!と
耳障りな声で泣き続けヒナに警戒を促し、私には威嚇を告
げる。
この声を聞いたヒナはすぐに鳴くのを止めてじっとする。

2
寿命が短い雀は老けるのも早い。
この親鳥は軟らかで若い印象がある。昨年の今頃は上の
ように餌をねだるヒナだったかもしれない。
しかし夏の終わりは初老の貫禄を、秋には老成の威厳にま
で風貌を変えて行くと思われる。

3

そして裏手のあぜ道で今年もキジが縄張りを宣言し結婚相
手を求めてケーン、ケーン!と鳴いている。

4
まるで私を挑発している様に見えるが、鳴き声とともに羽で
胸を叩いてドドド-!という音を立てる。縄張りの宣言とメス
へのアピールであろう。
昨年は片足が不自由なメスが現れたが、今年はどんなカッ
プルが成立するのだろう。

何年か前に数羽の子を連れたメスが樹下美術館の庭を横切
ったことがあった。
オスは異常な華やかさで道化を思わせる一方、メスは堅実な
印象があり地味ながら魅力的だ。

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