2017年3月12日

早春の満月 弟の絶品豚肉。

2017年3月12日(日曜日)

展示の準備が終わり再び庭掃除を行った日。
雑草たちは既に元気よく肥りあるいはしっかり
土を掴んで踏ん張っている。

芝生は枯れているので入り込んだ青い雑草は
非常に目立ち、皆の目の敵。
そして分厚い落ち葉は悩みの種で、肥料として
そのまま放っておくか、美観を考えて取り去るか
毎年考えてしまう。

夕刻6時のチャイムまで庭をいじった。
終えて見上げた空に満月。
尾神岳の右肩に昇った月は力強く春の訪れ
を告げる風だった。

1
まぶしかった本日の満月。
月を見ると不思議とドキドキする。

 

_MG_3723 - コピー (2)
今夜は豚シャブ。
南三陸町の山間で弟が放し飼いしている豚肉は
知る人ぞ知る絶品。

現在自宅を開放して「山の食堂ポルセリーノ」
も営んでいる。
カナダ人、ヴェトナム人、フランス人など様々な旅
人が泊っては飼育を手伝うという。

いまだに恐ろしい3・11 茶の稽古。

2017年3月12日(日曜日)

本日3月11日、東北大震災から6年が経った。
当時拙個展「花の命を描く」が新潟市の知足
美術館で開催中だった。
40日という長い会期のほぼ中間点という日、上
越市の自宅でユサユサユサと長い揺れに襲わ
れた。

その名称が決まるのに数日要した記憶がある
が、未曾有の大震災が東北太平洋沿岸に起こ
った。

仙台市と南三陸町に弟をはじめ3組の縁者がい
て、音信の無い弟などは駄目ではないかと思った
時期があった。
幸運にも皆無事だと分かったが、大混乱の交
通事情を縫うように現地を訪ねた妻は、涙が止
まらなかったと言った。

私は個展どころではなくなった。

同時に発生した原発事故はいまだ12万人の住
民の故郷を奪ったままだ。収束(廃炉)には60
年も掛かるという異常な世界であることも知った。

大勢の人が故郷を失うことや、子孫へ経験則の
無いリスクと負担を強いる残酷さを何とも思わな
い人々がいる事も、地震と同様不気味で恐ろし
い。

170311月齢12
今夕茶の稽古の帰り道の月。

本日午後、茶道師範のお宅へ伺いお点前の指導
を受けた。
課題を解決して頂き、気づかなかった諸点をことご
とく直して頂いた。
茶道の地力を知らされ、歩む気持ちを与えて頂き有
り難かった。

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