木目込み雛を作ったおばあさんはカレーをルーから作っていた 寒鱈のソテー。

2017年2月14日(火曜日)

先日は大正11年生まれのお年寄りからチョコレ
ートを頂いた。
もちろん介護者(娘さん)が用意して下さったもの。

本日伺った方は101才。
見て下さい、おばあさんが作ったおひな様です、と
隣室に案内された。
お嫁さんが仕度して飾られていた。
昨日は車椅子のおばあさんを交えてこの部屋で食
事をしたそうだ。

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↑木目込み雛(きめこみびな)というもので、人形
の原型に付けられた筋目に布の端々を埋め込ん
で作られる。
おばあさんの戦後の女中奉公時代に真多呂(また
ろ)という老舗の人形店のキットを完成させたもの
だという。
床の間の立派な軸もおばあちゃんの書。

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↑雛はやや小型で丸みのある幼顔が特徴らしい。

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ぼんぼりや梅の花で、待っている春に気づかさ
れる。

この方の奉公先は東京都内の一部上場企業の
社長さんのお宅だったそうで、夫人に気に入られ、
熱心に料理など教えてもらったという。

後こ当地に帰られてからもカレーは20種の香料
を調合してルーから作り、店にしか無かったハン
バーグやスウィートポテト、プリンなどを自作し、
カツオのたたきはワラを焼いて身をあぶって作っ
た、とお嫁さんが仰った。

最近瞑目してベッドで過ごされるが、伺うと満面の
笑みを浮かべられる。良い笑みはチョコレートのお
ばあさんや、これまで元気に長生きされた方たちに
共通している。
また一生懸命働き(学び)、悪意から遠く、心が澄
んでいる印象も皆さん一緒だ。
昨年106才で亡くなった明治生まれの方は身を粉
にして長く魚の行商を続け一家を支えられた。

このような方達は介護者とも上手く行き、途中出会
う幾つかの困難もなんとか越えて来られる。
お嫁さんも立派で、この度の雛の仕度と仕舞い一
つとっても実は大変なことなのだ。
私たちは親を看る最後の世代ですね、と仰ったが、
その通りであろう。

 

たらのソテー

弟からの寒鱈は本日ソテーになっておしまいになった。
本当にごちそうさまでした。

YouTubeに木目込み人形(真多呂人形)の動画がありま
した。これを見てどういうものか少し分かりました。

少しずつ寒さが緩む気配です。

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