新幹線の切符紛失と親切のリレー。

2016年9月14日(水曜日)

去る8月20日、終了近いルノワール展を観るため上京
した。
当日のことは何事も無かったように書いたものの、実は
出がけに一騒動あった。

北陸新幹線による上京だったが、妻が予め買っていた
私の切符を上越妙高駅で渡してくれた。
渡されたのは西口から入ってすぐのエスカレーター付近
だった。
自分はそれをワイシャツの胸ポケットに入れた。

ところが構内でお弁当や飲み物などを買い、いざ改札と
なった時、切符が無いのに気づいた。
胸ポケットに入れたはずだが無い。
他のポケットや持っていたポシェットにも無かった。
胸ポケットに入れたつもりが、もしやその外側を滑り落
ちたのか。

切符を渡された場所へ戻ったが見当たらない。
時間が迫っていたので、切符売り場の駅員さんに事情
を話して新たに切符を購入した。

車中妻の隣に座ったものの落ち着かず、高崎を過ぎて
しばらくすると検札があった。

「実は上越妙高駅で切符を落としたらしく、、、、」と
言い始めると、車掌さんは、
「はい、上越妙高駅でこの席の乗車券を拾った人が居て、
保管している、という連絡が入っています」と仰った。

車掌さんは連番の妻の切符などを見て、
「私の方で紛失の証明と下車願いの書類を作ります」と言っ
て去り、しばらくすると1枚の書き物を下さった。

IMG_5788
↑乗車券として使えるようにして頂いた書類(秘守事項に類する
箇所もありやと、モザイクにしました)。
拾得届け出や下車願い、切符の詳細が書かれていた。

東京駅では有人の改札口で書類を見せて通り、精算所に行っ
て買い直した切符の払い戻しを受けた。

紛失は損失を伴い気持ちを暗くさせる。
まして楽しみに出かけたなら同行者への迷惑も小さくない。
だが、このたび上越妙高駅で切符を拾った人が親切にも届け
て下さり、同駅駅員さんが列車に詳細を連絡し、受けた乗務
員さんが車内で適切に対応してくださった。

関わった三人の方の真心や連携によって、自分の迂闊な失
敗をフォローして頂いた事に感謝を禁じ得ず、一種感動も覚
えた。

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