早速、追加した濱谷浩氏の図書をお読み頂きました。

2015年7月14日(火曜日)

去る7月12日、上越市立総合博物館で開催中の生誕100年にちなんだ濱谷浩の「雪国」展のことを書きました。
濱谷氏の作品における「人間、時代、そして風土」を見る目の鋭敏さは時を経て益々貴重なのもに感じられます。

上越市と深い縁があり、当館展示の陶芸家・齋藤三郎〔陶齋)と親交された濱谷浩氏。
十分ではありませんが樹下美術館の図書に氏の関連書籍が収蔵されています。
このたびその中から新たに「雪国」と「怒りと悲しみの記録」の2冊をご覧いただけるようにしました。

本に一定の傷みがあることと、ラックが一杯なため、この2冊はスタッフが管理しています。
ご覧になりたい方は申し分けありませんが、ご遠慮なく窓口で仰ってください。

 

ところで本日、さっそく閲覧の申し込みがあったそうです。

雪国「雪国」 毎日新聞社 昭和31年3月30日発行 題字は同時代上越市に疎開していた詩人堀口大學。
現上越市桑取地区に伝わった小正月の伝統行事の克明な写真記録、および
新潟県下の冬の情景と暮らしが生き生きと写し取られている。

 

怒りと悲しみの記録見開き「怒りと悲しみの記録」  河出書房新社 昭和35年8月7日発行。
昭和35年(1960年)日米安全保障新条約批准に際して行われた反対行動の記録写真集。
強行採決から条約自然成立まで一ヶ月の激しく深い「怒りと悲しみ」が収められている。

ご覧のお客様は濱谷氏の探究心と脚力に驚かれ、
「雪国」に内容の素晴らしさを、「怒りと悲しみの記録」からはショックを受けたと仰ったそうです。

ご閲覧いただき有り難うございました。

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