新幹線時代の上越を思案する。

2015年2月23日(月曜日)

新幹線の開業が目前に迫り、ますます金沢、富山の充実ぶりを知らされる。

出遅れの否めない上越妙高ですが、日頃思っていたことをつれづれなるまま少々綴ってみました。
まず上越の観光エッセンスを以下に絞ってみました。
桜、蓮、妙高山、謙信、飲み屋街。

①桜:景観、スケール感とも申し分ない。但し、
交通の利便性をさらにダイナミックかつこまやかに構築しないと大変なことになる。
露天は高田花見の特長の一つだったが、新幹線時代を迎えてあらためてあり方を検討してみる。

②蓮:景観、スケールとも申し分ない。但し、
毎年美しい満開をむら無く迎えるために生育環境の管理研究に一層力を入れる。
五六八姫の行列などフォトジェニックな催事を一層充実させ、撮影された写真を介して二次的な宣伝効果を高める。

③謙信・春日山城:視覚的インパクトに欠けるが、通年性はある。
春日山の平場に武家屋敷通りを構築(足軽長屋程度では弱い)。
背に腹は替えられないとして正面を避けて春日山ロープウエイを設置する。
などあろうが、今々間に合うものでもないし議論も多いだろう。
当面林泉寺と春日山神社の充実と交通の利便化で精一杯か。

④妙高山:景観とスケールは申し分ない。
課題は宿泊施設の充足、中央の資本にも入ってほしい所だ。
全体に景観が繁り過ぎている。国立公園の規制もあろうが、各所に手入れが必要な気がする。

⑤飲食店街;五智は海沿いの高台に住宅に影響しない範囲で、潮風通い漁り火が見えるレトロな飲食店街。
日本海に最も近い飲食店街と名打つ。
バス・タクシーの往き来で交通利便を図る。

オプション
⑤齋藤真一画伯の瞽女絵画を展示するレトロで重厚な施設設置。
施設一帯を典型的な高田町屋街として一服とみやげ物販売の場所とする。
同じ文化として長岡瞽女をも入れて質量ともスケールアップするのは方法かもしれない。
絵画をさらに収集し充実させる(どちらかというと絵画メインに)。

コシヒカリの本当のおいしさを知っている人は全国にまだ少ない、魚、野菜、酒とともにしっかり味わって貰う。
いずれにしても手間とお金が掛かることは必定。
いずれにしてももっと真剣に考えることが必要。
全てに於いて上から目線は絶対に避ける。

人を呼ぶことも大切ですが、新たな「日本の交通要地]となった今日、全国各地へ出て見て楽しむチャンスも訪れました。このことは今後の街づくりに必ずや生きて反映されるにちがいありません。

以上思いつきばかりを連ねて恐縮を禁じ得ません。ただ下手をすると上越は現状維持どころか埋没が心配なのです。時間はかかるにちがいありませんが、慌てずに目標を決めて着実に巻き返しを図るのが良いのではないでしょうか。

筆者は樹下美術館の維持充足に専念し及ばずながらわずかでも上越の文化に寄与できればと考えている所です。

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