お盆休みの上京 ジャポニズム展 豊島園 武相荘。

2014年8月17日(日曜日)

15日16日と上京した。幸い東京は降らず昨日はかなり強い陽がさした。
15日は午前にほくほく線に乗り東京駅から渋谷経由で世田谷美術館へ。

同館は9月15日までの予定で「ボストン美術館 華麗なる ジャポニズム展」が開催されている。
19世紀後半から20世紀前半にかけて日本美術は欧米を文字通り席巻した。
広重と北斎の浮世絵を筆頭に漆器、工芸品、着物、武具、庭園に至るまで広く熱狂的な芸術潮流を引き起こした。
その影響は印象派の絵画から英国のアーツアンドクラフトまで及ぶ。

思いも寄らぬ構図、鮮やかな色彩、モチーフの動きや情愛、粋と洒脱のフィーリング、自然へのこまやかな視点、そして全体、、、ことごとく受け手側のショックが伝わる。

当時の我が国に於いてこれら文化は一部の階層だけでなく、
様々な形で人々の好みとして広く親しまれていたに違いない。
それらは現在言われるクールジャパンやカワイイなど比較にならない深度と地平を有していたと思われる。

ジャポニズム展
入場券は当展の象徴的な大作、クロード・モネの「ラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)」
展覧会は大変な人気。若い人が多、く非常に頼もしかった。

ひんやりジャポニズム見終えて出た広い庭、欅の木漏れ日の下でかき氷を食べた。
小さなジャポニズムが刺さっている。

ジャポニズムな女性ジャポニズムの展覧会がとてもお似合だった来館者さん。
名刺をお出しして撮影させて頂いた。
〝有り難うございました。〟

展示された広重の版画は早くから美術館収蔵されていただけに新鮮さと美しさは抜群だった。
私たちにとってジャポニズムは芸術の逆輸入であり、あらためて江戸時代の美とは、日本の美とは、を考えさせられる。

この度の上京は忙しい。用賀のジャポニズム展の後は阿佐ヶ谷で一年生の孫と待ち合わせて「豊島園」へ。
念願の夕刻のメリーゴーラウンドを見ることが出来た。

027豊島園のシンボル、メリーゴーラウンドは「カルーセルエルドラド」。

当メリーゴーラウンドは現存する日本最古の遊戯器械であり、世界的に見ても最古クラスのものだと言われる。
1900年代初めにドイツで制作され、1911年にはアメリカに渡りさらに1971年に豊島園に来たという100年前の貴重なものだ。

このたび私はもっぱら写真を撮る側だった。
メリーゴーラウンドは幼年時代からの密かな憧れ。
来年は是非とも乗ってみたい。

以下は翌16日に訪ねた小田急線は鶴川駅下車の「武相荘」。

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若き白洲次郎氏の愛車

木製の一輪車

木製の一輪車?

アオスジタテハ

レストランの前庭を飛び続けていたルリタテハ
この蝶はもとの主(あるじ)か武相荘

夏水仙湿地のような場所に咲いていた花、夏水仙であろうか。

旧白洲邸武相荘(ぶあいそう)の入場券

武相荘の旧主・白洲次郎氏のおよそは知っていたしTVドラマにもなった。また骨董を通した青山次郎氏との壮絶な交流など正子夫人のこともよく書物で目にした。
本日の訪問で、内部でもう少々お二人の体温や居住まいが伝わればと感じた。

一方予約して食べたカレーはとても丁寧で、家具や農具、あるいは小径などが親しめた。

武相荘からの帰路、暑さの中を歩いていると小田急バスがやってきて飛び乗った。

鶴川から新宿までは早い電車の乗り換えもせず、各駅停車で20数駅をずっと座った。
いつしか近年希なのんびりした気持ちに包まれた。
電車の中で妻が、
「東京の人が都会の生活が楽だというのが分かるような気がする」と漏らした。
一泊の上京だったが色々な電車に乗り、可愛い孫にも会い長旅をしたように感じた。
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東京駅のホームに出ていた新たな北陸新幹線の大きな看板。

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