大口満さん作品展 明晩タモリのフィナーレはこうしたい。

2014年3月30日(日曜日)

終日春雨そぼふる日曜日。午前中に5月の作品展に使うDMを作り、美術館でホットサンドとコーヒーの昼食を摂った。

続いて高田へ出て大島画廊は大口満さんの個展を見た。氏は主体美術の作家さんで昨年の主体展で入選されている。130号の油彩大作から水彩や色鉛筆による生物、動物、風景まで実に多岐に亘るモチーフと技法が駆使されている。

デッサンの確かさは訓練された線を見ればよく分かる。それが豊かな色彩作品を力強く根底で支えている。
雨にもかかわらず次々と訪れる人々。見応えのある作品展は明日まで。

014東京都美術館で見た大作「冬の漁港」も人を集めている。

024帰り道は五貫野で見た紅白の梅。桜は人を興奮させる。他方梅は和ませてくれるし絵にもなる。

さて明日で長年見た「笑っていいとも」終わる
平日昼を繋いだ生放送は文字通り偉業となった。
当初のタモリ氏は美しい女性ゲストに汗だくとなりことごとくうろたえていた。

それが今どんな人ともくつろいで話をする。
良い年を取るとはこういうことなのだろう。

笑っていいともは文字通り「森田一義アワー」である。
明日夜の特番は多数のゲストに囲まれるらしいが、唯一関心はエンディング。

人慣れした氏であるが、物静かで音楽、書物、孤独を愛する姿も伝わる。
紙吹雪とテープの乱舞、ごった返すゲスト、、、ありきたりのフィナーレはゴメンであろう。
私なら次のようにシンプルなステージを用意したい。

タモリと言えばジャズ、そしてトランペットだ。
コアなジャズでなくていい、最後を次の2曲で飾る。

一曲目:ピアノ、ベース、ギター、ドラムスのコンボで軽快に「When You’re Smiling」
勿論タモリのトランペットをフィーチャーし彼がスキャット付きで歌う。
-あなたが微笑めば世界も微笑む-
歌詞は笑っていいともそのものでピッタリだ。

二曲目:フルオーケストラをバックにホーギー・カーマイケル不朽の名作「Star Dust」
タモリのソロで16小節のヴァースが始まる。
続けて、
〝Sometimes I wonder why I spend the lonely night〟
静謐なオーケストラとともにテーマが始まり、曲は美しく高まりタモリの音が冴える。
ピンスポットがタモリの前の赤い椅子に座る吉永小百合(あるいはまさか奥さん?)に当たる。

ワンコーラスだけの演奏は高らかに文字通りエンディングにかかる。
〝In my heart it will remain My stardust melody
The memory of love’s refrain〟
-心に残る星屑のメロディーは愛の思い出を繰り返す-

タモリを捕らえていたカメラはヘリコプターによる東京上空からの夜景に変わって静かに終わる。
私ならこのようにしてタモリを送りたい。


18才、上京して初めて買ったレコードがペリー・コモの25㎝アルバムで、これを聴いてWhen You’re Smilingを覚えた。

 


懐かしいニニ・ロッソのトランペットでスター・ダスト。

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