診療所の挨拶のことなど。

2014年1月8日(水曜日)

本日午後、車が示した外気温は8~9度もあり、ほぼ終日の雨。

ところで日頃の診療では、考えて見ればやや奇妙な挨拶や会話がされる。
新年の〝明けましておめでとうございます〟あるいは〝おめでとうございます〟もその一つ。
病院で重病などが克服された退院ならば「おめでとうございます」は聞き慣れている。

近時、特に内科の診療所は処置・治療から予防・管理へ方向が変わった。
そのため働いている人や歩ける皆様が通って来られる。

そこは日常生活の一隅となり、正月を迎えて〝おめでとうございます〟はさほど不自然な感じでなくなった。
それでもある方が〝通院しておめでとうって、何かちょっと変な感じもしますね〟と笑われた。

他には〝いらっしゃい〟がある。これは患者さんが入って来られた時に私が言っている。
そもそも以前〝いらっしゃい〟は無かった。
それがかって亡き母が仙台に居た時、掛かった診療所医師が顔を見ると〝いらっしゃい〟と言ったという。

母はそのことをとても気持ちが良かったと話したので、自分も言うことにした。
初めは照れくさくて妙な気持ちだったが、まもなく慣れた。
但し辛い症状で来院される方には言うはずもない。

これについても〝医者に来て、いらっしゃいって、何かちょっと変な感じですね〟と仰る方がいた。
前述の〝おめでとう、って何かちょっと変な感じですね〟と同じ人だ。

この方は普段から理屈や筋というようなことを会話で重視される。
食事留意と一定の運動で減量し、高かった血糖値が数年かかってきれいに改善された。
そして診察が終わると時々こんなことを仰る。
「本人が一番注意しなければいけないのに、先生は自分ら以上に心配してくれる。でも良くならないと 先生の責任になっちゃうなんて。それじゃあ申しわけ無いのでまた頑張ります」と。

いやいや、そこまで仰らなくても、と言いながら有り難いことだ、と思っている。

 

今日からブログのヘッダーを変えました。
2011年1月10日のブログで用いた白鳥の写真です。2年前のほぼ同じ時期、この時はかなり積雪がありました。
今年は暖かなせいか、外出が減ったためか、まだ白鳥を目の当たりにしていません。

2014年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

▲ このページのTOPへ