2014年1月
やっと見終えた「ジャイアンツ」 現実は物語を越えている。。。
本日夜、懸案だった映画を見た。
その昔1950年代の中~後半、高田の下宿から映画館〝中劇〟は目と鼻の先だった。
高校時代のある時期、映画館から映画主題曲「ジャイアンツ」が盛んに聞こえるようになった。
学校中でジェームス・ディーンとエリザベス・テーラーの名がささやかれ、ラジオから連日「ジャイアンツ」のテーマ曲が流れた。
どんなにその映画を観たかったことか。しかし私は発覚した結核のために映画館の出入りを禁じられていた。
後に病気が治り予備校通いに上京した.。名画座と言わず「ジャイアンツ」を観ようと思えばいくらでも可能だったが、中々実現しなかった。
中劇のジャイアンツから55年くらいは経っているのか、その映画を本日夕食後BSでようやく最後まで観た。
土地が59万エーカー、新潟県よりずっと広いテキサスの大牧場主が主人公。
後継者、地主と使用人、成金、人種、嫁と小姑、東部と南部、世代ギャップが織り込まれ、
第二次世界大戦を挟んだストーリーは米国の大きな側面の物語だ。
前後編を分ける途中のコマーシャルの長いこと、絵を描きながら見ることにした。
「ジャイアンツ」ってロック・ハドソンの事だったのね、とは映画通のはずだった妻の感想。
長編ながら最後まで、いや最後の人種差別レストランの殴り合いこそ最も興味深かった。
南部大地主の典型的な保守人が差別の不条理に目覚めての事だった。
話は変わりますが、今から13年ほど前、我が家にドイツ人の高校生が数ヶ月間ステイした。
近くにテキサス州から来ているアメリカの友だちがいて、ある日家に遊びに来た。
短髪で長いまつげの生徒はなかなかハンサム。
驚くほど日本びいきだった。
その日茶室で私の拙い点前を大いに喜び、飲み方の心得も立派だった。
茶が終わると、ジーパンで正座したまま持参の三味線を弾いた。
聞けば彼のおじいさんは油田を所有し、父は法律家だということ。
「ジャイアンツ」の後半が1950年ころだとすると、登場した主人公の孫は彼の父親年代に当たる。
世は変わり、さらにその子の世代が新潟県上越市に来て茶を服し三味線を奏る。
差別も戦争も越えて彼らの交流は自然だった。
ほかのエピソードとしてある夜、二人は数キロ先のゲーム場へビリヤードに行った。
遅くなり約束の時間を過ぎても帰って来ない。
心配して車で迎えに行くと、夜道を息せき切って走る二人に出会った。
ごめんなさいと言い、若い外国人がこんなに謝るものかと思った。
さて映画では当時の人種差別と、それへの怒りの過程が克明に描かれていた。
映画製作後、間もなくケネディ大統領が新たな時代を拓き、黒人のキング牧師が暗殺される。
そして今日、黒人大統領の出現。
現実は信じがたいダイナミズムで動いているのだろう。
今この国と周囲では、あれこれを引き合いに出して差別衝突が常態化している。
インターネット以前まで、これほどのことは無かったのではないか。
おぞましい罵詈雑言は現実ばなれし、一種勇ましさは野蛮な物語への没頭に見える。
4月並みの暖かさ。
本日上越市高田の日中最高気温が13度とあり、4月並みの暖かさとなりました。
向こう一週間の予報でも厳しい寒波は想定されていません。
昼、仕事場のガラス窓から見えた猫ちゃん。
この時期に草の上でまどろむなど滅多に無いこと。
大正時代の建物なので窓ガラス越しの写真はゆがみゆらぎが見えます。
さて以下は2012年の1月25日の同じ窓からの眺めです。
かなり降っています。
随分ちがいますね、今年は特別なのでしょう。
現在22時30分になる頃、突然雨風が始まり雷も鳴りました。激しい気象です。
樹下美術館の庭にフキノトウ。
本日もほぼ晴天。午後から美術館の近くにある施設、しおさいの里の回診をした。現在インフルエンザや感染性性胃腸炎の発生もなく施設は安定している。
いうまでもなく高齢者施設の集団感染は怖い。多くのマニュアルに従っているが無事を祈らずにはいられない。
巡回を終えて美術館へ寄ると、南側の土手に早くもフキノトウが沢山出ていた。敷地の雪も半分は消えている。
スタッフが摘んでくれたいた分とともに夕食の天プラにして食べた。向こうにホッケのあぶり。
昨年は2月3日にフキノトウを書いていた。当日、例年よりも雪が少ないとある。
今年はさらに少ない。間もな2月、頑張ってお天気。
軽めに推移する冬 急病人や老人は貨物?
予報よりも恵まれた日が続く。昨日午後、在宅回りで見た雁子浜 も写真のように穏やかだった。本日の予報も雪ではなくお日様マークと雨マーク。。こうなれば二月が本番なのか。
ところで一昨日の食事で救急車の乗り心地の悪さが話題になった。私自身信搬送されたことはないが、その昔何度か重症の方に同乗したことがある。いずれもガタガタ、ドンドンと激しく上下振動しあるいは揺れて、乗り心地どころか病の悪化が心配で気が気では無かった。
ところがこの時代、今もってひどい状況は変わらないらしい。それについては一刻も早く病院へ着くことが第一、重い医療機材を搭載している、無料なのだから、などで、改善に手が回らないとされているようだ。
しかし脳出血、外傷、めまい、妊婦さん、嘔吐・腹痛、整形外科疾患、循環器ほか多くの急病に対して、持続する激しい振動や揺れはすべからく有害であろう。最も安静が必要な状況の中で、一旦搬送となった途端ひどい環境が付加される。考えてみればおかしなことである。
救急車はメーカーの商用貨物車を改装して使っていて、スプリングは板バネのままだという。
「お世話になる」からとはいえ、きわどい場面の病人が貨物扱いでよいのだろうか。生活の質云々ではなく、医療の質から本気で取り組む課題ではないかと、あらためて思った。
※話変わりますが、福祉施設の送迎車もかなりの悪条件です。母のショート利用で何度か一緒に乗ったことがありました。多くの利用者は車椅子のまま乗車です。振動がきつい上、位置がより高くなるため大きく揺さぶられます。車椅子は固定されてますが、乗っている人は、揺れに対してぶら下っているヒモなどに掴まるのです。
その後、往き来は自分の車を用いるようになりました。
家←→病院・施設。普段双方の場で如何に丁寧に扱われている人でも、移動となると貨物扱い。不思議なことではないでしょうか。
煮詰まって外食 救急車のことから考えてみた。
出すぞだすぞと言い続ける図録とともに5月の作品展が懸案。そのため休日は大事な仕事日になってくる。
本日日曜日、午前10時から始めて夕刻4時近くまで絵を進めた。
拡大鏡を覗きながら描く作業も多く、さすが夕刻は煮詰まった。
一歩も出ていなかったこともあり、外食が浮かんだ。知人に電話をすると急遽なのに是非、と言う返事で近くの「ビストロ サブリーユ」へ行った。
こじんまりした店は大潟区下小船津にある。料理はみな丁寧で優しく、リーズナブルな白ワインも美味しかった。
メインは魚を、ライスは玄米を選んだ。
スープ(以下のデザートとも妻のスマホで撮らせてもらいました)。
ところでご一緒した方は先日あることで救急車の世話になった。
さいわい病自体は様子をみるレベルだったらしいが、それにまつわるご近所の様子が興味深かった。
氏はやや田舎の小さな集落の人。そこで救急車を呼ぶと以下のようになるということだった。
まず救急車の音でご近所が一斉に外へ出る(一斉ほどではないが、隣近所ならよくありますが)。
救急車が止まった家が分かれば、日頃のことから誰がどんな病気なのかなど、おおかた予想が可能だという。
幸か不幸か先日の場合は、普段元気な人だったので皆さんはとても驚かれた、という事だった。
また集まった人の中には、心配して涙する人も希ではないと聞いた。
原子力の灯の下で食事し、肌身離さずスマホを携帯する時代。一方、地域でこのように濃密な人間関係が維持されているのは、
貴重だ。
そこで無理を承知で自らに問うてみた。
原子力+スマホ。救急に集合+涙。
どちらか選ばなければならない、としたらどちらだろう、と。
私の場合とても簡単で、救急車に集合+涙だった。
オプションとして、当然スマホはOKの設定があってしかるべきでしょう。
ちなみに妻は最近スマホを持ち喜んでいますが、オクテの私は今もって5,6年前の携帯なのです。
本日見たもの味わったもの。
午後から休診日、時々薄日が射し雪も降らなかった。妻の友人がお稽古がてらと、家に来てお茶を点てて下さった。
しばらくすると三人の高田の婦人が鵜の浜温泉の人魚館で泳いで来たといって寄られた。
冬の温水プールの後にお抹茶、ご婦人方は楽しみ上手だ。
ご近所さんが伝書バトを飛ばしていた。数十羽の群はすべて白バトだった。
白いハトは文句なく美しい。飼い主さんは大切されていることだろう。
2月生まれ 健康な首都であれ。
2月になると誕生日が来る。家ではすぐ下の弟も姉も父も2月生まれ、特に父とは誕生日も一緒という2月ぶりだった。
日頃、皆様のカルテで同月生まれの方を見ると、なんとなくシンパシーが沸く。
特に暖房のない時代の生まれでは、お互い湯船の中で震えていただろう、と。
今年も新潟市のお茶の方からチューリップが届いた。寒空の下、心身温まる。
昼休みに妙高市の孫が寄った。早いバレンタインです、ということだった。
誕生日はともかく、寒さの真っ最中はちょっとしたことで心温まる。
夜半に追加です:突然の都知事選挙が始まる。大規模な原発を抱える新潟県民の一人として関心を持たざるをえない。
精神・哲学・姿勢といった目に見えないが深い課題が争点となるとは、さすが東京だと思った。
この機会に、日本が世界一健康な首都を持っている国であることを示してほしい。
タンカン 野趣と優しさの果物。
ある親戚の沖縄に行く予定が急用で取りやめになった。律儀なその人は、行ったつもりのお土産、と言って〝タンカン〟という柑橘を送って下さった。わざわざ沖縄から取り寄せたらしい。
御存知の方もいらっしゃると思うが、サイズは小さめのミカンで見た目が無骨。いかにも原種といった感じの野性味が漂う。
固い皮が身にぴったりくっついている。
齋藤三郎さんの鉢に盛った。
剥いて食べても皮ごと包丁を入れてもいい。
昭和天皇巡幸 幼年からの時間 日頃の時間。
寒くなってインフルが少しずつ始まった。本日は16才の学生さん、50代のお母さん、超高齢者の方にインフルエンザ薬をお出しした。
夕刻の在宅行で信越本線の跨線橋を渡るときに淡い冬の陽を見た。帰りに車から降りて写真を撮った。
雪の中、線路が西に伸び、松の木や雑木林が見えた。
信越本線の直江津方面を見る。
右の高い松が見えるあたりに細い道が切れていて、そこから線路脇に出て皆で整列した。
かつて一帯は背の高い松林だった。
小学生1,2年生の頃(と思っていた)、すぐ近くの分校から松林の小道を下りて線路沿いに整列した。
巡幸される昭和天皇をお迎えするためだった。
長々と待ったような気がする。
ようやく現れた列車を見て緊張と興奮に包まれた。
シュッシュッポッポ、ガタンゴトン。
立派な車輌に目を凝らしたが陛下の姿は見えなかったように思う。
それでも私たちは列車に向かって「ばんさい、ばんざい」と大声をあげた。
この日のことはずっと小学1,2年生だったと思っていた。
ところが本日念のため昭和天皇巡幸、新潟県、を検索すると、昭和22年10月と出ていた。
当日の自分は5才8ヶ月の園児だったことになる。
分校のすぐ近くの西念寺さんがされていた託児所から、松林を下りて行ったのだろう。
空腹と漠然とした不安に包まれて過ごした幼年時代。
わずかな思い出も空も当時の写真同様モノクロだ。
本日の冬陽と線路を見て、ふと遠い日が蘇った。
線路の脇に居たであろう幼い自分。しかし以後長い時間が経った実感がない。
66年の歳月とは、ばんざいを叫んだ所から今いる橋までのわずか100メートルを、
一瞬のうちに移動しただけだったのか。
空虚で奇妙な時間感覚。
それに較べれば、診療し美術館の事を考え、絵を描いている今の時間の方が
当然ながらよほど手応えがある。
先輩ご夫婦と夕食 久保田成子(しげこ)さん 宮城道雄の本に小山作之助の名。
昨年11月に樹下美術館であるご夫婦の結婚の集いがあった。遠くから学生時代のご友人たちが集まっただけの簡素な集い(式)だった。年下の私などを見届け人にされたご夫婦の清々しさはどんな時でも変わらない。いいなあ、といつも感心させられる。
今夕、そのお二人とご友人が加わった5人で高田で食卓を囲んだ。
話尽きなく、何冊か興味深いご本のことをお聞きした。その中の一冊が米国で活躍されたアーティスト保田成子さんの本だった。
小生は小学校5年生の一年間、直江津高等学校の教師久保田隆円先生(あるいは校長先生?)の夫人にピアノを習ったことがある。そして前記の書物の著者はピアノを教えて下さった方の娘さんということだった。
成子さんはオノ・ヨーコにも縁があったという現代美術の方、上越出身者にそんな人がいたとは、、、。ぜひ一読したいと思った。
(後に久保田隆円先生は小生の高校時代、校長として赴任してこられました)
本日ご一緒したご夫婦はともに読書家で、偶々自分の小さな縁に触れるような記事に出会うとそのことを教えてくださる。過日は「春の海」の作曲者で天才箏曲家の宮城道雄の伝記本に小山作之助の名があったと、当の本を届けてくださった。
駐車場の除雪費用や雪道の往診、在宅回りの苦労で雪を喜べないが、晴れ間は美しいなあと思うことがある。
子や孫のお古を着る ドキドキさせられたタカ。
昨日降った雪が10センチほどの積雪で残っているが、道路は除雪でおおかた消えた。
さて冬期は着るものが増える。お年寄り達が青紫やピンクのセーターを着るなど、思わぬ若い服装で来られる。
「70になれば恥ずかしくもなく娘が着たものを着れますから」と先日の患者さんが仰った。
よくお似合いでした。
本日の方は黄色のスマイルマークをあしらった小さなマフラーを巻いてこられた。
「ひ孫のをもらいました」
低下した腎機能を大切に80才を軽々突破され、一日一日が大切といつも仰る。
去る16日の昼休みに出かけた近隣の田でタカを見た。一帯は半円状に林が囲み、小鳥の群が休むに丁度良い場所に思われた。
現れたタカは素早く飛び、なかなかカメラのセッティングが間に合わない。
甘いピントのせいもありネットで調べたが種類が判然としない。ノスリ、ハイタカ、ツミのどれかではないかとして宿題にした。
小雪の樹下美術館 今年の開館まであと二ヶ月、およその予定。
現在10センチほどの雪しかない樹下美術館。休館が申しわけ無い感じがしています。
例年ならひどい吹雪に見舞われる時期ですが、今年はまだ軽々とした風景です。向こう一週間も深刻な予報が見当たりません。
テレビでは各地の大雪を解説していましたが、近隣を見る限りピンときませんでした。月末当たりから本格的な降雪になるのでしょうか。本日午後の樹下美術館。
今年の開館予定3月15日(土曜日)まで丁度二ヶ月となりました。現在、展示や行事の予定を決めている所です。
【展示】
●齋藤三郎の展示は「鉄絵と色絵」
●倉石隆は「少女と婦人」
【催事】
●4月中に、堀口すみれ子さんの四回目の講演会。
●秋に蓄音機によるSPコンサートの予定。
●陶齋の器で食事会は6月と10月に昨年とやや趣向を変えて行いたいと考えております。
催事の詳細につきましては順次お知らせ申し上げます。
たかが卓上カレンダー。
相変わらず気温は下がるが雪はほとんど降らない。
本日仕事場で、薬のメーカーさんから頂いた小さなカレンダーが余っているのに気づいた。
以前、医師会長などを仰せつかっていた頃は随分先まで日程がつまり、毎日カレンダーと睨めっこだった。
それが職を辞して間もなくすると、カレンダーをほとんど見なくなった。
見たくない気持ちが働いるように感じていた。
すると今度は、祝日などは前夜になって妻に言われて初めて知ることがよく起こった。
(不意にプレゼントをもらうようで嬉しいことでもあったが)
ところで冒頭のカレンダーは縦横10数センチで卓上でも小さな方だ。それでも上方に前後二ヶ月が印刷されている。
これを自室の机の隅に置いたところ、邪魔にもならずなぜか気持ちが落ち着く。
かつては予定で真っ黒だったが、今はすっきりして曜日の流れが感じられる。
小さなカレンダーだが、妙に楽しく、また張り合いめいた感情が沸いてくる。
不思議なことだ、と思う。
以下は若き頃、時々ラジオから流れた「It’s Magic」(Stanley Black&his Orchestra)。
長男夫婦と冬の海を見に行く。
風冷たく気温は2度前後であろう。雨が降れば雪になるぎりぎりの温度だが、それは免れている。
昼頃、時々雲の切れ間から陽が射した。午後から帰京する長男たちといつも私が見に行く海へ出かけた。
四ツ屋浜は西に青空、北に写真のような白い雲が揺れるように降りている。
部分的な雨また雪が日に当たって白く見えているのであろう。
一同寒風の中、冬の日本海の迫力に見入る。マリンホテルでコーヒーを飲んだ後、直江津駅へと見送った。コーヒーは美味しかった。
倅夫婦と家で食事。
今夕は長男婦が来て、小さな孫がいるので家で夕ご飯。数日前に彼らが届けたリースリングと赤のワイン、それにシャンパンはそれぞれ高くはなさそうだが精一杯のセレクションだったのだろう。
孫は早く寝てくれて,、久し振りに妻は腕を振るい、飲み物も美味しかった。
夫婦は最近、薄茶と茶碗を買って家で抹茶を飲んでいるらしい。初めて服する濃茶の異様さに驚きながら「うまい」と言った。小食の毎日の中で、久し振りにちゃんと食べた。
世界気象カレンダー14 雪はふるが。
静かな夜だと感じていると雪が降っている。寒に入りいよいよ越後の冬は本番。
数日前、近くのグループホーム回診で入所者の方から世界気象カレンダーを頂いた。
ご子息が気象庁にお勤めで昨年も頂戴した。専門的だが興味深いことが説明されている。
予報では明日が曇り時々雪。寒さは続くものの大雪というほどではなさそうだ。
冬の田 映画「北北西に進路を取れ」。
今冬初めて予報通りの寒波の日となった。しかし気温は下がったが当地、上越市沿岸の降雪は少なかった。
昼食を終えて近隣の水田に出向いて鳥の写真をと出かけた。遠くにマガンの小さな群れと枯れ穂の中にカワラヒワの群れを見た。
マガンは遠すぎて写真にならなかったが、随所に見られた枯れ草の淡い色合いは冬独特で美しかった。
雀の群だと思って撮り、モニターを見るとカワラヒワだった。
見た目では鳥の黄色が見えず、デジカメの威力に感心させられる。
以下は何とは無い冬の草です。風雪で濃淡だけになった枯れ草はこの季節ならではの見所ではないでしょうか。
今夜映画「北北西に進路を取れ」を最初から全て見た。学生時代から劇場やテレビで何度も見た。それが何度見ても面白い。
俳優は立派、怒鳴り合いも無く、ストーリーはじめ風景やファッションも気が利いていて楽しめる。
国連ビルが出来てまだ間もない時代。建物や自動車、そしてしつらえにミッドセンチュリーの素朴な勢いがあり、ラストのル・コルビジェ風の山荘も見応えがあった。
過ぎた時代は二度と来ない。この時代に生まれて良かったと感じさせられる映画だった。
診療所の挨拶のことなど。
本日午後、車が示した外気温は8~9度もあり、ほぼ終日の雨。
ところで日頃の診療では、考えて見ればやや奇妙な挨拶や会話がされる。
●新年の〝明けましておめでとうございます〟あるいは〝おめでとうございます〟もその一つ。
病院で重病などが克服された退院ならば「おめでとうございます」は聞き慣れている。
近時、特に内科の診療所は処置・治療から予防・管理へ方向が変わった。
そのため働いている人や歩ける皆様が通って来られる。
そこは日常生活の一隅となり、正月を迎えて〝おめでとうございます〟はさほど不自然な感じでなくなった。
それでもある方が〝通院しておめでとうって、何かちょっと変な感じもしますね〟と笑われた。
●他には〝いらっしゃい〟がある。これは患者さんが入って来られた時に私が言っている。
そもそも以前〝いらっしゃい〟は無かった。
それがかって亡き母が仙台に居た時、掛かった診療所医師が顔を見ると〝いらっしゃい〟と言ったという。
母はそのことをとても気持ちが良かったと話したので、自分も言うことにした。
初めは照れくさくて妙な気持ちだったが、まもなく慣れた。
但し辛い症状で来院される方には言うはずもない。
これについても〝医者に来て、いらっしゃいって、何かちょっと変な感じですね〟と仰る方がいた。
前述の〝おめでとう、って何かちょっと変な感じですね〟と同じ人だ。
●この方は普段から理屈や筋というようなことを会話で重視される。
食事留意と一定の運動で減量し、高かった血糖値が数年かかってきれいに改善された。
そして診察が終わると時々こんなことを仰る。
「本人が一番注意しなければいけないのに、先生は自分ら以上に心配してくれる。でも良くならないと 先生の責任になっちゃうなんて。それじゃあ申しわけ無いのでまた頑張ります」と。
いやいや、そこまで仰らなくても、と言いながら有り難いことだ、と思っている。
今日からブログのヘッダーを変えました。
2011年1月10日のブログで用いた白鳥の写真です。2年前のほぼ同じ時期、この時はかなり積雪がありました。
今年は暖かなせいか、外出が減ったためか、まだ白鳥を目の当たりにしていません。
向き合う寒椿 部屋の水仙 雪国の健康管理。
本日風雪なく穏やかに陽が射す好日だった。急病が混じり往診外来とも忙しくなりはじめた。
運動不足に加え、お正月料理の塩分とカロリー余剰の影響が見られている。雪国で冬を上手に過ごすのは健康のために大切なことだと思う。
ひなたで椿が二輪向き合っていた。手前の花は児をおんぶしているようで愛らしい。
眩しい道 落椿(おちつばき) 洋梨の油絵。
およそ正月休み明けの本業は暇がちとなる。在宅回りも一件だけで、ウオーミングアップの一日だった。
この時期の午後から夕刻にかけて陽が射せば、浜線の上りは真っ正面から陽を受ける。
とても眩しい。
昨日遅くから本日夕方まで開いていたヤブツバキ。
夕食事時に見ている前でぽとりと落ちた。あたかもゆるんだ萼から押し出されるような感じ。
お正月来楽しませてもらってお礼を言いたい。
小さなキャンバスにガラステーブルに乗った洋梨の油彩を描き進めた。
一度に何枚も描くのは乾かしながら描くため。
教則本などちゃんと読んだこともないので作業は全て試行錯誤。詳しい人が見たら筆も油も方法もみなでたらめと言われるかも知れない。
そーと、そーと、進めるだけで、全く自信はない。
直海浜にある藤野条助の顕彰碑 希望をつなぐ植林事業。
柿崎区は自動車学校を過ぎて間もなく左手に見える藤野条助の顕彰碑。条助の縁故者(川室あき、川室優両氏)によって平成23年に建立されている。
条助は吉川区尾神の人で、江戸時代後期、砂丘地で猛烈な風と飛砂の害に悩む大潟、柿崎地域に広大な松の植林を行った。何年もの試行錯誤や住民との軋轢を越えて一帯に見事な松林が形成され今日にいたっている。
林の管理は年中の手入れや追加の植林も必要とされ、過去何度も危機にさらされた事だろう。
今日、顕彰碑が建ち一帯の生き生きした若松の活着を目にすると、二百数十年前の過去から今日、さらに将来へ続く明るさが伝わる。
近隣の松林は子ども時代から遊びや遠足、そしてキノコ採りなどで親しみました。
以下に昭和30年代初め、自分の中高生時代に撮った松林のわずかの写真を掲載しました。
今はもう見ることができなくなった風景と、努力によって維持されている風景がまじります。
昭和30年代の松林。その後国道、高速道路で寸断され 荒廃した。昭和30年代の大潟区潟町の松林 海沿いに若い松が植えられている。 |
昭和30年代の気持ちの良い松林。 緑の苔に敷き詰められ、迷うほど広大だった。左とほぼ同じ現在の場所。激しい風の中で見事に育った。 |
これら植林事業は今でも柿崎、大潟各区で新潟県が行い、地域のボランティアが懸命に管理を継続している。松葉掃きや雑草刈りなど昔ながらの作業が無ければ林はあっというまに荒れ果てる。
江戸時代に民間から始まり、今日も県と住民で継続される偉業。
しかるに現代、莫大な公金支出の果てにめざましい成果を上げられない上越市中心市街地活性化事業。
上越市100年の公共とは何だろう。 江戸時代の人々の清々しさとスケール感が際立っている。
家で昼の風呂はうぶ湯以来か 椿は半分の開花。
1月4日、樹下美術館も仕事場も雪が無い。気温は5度前後なので降っても雨になる。季節風も家が鳴るほどの強さは無い。
昭和が終るころから10年近く極端に雪が少ない年が続いた。果たして今年は?
本日は朝寝して朝昼兼用を食べ、風呂につかり、絵を進めた。
家で昼間から風呂に入るのはうぶ湯以来だろう。
今年の正月は何かと貴重であり、この風呂だけでも生きて良かったとしみじみ思った。
昨日お示しした椿の本日は半分程度の開花。
いわゆる詫び助椿の風情だが、当椿は開くとなかなかの花っぷりとなる。
(器は陶齋の徳利です)
穏やかな海 シーグラス 椿な正月は続く。
施設から相談の電話があったものの、31日からの正月休みが無事に過ぎている。貴重な連休はあと二日となった。
本日1月3日は穏やかだった。このところの毎日出る厳しい予報は外れがち、不思議だ。そうこうしている間にいわゆる冬期の三分の一が過ぎたことになる。本格的な雪は今月半ばから始まることが多いが、無事穏やかに過ぎた日は良しとしよう。
雪国では明日の悪天候や豪雪を心配して臆々と数ヶ月を過ごす。どうみても心身に良くない。こうなれば好天の恵みは精一杯喜びストレスを薄めるに限る。
本日も柿崎海岸を歩いた。波は平坦、渚は広く、いくつかシーグラスを見つけた。
来る5月の作品展に向け6日間の正月連休は大いにはかどるはずだった。一日5,6時間は描いているが、思ったほどの成果は上がらない。テクニックもメソッドも確立してない素人の悲しさであろう。
以下は10×10×3,5センチのキュービックキャンバスに描いている椿の油絵。34枚に手を付けているが本日25枚が写真の所まで進んだ。
これから黄色のしべ、枝、脇の蕾、葉脈などを描き全体の陰影と質感を整え細部に手を入れる。別に四枚のサムホールキャンバスに洋梨も描き始めたので訪ねた子や孫は部屋に散らかる絵にびっくりしていた。
売れるだけのクォリティまで何とか持って行かなければならない。
さて昨日写真を載せたやぶ椿は本日まだ咲かなかった。
椿な正月。
どこへも行かず絵ばかり描いている正月が2日となった。
大晦日に蕾のヤブツバキを切って部屋に置いたら元旦にきれいに咲いた。
元旦に手前の蕾が開いた。
わずか一日の違いで、蕾とは別物と見紛うばかりの華やさ。
大晦日に見えていたもう一つの蕾が、本日真っ赤になりまさに咲かんとしている。
この蕾も明日開花するのでは。
植えて10年以上経ったヤブツバキがようやく次々花をつけるようになった。
本日は一歩も出ないで絵を描いた。描いているのは椿なので花が部屋で咲いてくれるのはとても有り難い。
明けましておめでとうございます。
新たな年となりました。
皆様いかがお過ごすでしょうか。
当地、仕事場の上越市大潟区は今のところ穏やかに明けています。
特別な正月休みも無く通常通りの勤務をされる福祉係の方々には心から敬意とご慰労を申し上げます。
- 花頭窓、二十三夜塔、庚申塔、社寺
- 樹下だより
- 齋藤三郎(陶齋)
- 倉石隆
- 小山作之助・夏は来ぬ
- 聴老(お年寄り&昔の話)
- 医療・保健・福祉・新型コロナウイルス
- 花鳥・庭・生き物
- 空・海・気象
- 頸城野点景
- ほくほく線電車&乗り物
- 社会・政治・環境
- 明け暮れ 我が家 お出かけ
- 文化・美術・音楽・本・映画・スポーツ
- 食・飲・茶・器
- 拙(歌、句、文)
- こども
- 館長の作品。
- かって認知症だった人、晩年の「ありがとう」は「好き」だった。
- 妙高市はいもり池の近く「ギャラリー峨々」を訪ねた。樹下美術館も紅葉。
- 再び良寛椿の苗。
- 1本の木にキンカンとカラタチの実が。
- 秋晴れの日のゴルフ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その3。
- 本日ジョケラさん初日。
- 明日からジョケラさんの展示会 高宮あけみ展のご来館有り難うございました。
- 別れ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その2。
- 講演会「良寛さんに学ぶ」が無事終了した。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その1。
- 来たる11月7日からラッセル・ジョケラさんの展示会 晩秋の花 近隣のコハクチョウ
- 先週末の種々。
- 高田高等学校創立150周年の秋 いたくら桜園 近隣の秋。
- 「ラッセル・ジョケラ木工展」 可愛いお子さんとおじいちゃん。
- 本日今年最後の同業ゴルフ。
- 今夜のコンサート カッチーニの「アヴェ・マリア」。
- 信州は須坂で江戸時代の料理を食べる 満月、私達の奇跡。
- 失った1枚 栗。
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