2012年12月24日

イヴの日樹下美術館今年の閉館。沢山お越し頂き有り難うございました。

2012年12月24日(月曜日)

本日クリスマスイブの夕刻、2012年の樹下美術館が終了しました。12月は早い雪など相当な悪天候でしたが、皆様はじめ東京や福井県からのお客様にもお寄り頂き感謝しています。

Hollyなイヴにちなんでyoutubeからジャズピアニスト・デューク・ピアソンによる「Cristo Redentor(クリスト・ヘデントール)」を使わせていただきました。Cristo Redentorはご承知のようにブラジルの首都リオデジャネイロのコルコバードの丘に立つキリスト像のことです。
私はキリスト教徒ではありませんが、1970~80年代にこの曲が入ったデューク・ピアソンの以下のレコードをよく聞きました。

 


ピアソン自身のプロデュースによる1969年「duke pearson how insensitive」。
「STELLA BY STARLIGHT」や「MY LOVE WAITS」など素晴らしい。

 

コルコバードのキリスト像
WIKI Pediaからコルコバードのキリスト像。

樹下美術館の来年度は7年目の節目となります。

追加作品や言葉の解説などを加えたためすっかり遅れた図録を節目として今度こそ刊行致します。(こんなことを何度言ったことでしょう!)

●6月に昨年好評だったチェロとギターの演奏会を催します。

●10月の毎週土曜日夕刻に「陶齋の器で食事会」を計画致してます。

どうかご期待ください。

クリスマスの映画だった「遙かなる国から来た男」。

2012年12月24日(月曜日)

弟が書いた本「ピアニシモな豚飼い」の223ページで著者は訪ねて来たフランス人に次の様な歌詞の歌を歌って聴かせる。

「ル・プレド・ドゥジュビアン」

「ル・プレド・ネヴァ・コオッセエ」

「ダァレ・ダァレモ・アラマン・・・・・・」

聴いたフランス人は、その歌を知らないと言い、歌詞は古いフランス語のようだとも言う。

弟が歌ったのは以下の映画「遙かなる国から来た男」の主題歌の冒頭部分だった。映画は1956年に作られ、シャンソン歌手のジルベール・ベコーと女優フランソワーズ・アルヌールが主演している。

 


動画を見ると映画はクリスマスの物語だと分かる。うろ覚えの弟の歌詞もまあまあだ。

主題歌「遙かなる国から来た男」を当時よく父がレコードを掛け、機嫌の良いときに歌った。いつしかレコードは無くなり、弟は本の中で父から歌を習ったと書いている。

私は教わった記憶はないが、気に入っていて学生時代の帰郷の際も自ら掛けて聴いた。今年you tubeで見つけた時にはタイムカプセルを開けた気がした。こんな映画だったんだ、とも知った。

 

一つ違いの弟が50数年経って書いた一節は、遠い日と父母への懐かしさを特別なリアリティをもってよみがえらせた。

 

その頃のクリスマスイブ、鳥を焼き赤玉ポートワインを一口飲んで赤い顔して上機嫌だった母の顔も浮かぶ。

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