2012年2月
今年のカフェにドリー・バーデンが加わります。
気温の下がりで朝夕は道が氷る。そして毎朝10㎝ほどの新雪がちびりちびりと降る。そんな丁寧に別れをしなくともお気軽にお引き取りをとは、とても言えない。気象は怒ると非常に恐いことを、昨年来知らされている。
それにしても私などが生まれた愛する2月は短い。冬の休館はあっという間でしたが暦どおり春とて、樹下美術館は明後日、今年の開館を致します。
イギリスメルバ社の「ドリー・バーデン」トリオ(カップ&ソーサーにケーキ皿)。
上掲の食器ドリー・バーデンはディケンズの小説に登場する若い女性の名から取られているということ。明るく軽々としていて本当に楽しい食器です。1943年製なので私より一つ年下、作品の人物たちは年を取らなくていいなあ。
さて樹下美術館のカフェの前は屋根の雪が集中して落ちるため、本日まだ膨大な雪があります。明日業者さんにどかしてもらうことになりましたが、開館当日のカフェの眺めはかなりの雪原が予想されます。
毎年、開館日は寒く、がらがらからスタートでした。展示物につきましては明日ご案内させていただきます。
潟町村立小学校、分校の同級会。
間もなくの開館、新潟市の団体への寄稿、胸突き八丁の図録など、休みは一歩も出ない日がある。
そんな日の本日、日曜日夕刻、潟町村立(現上越市大潟区)小学校分校の同級会があった。
優しかったS先生と一緒、昭和24年、分校2年生の記念写真。
60余名、これで一クラス。
上掲は分校2年生の時の写真。背景の立派な校舎は潟町村立中学校。当時小学校は土底浜に本校があった。恐らくそちらが一杯なため、潟町にあった中学校の空き教室へ私たち潟町、九戸浜、雁子浜 の生徒が分校として通った、と考えられる。
この記念写真には元気な同級生に混じって、すでに他界した仲間が居る。ひもじくも真剣な眼差しの彼ら彼女らを涙なくして見ることができない。
本日集まったのは12人だった。遠くへ行った級友もいるが、写真を見るに付けあらためて胸がつまる。私には、この分校同級会は如何なる会合にも増して心を無にして過ごせる。
分校は3年生までだったが、大きな行事があると本校まで行列して歩いた。記憶に無いが私はひ弱で、2キロ足らずの本校への道中でよくしゃがみ込んだという。
「お前、覚えているか。オレはお前がしゃがむ度に背負って歩いたのだぞ」、いつも聞かされたA君の言葉だ。そのA君は昨年夏他界してしまった。
私たちの幼年期はいつもサツマイモがおやつだった。そんな栄養事情が今日影響するのか、A君といい、まことに残念でならない。
来年の幹事は私がすることになった。
もじもじする冬。
もういいもういいと言われながら湿った雪が所在なげに降っている
春に声を掛けられないであっちへ行ったりこっちへ来たりもじもじもじもじ
大人のひな祭り?博多人形を飾った。
松田聖子の赤いスイートピーの前奏は可愛かった。
彼女の曲はMajor7thが多用され、その昔私はかなり好きだった。
チューリップは先日取材を受けたくびき野NPOサポートセンターの古川さん、吉川さんから頂いた。3月1日はまだ寒いだろう。
その開館に向けて大忙しの日が続いている。新潟市の文化団体へ送る毎月の記事の主題を「戦前の陶齋」にしたら、3200字にもなってしまった。もう少し短くしなければ。
牧区のお蕎麦に「まんさくの花」を付けて 陶齋の食器で食べる。
本日午後、上越市牧区は府殿(ふどの)の親戚から老夫婦が顔を出された。府殿は長野県境まで直線にすればおよそ5キロ、もう飯山と背中合わせになる。
ご自宅で採れた粉でこしらえたお蕎麦を持参して下さった。府殿の蕎麦は何度食べても風味があって美味しい。ご丁寧に、とお礼を言うと「うちらは雪が多いので、たまに雪の少ないところを見ようと言ってドライブに来ました」と仰った。
こんなに雪が少ないなんて、とびっくりされるお二人。しかし大雪の疲れも見せず、優しく仲の良い老夫婦を見るとこちらが癒される。
齋藤(陶齋)の器を出した。染め付けは山と民家、青磁は椿の象眼、
辰砂の小皿には先日の「雪持ち笹」が描かれている。
O先生お心入れの「まんさくの花」を開けて蕎麦を賞味した。
牧村のというだけでもう有り難い。
今後何かの記念行事に「陶齋の器で食事」という催しをしてみたい。
青空や雪ともどもに冬を割る 間もなく開館。
朝から快晴、日差しに力があって今年一番の晴れ間だった。
年だから投げられませんが、突っつきました。年配の女性が仰った。お天気が出はじめると家まわりの雪はシャベルで突いて割れ目を付けると早く消える。
通りのあちこちで投げたり突いたり、雪が片付けられていた。3月1日(木曜日)の開館に向け、樹下美術館は機械が入り除雪が行われた。手つかずだった駐車場にはおよそ70㎝の雪が残っていた。
まだ戻り寒波などがあるかもしれない。しかし今日は季節を分ける日だったような気がした。
もうすぐ3月 「アート&アーティストの力」上越展。
第4回東日本大震災&長野県境地震復興支援チャリティ
「アート&アーティストの力」上越展が今年の春一番、上越市で開催されます。
昨年8月の第1回柏崎展から長岡市を経て、今年1月の新潟市展。
このたびはいよいよ第4回上越市の開催となりました。
●以下のように開催日は3月9日(金)~15日(木)、上越市本町5のギャラリー祥さんが会場です。
今回、県内外から最も多い130名近くの作家さんが参加します。規定によって小品ですが、文字通り個性的な作品が所せましと並ぶ会場は、迫力があり大変楽しくもあります。(上掲の図はクリックしてご覧下さい)
このたびの実行委員会代表は久保田祥子さん、事務局長はずっと一貫して上越市の堀川紀夫さんが労を執られてます。
会を重ねる毎に出展者が増えつづける当展、どうぞ期間中「ギャラリー祥」さんへお運びください。
恥ずかしながら小生も出品予定で、上掲は今日から手を付けました「こぶし」です。
サイズはA3、以前に同じモチーフを描いたことがありますが、あらためて挑戦です。
上手く描けるかいつも自信がありませんが、当日までに何とか仕上げたいと思います。
作意なき詩情、冬の日本海は貴重な観光資源。
平年並みだった上越市北部沿岸もこのところの寒波で大雪となった。このたび2日連続して大雪の予報だったが、さほど降らずに済んだ。ただし気温は下がり道は氷っている。
本日夕刻の西空に茜が差した。午後からの休診、ずっと家に居たので海岸へ行った。5時を過ぎても陽が残るほど日中の日が長くなった。
ちょうど4年前の今日掲載した小屋は健在、淋しさもご馳走のうち。
ところで冬の日本海は荒れる。しかし情景は雲と共にスケールの大きい詩情であろう。この時期、近くの鵜の浜温泉やマリンホテルハマナスには、長野県や東京方面のお客さんが結構来られると聞いた。
今週、「終着駅」というテレビドラマのロケがマリンホテルハマナスとその界隈であったことが報じられた。佐藤浩市さんと中山美穂さんが来ていたようだ。当ノートでもホテルの写真を掲載したばかりだったので何か嬉しい。
観光は作意なき詩情と良い食材、そして怠りなき手入れによる「もてなし」が大切だろう。一帯は期待できる、ぜひさらに磨きを掛けて欲しい。
雪持ち笹。
平野部の大雪と予報されたが当地はわずかだった。明日も寒波とテレビが言っていたがもう止めてもらいたい。
本日は気温が低く風も無かったので木々の梢はうっすらと雪が付き、花が咲いたようだった。何気なく道路脇の笹を見ると丸い雪が乗っていた。
雪を乗せた笹:伝統文様「雪持ち笹」のもと。
ところで笹の上に雪が乗る姿を文様にしたものに「雪持ち笹」がある。そのことを随分前に二代陶齋の尚明氏から教えてもらった。調べるとそば猪口、家紋、帯、果ては校章にもこれが見られた。いずれも独創的だった。
以下は樹下美術館の展示作家、齋藤三郎(陶齋)の作品の「雪持ち笹」。
染め付け菓子鉢:昭和12年 同じく菓子鉢:昭和15年前後壽山窯
デザイン化された雪持ち笹は指摘されないと、それだと気づきにくい。
右菓子鉢の底に描かれた文様は古物商によって「鶴紋」とされていた。
鉄絵手あぶり:昭和20年代後半 |
鉄絵マグカップ:昭和20年代後半 |
齋藤三郎の筆はいつも速い。速さは自然界の動き、新鮮さを感じさせてくれる。当然ながら「雪持ち笹」は三郎の師であった富本憲吉も描いている。
芸術の脈々には楽しいことがいっぱいある。
弟がイタリア行から帰った
昨年三月、南三陸町で放し飼で養豚を行っていたすぐ下の弟たちを、地震が襲うとは悪夢のような出来事だった。極めて幸いなことに居住が山間だったことと、学校の適切な避難対応によって一家は深刻な被災を免れた。
震災後、家を失った人達を泊めるなどしたが、昨年11月から一家四人は二ヶ月間イタリアへ行った。
イタリア行きは震災前からの計画の実行だった。弟は20余年前、スペインで羊飼いと暮らすなど、探求と称して何でも地で行く。このたびのフィレンツェもかなり強固?な主張をもって家族を連れて行った。
過日、滞在を終えて無事南三陸町へ帰還した。みやげは現代もののタイルと美しいノートだった。
二ヶ月の滞在はアパート暮らし。8畳ほどの部屋が三つ、それに家具一式と食器、シーツの替えなども付いて家賃は月8万円ほどだったという。
もとより経済に余裕などないが、そこの生活が気に入った弟は「オレの前世はイタリア人だ」と言ったらしい。
フィレンツェの店々のたたずまいが素晴らしく、もともとカメラマンでもあり沢山写真を撮ったと聞いた。店は仕事場を兼ねていて、食品、楽器、家具、道具類、等々みな魅力的であり、店内には美しい音楽が流れていたという。
無事に帰ったが、新たな計画もあるやに聞いている。そろそろ年でもあろう、健康には気遣ってほしい。
バレンタインデーは春の行事?
いつも娘さんとこられるおばあちゃんからチョコレートを頂いた。チョコレートはルッコラに添えられていた。よく新鮮な山菜や野菜を頂くので恐縮している。ルッコラもきっと自宅のもので、青々としたプレゼントに貴重な春を感じた。
夕刻に美術館のスタッフからも頂いて、厳しい冬は半ばを越したのかもしれない、と思った。昨日から寒波が緩んでいて、今日は久しぶりにしっかり陽が差した。息をひそめて春を待つころとなった。
大潟区も豪雪 頑張るプログレ四駆
昨晩から降り続いて大潟区も悩ましい状況に一変しました。先日バラが咲いていた庭は一日で60㎝ほど積もり、倍以上の雪に埋もれています。
本日3件の往診はおよそ10㎞、走行と駐車にはとても神経を使いました。大切な看護師さんは後部座席。バックなどで状況を見たり、降りて誘導してくれます。悪化した褥瘡の手当、嘔吐への点滴、頭痛を診ました。
このお宅はこれ以上入れなかった。
日中の道路は急用の車が主になり、空いてくるので助かります。
但し高速道路が閉鎖されると、降りた車で国道が大変になります。
私の車はプログレの四駆。一応3ナンバーですが、サイズが5ナンバー並に小さいので大変気に入っています。雪道に強く小回りも効いて本当に便利な車です。
余りにオーセンティック(ある意味地味?)だったせいでしょうか、残念ながら2007年に後継車もなく廃盤となりました。今年7年目、よく頑張るので死ぬまで乗ってみようと思っています。
再びの寒波 樹下美術館上半期の催しのお知らせ
昨日から大きな寒波が再来しています。消えかかった分だけまた降り直すような降りかたです。沿岸の積雪も今年最高となりました。
そんな中で、樹下美術館は来る3月1日の今年のスタートに向けて準備を始めました。
今年前半の催事をお知らせ申し上げます。
●講演会4月21日(土曜日)午後2時:「堀口大學を巡る人々」・樹下美術館陶芸ホール
堀口すみれ子さんの三回目の講演会です。
これまでの講演で父・大學の紹介とご家族のこと、上越のゆかりや湘南の生活をお話し頂きました。戦前戦後の6年を上越で過ごされた堀口大學。かってのご縁によって日本を代表する詩人・歌人・フランス文学者への理解を深めることが出来ることを幸せに思っています。
学生時代の交友、外交官の父とともに過ごした海外での知己、長きにわたる文壇生活。このたびは氏の豊かな親交を通してより堀口大學に近づく、、、。
当日はソメイヨシノあるいは山桜が考えられます、どうかお一人でも多くの方のご来場をお待ち致しております。
●コンサート6月30日(土曜日)開始17:30:竹花加奈子さん(チェロ)・蓮見昭夫さん(ギター)演奏会
※6月23日→6月30日に変更になりました。
今後詳しくお伝え致しますが、スペインの曲なども演奏されます。お二人のリリカルなアンサンブルは初夏の美術館にピッタリであろうと期待されます。
美しくも豪雪の地 ヴァーモント州 そしてMOONLIGHT in VERMONT
3日間の温暖で減った雪が今日からの寒波でまた元にもどってしまった。妻の親戚が牧区の奥の方、府殿におられる。電話で尋ねると豪雪は毎年、道路の除雪はいいし備えもしているので生活に不自由はないと落ち着いた返事が返った。
問題は病人を抱えるお宅、あるいは老人世帯と独居世帯にしぼられよう。支援というより救出という段階なのでは。
ところで古いスタンダード曲に“Moonlight in Vermont(1943年作曲)”がある。愛ばかりのスタンダード曲の中で風景が主に歌われるのは珍しい。
ジョー・スタッフォードのMoonlight in Vermont
ヴァーモント州は北部大西洋岸にあり、アメリカで最も四季のがはっきりした美しい州と言われている。また豪雪地帯であるらしく、歌の中でスキーのことも出てくる。
恋人達は最後に「You and I and Moonlght in Vermont」と言うだけである。
広大な自然の中で花を育て絵本を描き、92才まで美しく生きた今は亡きターシャ・テューダーが選んだ土地もヴァーモント州。豪雪ぶりは彼女の本で知った。
追加コメント:当初掲載しましたエラとフランク・シナトラの動画の元が消えていました。大変興味深かったものだけに少々残念です。
可愛いごみ箱 燃やす?燃す?
まる三日降雪を免れた。今日はよく雨が降り外気温も7℃前後まで上がった。雪は相当に(2,3割?)減っのではないだろうか、良いタイミングだった。週末には寒波が来るが、期間がさほど長くはなさそうだ。
さて午後から保育園で入園予定児の健診をした。置かれていたゴミ箱のかわいらしいこと。
保育園も小さな社会だ。子どもたちの出すゴミもきっと可愛いにちがいない。
さて箱の表示「もやせるごみ」はちょっとしたクイズだ。「燃やす」「燃す」、どちらが正しいか?ひらがなだったので余計気になった。私には幾分似たことで「消す」「消やす」があった。
小生は上越市大潟で「燃やす」と言って育った。東京へ出て「燃す」と言い始るとすぐに「燃やす」が言いにくくなった。もしかしたら「燃やす」は方言かなと思ったが両方共通語ということだった(このたびネットによる)。
但し「ファイトを燃やす」と言うが「ファイトを燃す」とは言わない。ファイトを燃すではファイトが尽きる懸念が生まれ、反対になる。
発生の「燃ゆ」からすれば「燃やす」が順で「燃す」は派生的、あるいは口語の一般化ともとれる。
また語感の「燃やす」には動作も含まれるようだが、「燃す」は無に帰する結果が強調されているようにもとれるが、どうだろう。ゴミに関して言うと関西、東海などでは「燃やせる」、関東では「燃せる」らしい(ネットによると)。
もう一つ私に「消やす」と「消す」がある。東京へ出て「消す」を言い慣れるとそれまでの「消やす」がやはりおかしく感じた。しかし今では当地大潟で「消やす」はお年寄りだけの言葉だろう。「消やす」はやはり関西、北陸系統の言葉らしい(ネット引き)。
上越市髙田出身の妻は“燃やすと言わず燃すと言ったような気がする、また消やすとは言わなかった”と述べた。
「燃やして消やす」、「燃して消す」。火に関係した言葉は変化もワンセットと考えられる。後者には江戸ならではのニュアンスがあるのでは。
「もやす」も「もす」も検索すると「燃」が出る。しかし「けやす」では「消」が出てこなかった。言葉には飛び地もあるので少々複雑だ。
藍染かつら 時代とは何と大きな流れなのだろう
豪雪続きの空が、昨日の立春に続いて今日も穏やかに暮れて行った。
いつしか日曜日の夜は妻が見ているテレビ映画を途中から見ることが続いている。今夜のNHKは愛染かつら総集編(昭和13年・1938年:松竹大船制作)だった。
昭和17年生まれの自分には、映画の名や主題歌をどれほど耳にしたか分からない。しかし途中から(後半を三分の一ほどですが)ながら実際に見たのは今日が初めてだった。
小生の父母も同時代の主人公たちと同じ医師と看護婦(看護師)であり、短い時間だったが映画には他人事とは思われない不思議な気持ちがした。以下若干の雑感です。
●白衣:妻の指摘だったが、主人公の医師の白衣が現在と全く同じなのに驚かされる。白衣は進化なき服装の代表格かもしれない。
●アールデコ調:映画の時代はアールデコ席捲の時代。日本もしっかり洗礼を受けている。女の児の極端なおかっぱから女性の着物に見られる大きな幾何学模様までも潮流のうちであろう。
椅子、女性の服装、暖炉、楕円の壁飾りなどアールデコ調満載の場面。
●婦長・寮長の絶対:母が学んだ九大の看護学校の寮生活において、寮長である婦長(師長)は絶対者だったという。就寝時の長の巡回では5,6人の同室者は全員正座して待ち、伏して「何事も変わりございません」と言ったと聞いた。
晩年まで母は婦長の姓名をよく覚えていて、くすくす笑いながらよく巡回の話をした。
本日の映画の婦長も大げさに胸を反らし、看護婦(看護師)達はただひれ伏すばかりだった。
●時代と主人公:医師である主人公と看護婦だったヒロインの病院が閉鎖を迎えようとしている。時代は「大学を出たけれど」の歌が流行る絶不況。
私事ながら、小生の父は祖父の借金、母は看護師の就職難によって新潟と佐賀からそれぞれ満州に渡っている。満州の多義性と失敗は数え切れない現実ドラマを生んだことだろう。
満州で出会った当時の父母。映画の1年後くらいではないだろうか。
温室のような場所で、母の着物の柄の大きいこと。
時代とは何と大きな流れなのだろう。
映画の登場人物たちはみな懸命に発言し説明しあう。
間もなく始まる戦争、進む統制を考えると痛々しい。
2月は厳しいが、希望も垣間見られる
まだ吹雪いている午前に遠くの方の看取りに行った。極めて寒い日に長く病んだ人が亡くなることがある。
昨晩から吹雪いて溜まった新雪を、四駆のタイヤをグググと鳴らして走る。小さなカーブは雪の角に車をこすりつけ、それをテコにハンドルを切る。タイヤが埋まったら何度も前進バックを繰り返して抜ける。
到着したお家に僅かのご家族。ご本人はまるで草花のように静かな人で、お顔も静かだった。帰路はお庭を思い出しながら帰った。梅、レンギョウ、椿、桜、芙蓉、コスモス、モミジ、そして雪は毎年真っ白だった。
午後から明るく晴れて、わずかながら日が長くなった。2月は厳しいが思わぬ晴天が現れ、希望を垣間見させてくれる。
今日、手すりの雀たちは活発だった。
70才、折々の後ろ向き 雪は一休みか
70才になり一日がより貴重に思われるようになった。本日は運転免許の更新申請に行った。受付で写真を撮り、簡単な書類に記入するだけで実にあっさり終了した。
「講習など何もないのですか」と尋ねると「高齢者講習をしっかりやっていただきましたから」と言われた。確かに何ヶ月か前に実技も行ってしっかり済ませた。
ところで70才は聞いていたようにあらためて重い。何かぬかるみや風圧に似た抵抗感を覚える。
昨年12月に初めてドッグを受けて多少ショックを受けた。かくなる上はさらに食事に気を付け体操を心がけたい。身辺などを単純にして身軽になろう。できればぬかるみは子どものように楽しみ、風が吹けば力を抜いて背を向け、来た道などを眺めながら進んでみよう。
折々後ろ向きになるのはいい考えだ。必要な前の様子は、過ぎていく後ろを見れば大体分かる。自然とそんな風になってきたような気もする。
午後から晴れた仕事場界隈。
内陸・山間は豪雪なのに、幸い大潟区は平年並みかという程度で推移している。
予断は許されないが雪は一休みと予報された。
- 花頭窓、二十三夜塔、庚申塔、社寺
- 樹下だより
- 齋藤三郎(陶齋)
- 倉石隆
- 小山作之助・夏は来ぬ
- 聴老(お年寄り&昔の話)
- 医療・保健・福祉・新型コロナウイルス
- 花鳥・庭・生き物
- 空・海・気象
- 頸城野点景
- ほくほく線電車&乗り物
- 社会・政治・環境
- 明け暮れ 我が家 お出かけ
- 文化・美術・音楽・本・映画・スポーツ
- 食・飲・茶・器
- 拙(歌、句、文)
- こども
- 館長の作品。
- かって認知症だった人、晩年の「ありがとう」は「好き」だった。
- 妙高市はいもり池の近く「ギャラリー峨々」を訪ねた。樹下美術館も紅葉。
- 再び良寛椿の苗。
- 1本の木にキンカンとカラタチの実が。
- 秋晴れの日のゴルフ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その3。
- 本日ジョケラさん初日。
- 明日からジョケラさんの展示会 高宮あけみ展のご来館有り難うございました。
- 別れ。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その2。
- 講演会「良寛さんに学ぶ」が無事終了した。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その1。
- 来たる11月7日からラッセル・ジョケラさんの展示会 晩秋の花 近隣のコハクチョウ
- 先週末の種々。
- 高田高等学校創立150周年の秋 いたくら桜園 近隣の秋。
- 「ラッセル・ジョケラ木工展」 可愛いお子さんとおじいちゃん。
- 本日今年最後の同業ゴルフ。
- 今夜のコンサート カッチーニの「アヴェ・マリア」。
- 信州は須坂で江戸時代の料理を食べる 満月、私達の奇跡。
- 失った1枚 栗。
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
- 2012年9月
- 2012年8月
- 2012年7月
- 2012年6月
- 2012年5月
- 2012年4月
- 2012年3月
- 2012年2月
- 2012年1月
- 2011年12月
- 2011年11月
- 2011年10月
- 2011年9月
- 2011年8月
- 2011年7月
- 2011年6月
- 2011年5月
- 2011年4月
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年10月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年12月
- 2009年11月
- 2009年10月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年5月
- 2009年4月
- 2009年3月
- 2009年2月
- 2009年1月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月
- 2008年8月
- 2008年7月
- 2008年6月
- 2008年5月
- 2008年4月
- 2008年3月
- 2008年2月
- 2008年1月
- 2007年12月
- 2007年11月
- 2007年10月
- 2007年9月
- 2007年8月
- 2007年7月
- 2007年6月
- 2007年5月
- 2007年4月