2011年10月26日

あらためて福島県から避難されている方々のこと

2011年10月26日(水曜日)

 昨日午後、地元の保育園の健診に行きました。例年ならば秋の健診は年長さんたち(6才児)を診ません。来月に予定されている小学校入学前健診で別に診るからです。
 

しかし今日は10人の年長さんを診ました。福島県からの子どもさんたちでした。来年4月に迎える小学校の入学先がまだ決まらないため今回の受診ということでした。園全体ではまだ17人のお子たちがいらっしゃいます。

 

5月の健診ですでに福島の皆さんを診ていました。5ヶ月が経った年長さんは特に大人びた印象でした。明るく活発に振る舞っているのに、いまだ安定しない立場に胸が痛みました。

 

家であらためて調べてみてみました。例えば原発地元の大熊町の人口は2010年の国勢調査時で11511人。放射能汚染のため役場は早くから会津若松市に移動し住民も居ません。全町民は県内に約7300名、県外に約4000名の方が避難されているといいます(大熊町役場ホームページ臨時サイトから)。今更ながら驚くべき現実だと思いました。

 

県外の避難先として埼玉県、東京都に次いで新潟県は三番目に多い513人でした。当地、上越市大潟区には福島県内数カ所の自治体からまとまって来られていて、ここまで何度か移動を余儀なくされた方も大勢いらっしゃいます。

 

将来設計、被災や汚染など故郷の心配、健康のこと、学業、初めて迎える雪国の冬、、、。この方たちの不安を思うと、国は文字通り1人1人を包むように全力で助けなければならないと思いました。そして私たちもまたあらためて支援や原発のことを考えなければならないのではないでしょうか。

 

上越の水田と雲

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