糸魚川 ジオの静謐は大いなる魅力

2011年7月23日(土曜日)

昨日に続いて曇り空のまま気温も上がらない一日。涼しいうちに、ということで午後糸魚川へ行った。

目的地はフォッサマグナミュージアム谷村美術館。フォッサマグナミュージアムは数回見ているが、世界ジオパーク認定後は初めて。谷村美術館も何度も訪ねていたが、数年前に閉鎖された。しかし幸運なことに再開されたと聞いて本当に嬉しかった。

最初に訪ねたのはフォッサマグナミュージアム。隕石からのスタートで、魅力的な化石、宝石、貴石、資源・地質資料、ナウマン博士の事、など興味尽きなかった。

1全景
展示スペースの全景
3アンモナイト
キラキラした巨大なアンモナイト
5斜方石
虹彩を放つ斜長岩(スペクトロライト)
7オパール
オパールの原石
9ヒスイ
ヒスイは涼しい
来館者さん1
2隕石
重い鉄隕石、妻は片手で持てなかった
4アンモナイト
くっきりした紋様は人気がある
6ラピスラズリ-
小生の好きなラピスラズリ-
8石灰岩の珊瑚化石
糸魚川一帯に分布する珊瑚化石
10直角石
直角化石も糸魚川産
来館者さん2 

 

2009年8月22日、ユネスコが関係する世界ジオパークネットワーク(GGN)の会議で糸魚川は洞爺湖有珠山、島原半島とともに世界認定された。

地質学的な世界遺産ともいうべき認定は貴重だ。恥ずかしながら私も糸魚川・青海一帯が好きで30年来、思いついては訪ねた。清々した石灰岩の山々、おびただしい珊瑚化石の露頭、多様な石ころの浜辺は見て触れて格別だった。

 

今日訪ねてあらためて印象的な事柄に出会った。

●糸魚川ヒスイの発見に関する不可解な経緯、なかでも相馬御風氏の謎めいた関わり。
●フォッサマグナを提唱したナウマン博士と森鴎外のドイツに於ける日本論争。
●ショップで化石や鉱物標本の販売が中止された。世界認定以後、資源保護の意識表明。
●認定以後、お客さんの数が違う印象(以前は自分一人のことも多かった→今日はかなり賑やか!)。

 

時間が無くなり谷村美術館は今度にした。それにしても再開は嬉しい。ジオパーク、御風邸、などとともに新潟県の西地域が文化でひき締まる印象を受ける。

 

糸魚川は他の二カ所のジオパークより格段にスケールが大きいと思う。一帯の自然は可能性に満ちている。こじんまりと音頭や看板から始まるのは仕方ない。今後何十年かかってもいい、着実に世界認定に恥じない質で充実発展することを切に期待したい。

何億年のジオの静謐、大いなる魅力、嬉しいことに博物館は撮影OKだった。

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