季節は進み白い花 作業員の健康を守って

2011年5月18日(水曜日)

 月日は早く、ついに5月は半ばを過ぎた。美術館隣接の庭で白い花が目立っている。赤や紫もあるが、当庭はしばしば白がよく目につく。美術館を設計した大橋秀三氏の一言「白い花なんてどうでしょう」が効いている。

 

このあとはキョウガノコやアスチルベ,そしてシモツケの紅白がチラチラフワリと足許を彩り、あちこちに赤系の芍薬がポカリポカリ。その後にまた白を中心に色々と百合が続き、さらに梅雨が来てアジサイたちに変わっていく。まごまごしているうちにもう夏だ。

 

チューリップ 
チューリップ
ソデカクシ 
ソデカクシ(椿) 
 
スズラン
スズラン 
ヒメウツギにシジミチョウ 
ヒメウツギとベニシジミ

ボタン 牡丹 

 花の季節は順調だが原子力発電所の処理は進まない。後退さえもしている。奇怪な姿を現したモンスターを前に、先端技術の誇りは捨てられ、あたふたと行われる手作業。

 

現場はおびただしい大小のケーブルや管が散乱していることだろう。慌ただしい交替作業。苦しい防護服、走る人もつまづく人もいることだろう。劣悪な作業環境と住環境。現場の皆さんの被ばく対策と健康管理も十分に顧みられているとは言い難いと伝えられる。

 

随分前のこと、よく診断書を頼まれた方がいた。あまり詳しくなくていいという書類だったが何度か書いた。作業員として全国の原子力発電所をまわっている、と仰っていた。

 

その人はとても印象に残っている。その後どうされただろうか。福島で作業する方たちの健康管理はもっともっと踏み込んだ配慮を切に切にお願いしたい。

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