2011年2月28日

放射冷却現象 たなびきの情緒 山際の層雲、地表の地霧

2011年2月28日(月曜日)

 車内にはいつもカメラが置いてある。上越市大潟区の往診で頸城平野を望む所へよく行く。一帯は湖沼群と水田があり、上越地方の山々と空を一望でき、往診帰りによく立ち止まる。

 

 今夕近く、放射冷却現象が起こったようで美しい雲や霧のたなびくのが見られた。

  妙高三山
妙高連山方面の層雲と真っ直ぐ登って停滞する煙
路上の霧 
山だけでなく、目の高さにも漂った地霧、最も低い雲?
米山の層雲 
夕陽を受けている米山に層雲

 

 風のない晴れの夕方~夜、地表の温度が急に下がった時に層状の雲(層雲)や霧が現れるという。今日は西の妙高連山から頸城連山、そして東の米山までぐるりと低い雲がたなびくように連なった。頸城平野(高田盆地)全体が放射冷却されて素晴らしい景観となったようだ。

 

 層状になるのは上方よりも下方(地表など)の大気温が低くなる逆転が起きているからだ、という。今夕はほどほどの残雪も影響して海岸以外おしなべてこのような現象を呈したのだろう。

 

その昔の晩秋、中学時代の息子が科学部の研究で一時「たなびき」に夢中だったことを思い出した。

 

 紫だちたる雲の細くたなびきたる春も、3月2日の樹下美術館開館もまさに目前。春を迎えて忙しさはいっそう増した。明日はNHK新潟の小生個展情報の放映、夜に介護保険審査会、明後日はテレビ新潟の樹下美術館取材、金曜は新たな方法論が求められる在宅患者さんへの訪問。印刷所へ行った陶齋の図録が山場で、倉石隆が迫る。

 

 あと二つは体が欲しい。

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