西国の人 5 大潟商工会50周年の記念講演

2010年11月12日(金曜日)

10月6日、ノートに西国の人を綴りはじめて4回まで来た。昔から在宅患者さんの急変などを考えてあまり遠くへ出ない生活が続いている。それで遠方から来た人や遠くへ出掛けてきた人の話を聞く癖がついた。今回のノートの三人もそのような中からのものだった。

記させて頂いた西国人4人のうち三人が広島県にルーツを持たれていた。ノーベル化学賞の受賞者・根岸英一さんは満州の生まれで西国のご出身と言えなくもない。いずれの方にも外に出る果敢な挑戦者の印象が共通していた。

 

思えば学生時代の知人友人も鹿児島、宮崎、高知、広島、兵庫、大阪、愛知、静岡など東海から西の出身者が多かった。彼らは一様に元気だった。

私の拙い経験によると、当地新潟では課題の取り組みに際し、何かと人間関係にエネルギーを費やす。一方西国人たちはリーダーを決めると一丸となって課題に直面し、人間関係はその過程や結果によって構築されたり、再構築される印象を受けた。このような気風が今日も維持されていれば、と遠くから望んでいる。

 

いま社会は閉塞し、萎縮・衰退の危惧が随所に漂う。そんな折々に心を広くして前に出る西国人を思い出す。
ところで明日午後、大潟商工会創立50周年記念式典がある。まことに恥ずかしながら小生が記念講演をすることになった。

 

実は大潟区に昭和48年建立の石碑がひっそりと存在している。単純かつおおらかな碑文で、当地へ帰った昭和50年以来その言葉に勇気づけられた。明日の講演では西国の人を話し、その碑文と希望へ繋げることが出来ればと、思っている。

 海上の虹
いつか見た海上の虹

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