2010年4月1日

展示のお知らせ:2 齋藤三郎(陶齋)の染め付けと色絵展

2010年4月1日(木曜日)

 今年の陶芸ホールにおける齋藤三郎(陶齋)の展示は染め付け(染め付)と色絵の二系統に分けました。場内の向かって左半分に染め付けを、右半分に色絵を配しました。今年度いっぱい同展示を継続致します。

 

 染め付けは藍色に発色する呉須(ごす)というコバルトを主成分とする顔料で絵付けされた焼き物です。色絵は多色を用いて絵付けします。染め付けは清潔、さわやかな印象で、色絵は華やかな雰囲気となります。

 

 多彩な陶齋は染め付け・色絵とも理解熟達し、モチーフや用途に応じて活発に制作しました。この度の試みで場内にぱっとしたコントラストが生まれ、楽しい展示となりました。

 

 色絵の華やかさに花を添えて陶齋の金彩作品を一部配しました。

   

場内・染め付け
染め付け展示の部分
場内・色絵
色絵展示部分
   
染め付瓢形紋瓶と盃各種
染め付け瓢形瓶と盃各種
寸雪庵好み雪華紋香合 
寸雪庵好雪花文金彩屏風香合
   
染め付け辛夷紋瓶
染め付け辛夷紋瓶(個人蔵)
色絵更紗紋水指 
色絵更紗(さらさ)紋水指
  
   
染め付け四季丸紋水指
染め付け四季丸紋水指(個人蔵)
色絵椿文皿
色絵椿文鉢

【以上のほかの染め付け作品】:ざくろ紋湯飲み(6客)、椿紋宝瓶と四季紋煎茶碗揃え(5客)、ざくろ刻紋さら(二枚)、竹林菓子器、椿紋扇面皿(8枚)、山家紋扇面皿(4枚)、辛夷紋面取り壺、かれい紋皿。

【以上のほかの色絵作品】:梅紋汲み出し(5客)、茶器揃え(急須と茶碗5客)、色紙芍薬紋鉢、ゆず紋皿、蓋物3器(これは金彩です)、椿紋香合、更紗紋湯飲み(6客)、文房具(椿紋と春蘭紋の筆管2器、硯屏、水滴)。

展示のおしらせ1:倉石隆の挿絵原画展

2010年4月1日(木曜日)

  4月1日からの倉石隆作品の展示をお知らせ致します。展示は今年いっぱい継続致します。

 

 倉石隆は人物油彩を中心に制作しましたが、挿絵にも熱心に関わりました。多数の挿絵本のうち半数以上は少年少女に向けた書物でした。描かれた場面の臨場感と豊かな情感は画学校時代からデッサンに優れた氏ならではものであろうと思われます。

 

 作品は以下二冊の原画から38点を選びました。

●「金色のあしあと」椋鳩十著 1975年 ポプラ社 から17点  鉛筆画で一部に彩色。

●ベルヌ名作全集「十五少年漂流記」辻昶 訳 1986年 偕成社から21点 ペン画で口絵はカラー。

 原画は前者の表紙がカラーで、内容の一部に薄い彩色がほどこされています。後者は口絵だけカラーでした。ボードサイズは前者がB3で後者はB4とB5です。
 金色のあしあとには雪国出身の画家ならではの冬の情景が描かれています。 

 ご参考までに「金色のあしあと」の本を三冊見開きにして、相当する原画の手元に置きました。残念ながら「十五少年漂流記」は手を尽くして探索しましたが入手にいたっていません。

 

 手ぜまですが胸躍る倉石隆の世界を目の当たりにしていただければ有り難く思います。

 

絵画展示場 
展示場  

 

【金色(こんじき)のあしあとから】

 金色のあしあと原画
30枚の中から選ぶ

 

金色のあしあと口絵
金色のあしあと・口絵
金色のあしあと3
 金色のあしあとー父と犬
   
金色のあしあと2
 金色のあしあと・正太郎を襲う親ギツネ
金色のあしあと4
金色のあしあと・床下の親ギツネ

 

【十五少年漂流記から】

 

15少年漂流記-1 
動物をつかまえる

15少年漂流記-4 
島を脱出
   
15少年漂流記-2 
   以前に人がいたらしい
15少年漂流記-3 
  悪者から逃れてきた水夫
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