異国東京

2010年3月14日(日曜日)

  今日は日帰りで東京へ。ああ、これだから東京に住む人が多いのかも、と思うほど良いお天気。何十年ぶりの中央線で千駄ヶ谷へ行き、初めての津田ホールでエフゲニー・ザラフィアンツ氏のピアノリサイタルを聴いた。プログラムはオールショパンでいずれも重厚。アンコールにポピュラーなショパンが演奏され、生誕200周年の早春に相応しい心洗われるコンサートだった。

 

 都内のいくつかの菓子店に長い行列があった。いつもながら東京の人の行列には感心させられる。そしてこの度の上京でなぜかポニーテールの若い女性を多く見た。これが傾向なら嬉しい。何もかも新しくなる昨今、少しでも戻りを感じるものがあると心なごむ。

 

 後へは戻らないで、と思ったのは禁煙だった。JR駅、新幹線はもとよりほくほく線までも禁煙。道中は清々しかった。ついにこんな時代になったんだと、心底感心した。社会ごと進む禁煙はITやWebとは別の晴々とした社会革新の印象を覚える。

 それにしても年に数度の東京は次第に異国のようになっていく。帰りの車中、相変わらず冴えない自分が窓に映っていた。変わってみたいがなかなか変われない。多分自分(自我)は命とと共に授かった(贈られた)ものだから、磨くのはいいがあまりいじくるのもよくないかもしれない。

                                         

プログラム 
大変シックなプログラム  

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