走れコッペル号

2009年10月24日(土曜日)

 近くの上越市頸城区で貴重な蒸気機関車コッペル号の公開があった。中学時代の昭和30年前後、国鉄(JR)黒井駅でしばしばこの機関車を見た。いつか列車に乗れると思っていたのが叶わず、50年以上が経っている。往時の吹雪の日、あえぐような新黒井駅到着は印象的だった。

 

 昭和46年、かってコッペル号が走った頸城鉄道は廃線となった。幅わずか76㎝あまりの可愛い線路を走る軽便鉄道。廃線から40年近く経った会場で、子どもたちに混じってポイントを通過するコッペル号を引っ張った。少々胸が熱くなった。

 

いよいよ出発 ゆっくり停車
   
なかなかの風格 機関庫入り
   
可愛いターンテーブルを回す いつかこの子たちを乗せて
   

 いくつか劇的な変転の後、コッペル号は古巣へ帰還した。その後関係者の努力で平成14年秋から毎年公開されるようになった。この間、貴重な関連車両の収集にも恵まれ公開は充実しつつある。今年09年は総延長200メートルとなったレール上で、ディーゼル機関車による牽引へと飛躍。さらにポイント切り替えとターンテーブルの実演も行われた。車両や付帯設備がきれいに化粧されていて驚いた。

 

※公開は明日25日(日曜)も行われます(9時~16時まで)。

 

 小さな駅、小さな踏切、小さな列車。貴重な蒸気機関車はおとぎ話のような夢を乗せて全国を魅了する力を秘めている。走れコッペル号。

 

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