アヤメとシジュウカラ

2009年5月20日(水曜日)

 昼、アヤメを見に美術館の庭へ寄った。昨年の春に植えた株が揃って開花していた。アヤメは色が粋で形が引き締まっておしゃれだ。来年もっと増えればいいなと思った。

 

 アヤメを見ていると近くの山桜に掛けた巣箱で賑やかなヒナの鳴き声がした。複数のヒナが育っているようだった。美術館がスタートした2年前に巣箱を三カ所に掛けたが、ヒナがかえるのは初めてだった。餌を運んでいるのはシジュウカラだった。

 

 鳥を撮ったモニターを見ると、逞しくかつ左右対称性が見事だ。そういえば概して動物は左右対称を基本にしている。動くことに存亡をかけると形は左右対称が必要だったのだろう。

 

 そもそも動物以前に出現した植物は、動かずに光を求めることに賭けていた。結果、形はかなり柔軟だ。そして後からやってきた動物は、植物が得た光エネルギーを順に頂戴する(漁る)ために動く必要があった。植物の素朴・素直な形に対して動物が非常に機能的で、どこか狡猾に見えるのもなんとなくうなずける。

 

アヤメとシジュウカラを見ながら、物思う自分のオクテぶりを悲しむ昼でした。

 

アヤメで一つ格好がついてきた 餌取りに出るシジュウカラ
   

   
2009年5月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

▲ このページのTOPへ